霜花(しもばな)の姫 ~香蜜が咲かせし愛~ 第46話 あらすじ/ネタバレ

旭鳳(きょくほう)、灰燼と化す

旭鳳(きょくほう)は自身の内丹精元に青糸を貼り付け、錦覓(きんべき)は彼が倒れる姿を見守る。二人が過ごした数々の思い出が脳裏をよぎる中、錦覓(きんべき)は大量の血を吐き、陨丹も一緒に吐き出した。息子が消滅しようとする様を目の当たりにした天帝(てんてい)は、内力を集めて真の姿に変身。旭鳳(きょくほう)の一魄を集めた後、霊力が尽きて亡くなってしまう。陨丹の消失と共に霜花(しもばな)も姿を現し、錦覓(きんべき)が愛する人を殺したと泣き叫ぶ。

錦覓(きんべき)の昏睡と潤玉(じゅんぎょく)の即位

錦覓(きんべき)は半年間昏睡状態に陥る。その間に潤玉(じゅんぎょく)は天帝(てんてい)に即位し、半年前の大惨事からの復興に尽力する。人材を積極的に登用し、過去のしがらみを捨てて能力のある者を選抜する方針を打ち出す。

潤玉(じゅんぎょく)の即位式が終瞭した直後、錦覓(きんべき)が目を覚ます。鄺露(こうろ)から半年間の出来事を聞いた錦覓(きんべき)は、旭鳳(きょくほう)の様子を尋ねるが、鄺露(こうろ)は言葉を濁す。錦覓(きんべき)が目を覚ましたことを聞いた潤玉(じゅんぎょく)はすぐに駆けつける。半年前の出来事を思い出した錦覓(きんべき)は、胸が張り裂けそうな痛みを訴え、泣き崩れる。潤玉(じゅんぎょく)は錦覓(きんべき)に甘いものを食べさせようとするが、錦覓(きんべき)は血を吐き出し、泣き止まない。

潤玉(じゅんぎょく)の計略と荼姚(とよう)の絶望

潤玉(じゅんぎょく)は鄺露(こうろ)を上元仙子に封じ、玄州仙境を恩賜する。太巳仙人(たいしせんにん)らに対して、鄺露(こうろ)の仕事ぶりを褒め称え、彼女の信頼を強調する。潤玉(じゅんぎょく)は鄺露(こうろ)に洞府仙居を与え、天界の天文暦法の改訂を命じる。これは六界の民生に直結する重要な仕事であり、潤玉(じゅんぎょく)が鄺露(こうろ)を信頼している証でもある。

潤玉(じゅんぎょく)は荼姚(とよう)を幽閉している宮殿を訪れ、旭鳳(きょくほう)が灰燼となったことを伝える。荼姚(とよう)は信じようとしないが、潤玉(じゅんぎょく)は天帝(てんてい)が自らの元神を破壊して亡くなったことも告げる。天兵天将(てんしょう)が潤玉(じゅんぎょく)を陛下と呼ぶのを目の当たりにした荼姚(とよう)は、ようやく事実を受け入れる。荼姚(とよう)は潤玉を冷酷だと罵るが、潤玉は簌離(そり)、錦覓(きんべき)、笠泽水族(りゅうたくすいぞく)を殺した際に慈悲の心を持っていたのかと問いただす。真実を知った荼姚(とよう)は生きた心地がしなくなり、潤玉に自分を殺してほしいと懇願する。しかし潤玉は荼姚(とよう)を臨淵台に連れて行き、これまで殺してきた命の償いとして飛び降りるよう命じる。荼姚(とよう)が自害しようとした瞬間、潤玉は彼女を救出する。潤玉は荼姚(とよう)を簡単に死なせるつもりはなく、夫と息子を失った苦しみを存分に味わわせ、自分がいかに天界を統一し、永遠の平和をもたらすのかを見せつけると宣言する。

夜神の苦悩と魔界の動き

深夜、酒に酔った夜神は旭鳳(きょくほう)との思い出を振り返る。幼い頃の天真爛漫な様子、成長後の自分への庇護、怪我をした際に贈られたプレゼントなど、かつての幸せな記憶が次々と蘇り、潤玉の心を苦しめる。

固城王(こじょうおう)は天界の変動を知り、政権が不安定で人心も離れていると判断。この半年間で兵力を増強し、近日中に天界への侵攻を企てる。鎏英(りゅうえい)も錦覓(きんべき)が目覚めたことを知り、旭鳳(きょくほう)の仇を討つために天界へ向かおうとする。鎏英(りゅうえい)は錦覓(きんべき)が潤玉と共謀して旭鳳(きょくほう)を陥れたと思い込み、激怒する。暮辞(ぼじ)は鎏英(りゅうえい)を諫め、大局を考えた上で慎重に行動するべきだと説得する。

錦覓(きんべき)の苦悩と続く物語

宮殿で昼夜問わず咲いている曇花を見て、錦覓(きんべき)はかつて旭鳳(きょくほう)のために四季咲きの鳳凰花を植えたことを思い出す。旭鳳(きょくほう)との幸せな日々が脳裏に浮かび、なぜ自分が苦しまなければならないのかと疑問を抱く。錦覓(きんべき)の苦悩は続く。

第46話感想

第46話は、切なさ、絶望、怒り、そして希望が入り混じった非常に感情的なエピソードでした。旭鳳(きょくほう)の死は、錦覓(きんべき)と視聴者に大きな衝撃を与え、深い悲しみをもたらしました。錦覓(きんべき)が吐血するシーンは、彼女の心の痛みが伝わってくるほどリアルで、胸が締め付けられる思いでした。

一方、潤玉の冷酷さは際立っており、荼姚(とよう)への仕打ちには怒りを覚えました。しかし、彼の過去を考えると、その行動にも理解できる部分があります。複雑な感情を抱くキャラクターとして、潤玉は今後どのように変化していくのか、注目です。

つづく