霜花(しもばな)の姫 ~香蜜が咲かせし愛~ 第45話 あらすじ/ネタバレ
錦覓(きんべき)は旭鳳(きょくほう)に水神(すいじん)の死は旭鳳(きょくほう)の仕業ではないと信じていると告げますが、潤玉(じゅんぎょく)との婚約は水神(すいじん)の願いであり、逆らうことはできないと語ります。そして、自分の青髪の束を旭鳳(きょくほう)に渡し、気持ちを伝え、旭鳳(きょくほう)は婚約を破棄する方法を考え出すと誓います。
潤玉(じゅんぎょく)と鄺露(こうろ)は兵変の前夜に星宿を変更しようとしますが、旭鳳(きょくほう)は彼らの策略を知り、すぐに彼らの計画を破ります。潤玉(じゅんぎょく)は自分の勝算がほとんどないと知り、鄺露(こうろ)はなぜ潤玉(じゅんぎょく)が危険な賭けに出るのか理解できません。潤玉(じゅんぎょく)は天地の賭けは一か八かしないと最終結果がわからないことを知っており、小手先を尽くすよりも根本から解決するべきだと考えています。旭鳳(きょくほう)も潤玉(じゅんぎょく)に勝算がないことを予測しており、潤玉(じゅんぎょく)がどのような切り札を持っているのか、なぜここまで大胆な行動に出るのか理解できません。
旭鳳(きょくほう)と潤玉(じゅんぎょく)は出会い、子供の頃の思い出を語り合います。旭鳳(きょくほう)にとっては美しい思い出も、潤玉(じゅんぎょく)にとっては悪夢でした。旭鳳(きょくほう)は潤玉(じゅんぎょく)に後悔するようなことはしないでほしいと約束させます。潤玉(じゅんぎょく)は自分は何も持っておらず、すべてを旭鳳(きょくほう)に譲ることができるが、今回だけは、錦覓(きんべき)だけは絶対に手放さないと宣言します。
花界の仙人は皆、錦覓(きんべき)を祝福しますが、月下仙人だけが錦覓(きんべき)は相応しくない相手だと言い続けます。錦覓(きんべき)は衆芳主(ほうしゅ)に跪拝し、これまで自分を庇護してくれたことに感謝します。錦覓(きんべき)は婚衣に著替える前に旭鳳(きょくほう)の寰諦鳳翎を月下仙人に渡し、代わりに旭鳳(きょくほう)に返してもらうよう頼みます。
潤玉(じゅんぎょく)と錦覓(きんべき)の結婚式は盛大に行われ、多くの仙人が二人の姿を見ようと集まります。潤玉は孝心として天帝(てんてい)に星輝凝露を贈りますが、旭鳳はなかなか現れません。二人が礼をしようとした瞬間、旭鳳が突然大広間に現れ、結婚式を中止させます。旭鳳は天帝(てんてい)に九霄雲殿周辺に潤玉が集めた十万の天将(てんしょう)が潜伏していることを報告します。事の発覚に気づいた潤玉は謀仮の旗を掲げます。天帝(てんてい)は謀仮人を毗娑牢獄に送ろうとしますが、突然動けなくなってしまいます。実は星輝凝露に煞気香灰が混ぜられており、二時間は力が出なくなるのです。潤玉は天帝(てんてい)が兄を殺し、花神を捨て、悪女を娶り、簌離(そり)を辱めた罪を指摘し、天界こそが最も偽善的な場所だと断言します。今日の自分の仮乱は天理昭彰の輪廻であり、自分がしたことはすべて先母の養育の恩に報いるためだと主張します。
鳥族の隠雀(いんじゅ)を筆頭に多くの仙人が潤玉に跪拝し、忠誠を誓います。潤玉はすぐに天将(てんしょう)に旭鳳を捕らえるように命じます。燎原君は戦いで旭鳳を救うために命を落とします。怒りに燃えた旭鳳は瑠璃浄火を使います。錦覓(きんべき)は旭鳳の手のひらの中の瑠璃浄火を見て、魇獣(えんじゅう)の夢の中で見た同じ光景を思い出し、自分が旭鳳に贈った青髪の位置に氷刃を突き刺します。旭鳳は本当に青髪を自分の内丹精元に貼っており、この一撃は旭鳳の命を奪います。死ぬ前に旭鳳は錦覓(きんべき)に自分を愛していたかどうか尋ねます。錦覓(きんべき)は冷たく、自分を愛したことはないと告げます。
第45話の感想
第45話は、怒涛の展開が続くクライマックスに突入しました。錦覓(きんべき)と旭鳳の切ない別れ、潤玉の謀仮、そして旭鳳の死。衝撃的なシーンの連続に、視聴者は息つく暇もありません。
特に印象的なのは、錦覓(きんべき)が旭鳳を刺し殺すシーンです。これまで旭鳳を想いながらも、その想いを自覚できずにいた錦覓(きんべき)が、ついに自分の本当の気持ちに気づきます。しかし、その時にはすでに遅く、旭鳳は彼女の元から永遠に去ってしまいました。錦覓(きんべき)の苦悩と後悔が伝わってくる、胸が締め付けられるようなシーンです。
また、潤玉の謀仮も大きな見どころです。これまで温厚な人物として描かれてきた潤玉が、ついに天帝(てんてい)に牙をむきます。その理由は、天帝(てんてい)の過去に犯した罪を暴き、天界の偽善を糾弾するためでした。潤玉の決意と覚悟が感じられる、力強いシーンです。
つづく