霜花(しもばな)の姫 ~香蜜が咲かせし愛~ 第5話 あらすじ/ネタバレ

錦覓(きんべき)は心を躍らせながら、旭鳳(きょくほう)に手紙を渡そうとします。しかし、旭鳳(きょくほう)は笑顔で手紙を返します。それは、錦覓(きんべき)が誤解して自分の手紙だと思っていたものでした。実は、その手紙は錦覓(きんべき)に想いを寄せる別の人のものでした。錦覓(きんべき)は自分の勘違いに驚き、その場を立ち去ります。

その直後、飛絮(ひふ)仙童が月孛星使(げつぼつせいし)の到著を知らせます。月孛星使(げつぼつせいし)は錦覓(きんべき)に一目惚れしており、突然訪ねてきたのでした。彼は錦覓(きんべき)の頬にキスをして、恥ずかしそうに逃げ出してしまいます。

仙界では端午の節句が近づいてきます。錦覓(きんべき)は霊力を高めるために、仙粽を大量に食べようとします。しかし、20個も食べたのに、霊力は少ししか増えません。錦覓(きんべき)は天道の不公平さに不満を漏らします。

錦覓(きんべき)は旭鳳(きょくほう)が特別な仙粽を持っていることを知り、洗塵殿に忍び込みます。彼女は幻術を使って、旭鳳(きょくほう)に粽を温めることができると嘘をつきます。そして、その隙に伝説の仙粽を手に入れます。錦覓(きんべき)は旭鳳(きょくほう)に感謝の気持ちを表すために、枯れ木を美しい紅花楹の樹に変えます。

翌日、九曜星宮の計都星君(けいとせいくん)が訪ねてきます。彼は月孛星使(げつぼつせいし)の行動を聞いて、錦覓(きんべき)と月孛星使(げつぼつせいし)の結婚を提案します。しかし、旭鳳(きょくほう)は錦覓(きんべき)の髪の毛を切って、彼女の本当の性別を明かします。計都星君(けいとせいくん)は驚いて、その場を去ります。

月下仙人は錦覓(きんべき)の秘密を知って喜び、彼女にたくさんの服をプレゼントします。錦覓(きんべき)は赤い服を著て、月下仙人を昔の恋人である先花神(せんかしん)梓芬(しふん)にそっくりだと驚かせます。

旭鳳(きょくほう)は女装姿の錦覓(きんべき)を見て、その美しさに驚きます。しかし、穂禾(すいか)公主は錦覓(きんべき)の服装が派手すぎると非難します。錦覓(きんべき)は旭鳳(きょくほう)が自分の容姿を妬んでいると思い込み、もっと気をつけるように約束します。

旭鳳(きょくほう)の機嫌を損ねまいと、錦覓(きんべき)は渋々ながら彼と共に姻縁府へと赴きます。道中、彼女は旭鳳(きょくほう)が他の女仙たちに囲まれるのを嫌がる旨をそれとなく伝えますが、旭鳳(きょくほう)は錦覓(きんべき)が自分に特別な感情を持っていると勘違いしてしまいます。

旭鳳(きょくほう)は錦覓(きんべき)を連れて、自分が過去に倒した凶獣の展示場を訪れます。彼は錦覓(きんべき)から賞賛されることを期待しますが、錦覓(きんべき)は彼が権威を誇示しようとしていると誤解します。二人は互いに好意を抱いていますが、その思いがすれ違ってしまいます。

一方、月下仙人は鳥族の食料不足に頭を悩ませていました。花界からの食料供給が途絶え、鳥族の生活は苦しくなっていました。そこに、花界の長芳主(ちょうほうしゅ)の部下である老胡(ろうこ)が現れます。彼は錦覓(きんべき)の監視役を怠った罪で罰を受け、月下仙人を頼って逃げてきたのでした。老胡(ろうこ)は錦覓(きんべき)を花界に連れ戻そうとしますが、月下仙人はそれを拒否します。

三人が揉めていると、突如として妖獣の窮奇(きゅうき)が現れます。錦覓は友人の仇を討とうと窮奇(きゅうき)に立ち向かいますが、窮奇(きゅうき)の強さに苦戦します。そこに潤玉(じゅんぎょく)が現れて錦覓を救い、その後旭鳳も駆けつけ窮奇(きゅうき)を倒します。

窮奇(きゅうき)との戦いで、錦覓と旭鳳の絆はより深まります。しかし、二人の恋路にはまだまだ多くの障害が待ち受けているのでした。

第5話の感想

第5話は、錦覓と旭鳳の恋の行方がさらに複雑になっていく回でした。錦覓は誤解から旭鳳に手紙を渡そうとして失敗し、月孛星使(げつぼつせいし)のキスを受けたり、旭鳳の女装姿を披露したりと、波乱の展開が続きました。

特に印象に残ったシーンは、錦覓が旭鳳のために紅花楹の樹を咲かせた場面です。錦覓は旭鳳の喜ぶ顔を想像して一生懸命に花を咲かせましたが、旭鳳は錦覓の気持ちを理解できず、彼女を誤解してしまいました。このシーンは、二人のすれ違いを象徴するような場面でした。

また、窮奇(きゅうき)との戦いで錦覓と旭鳳の絆が深まるシーンも印象的でした。錦覓は友人の仇を討とうと窮奇(きゅうき)に立ち向かいますが、窮奇(きゅうき)の強さに苦戦します。そこに旭鳳が現れて錦覓を救い、窮奇(きゅうき)を倒します。このシーンは、二人の信頼関係が深まっていることを示唆しています。

つづく