霜花(しもばな)の姫 ~香蜜が咲かせし愛~ 第6話 あらすじ/ネタバレ

天界に突如として起こった異変。上古の凶獣・窮奇(きゅうき)が封印を破り、南天門を襲撃する。火神(かじん)・旭鳳(きょくほう)は窮奇(きゅうき)と壮絶な戦いを繰り広げるが、窮奇(きゅうき)は矛先を無辜の錦覓(きんべき)に向ける。旭鳳(きょくほう)は錦覓(きんべき)を守るため、窮奇(きゅうき)の攻撃を受け、重傷を負う。天帝(てんてい)が駆けつけ、窮奇(きゅうき)は逃走する。

900年前、窮奇(きゅうき)は六界を荒らし回り、天界は九牛二虎の力を尽くして封印した。今回再び現れたということは、天界に不安が広がる。旭鳳(きょくほう)は魔界が関わっていると確信し、魔界に潜入して窮奇を捕らえ、真相を突き止めることを決意する。天帝(てんてい)は旭鳳(きょくほう)の勇気と決意を称え、赤霄宝剣を授ける。

栖梧宮に戻った旭鳳(きょくほう)は、錦覓(きんべき)が花界に戻ることを知り、一抹の寂しさを覚える。しかし、錦覓(きんべき)が学問に熱心なことを知り、省経閣で書物を探すことを許可する。省経閣で、錦覓(きんべき)は旭鳳(きょくほう)の救命の恩に感謝し、礼を述べようとするが、旭鳳が怪我で吐血していることに気づく。窮奇の一撃は緻命傷ではなかったが、旭鳳は静養が必要だった。錦覓(きんべき)は旭鳳の怪我を心配し、衣服を脱がせようとする。旭鳳は仕方なく、男女の区別を教える。

旭鳳の救命の恩に報いるため、錦覓(きんべき)は花界の清霜霊芝を思い出す。この聖品霊芝は、旭鳳の回復を早める効果がある。錦覓(きんべき)は栽培を試みると、あっさり成功する。旭鳳は錦覓(きんべき)の正体に疑問を抱くが、錦覓(きんべき)はすぐに霊芝を旭鳳に届けたいと考える。彼女は独特の方法で、口移しで霊芝を旭鳳に食べさせる。陨丹を食べていて、愛を知らない錦覓(きんべき)にとっては、ただの行為だが、旭鳳の心は波立つ。

窮奇を捕らえるという共通の目的のため、錦覓(きんべき)は旭鳳と一緒に魔界に行くことを決意する。彼女は真の姿に変身し、旭鳳の錦袍の中に隠れて、彼と一緒に魔界へ向かう。旅の途中、錦覓のいたずらと純真さは、二人の旅を笑い声と気まずさで満たす。魔界に到著すると、旭鳳は幻術を使って二人の容貌を変え、錦覓を自分の侍女にして、彼女の安全を守る。

魔界では、錦覓はすべてに興味津々で、この見知らぬ世界に溶け込もうとする。偶然の機会に、彼女は潤玉(じゅんぎょく)に出会い、彼が普通の魚官ではなく、旭鳳の実兄である夜神殿下であることを知る。二人の誤解は徐々に解け、錦覓は潤玉(じゅんぎょく)との時間を過ごすことを楽しむようになる。しかし、潤玉(じゅんぎょく)の魇獣(えんじゅう)と遊んでいる時に、彼女は旭鳳が仙女とキスをする夢を見てしまう。その仙女は、なんと自分とそっくりだった。この光景に困惑と不解を感じる錦覓。そこに魔界の女将軍・鎏英(りゅうえい)が現れ、その黄色の夢球を一鞭で打ち砕く。謎と未解決の謎が次々と浮かび上がる。

第6話感想

第6話は、窮奇の脅威と魔界への潜入という緊迫感と、錦覓の天真爛漫さと旭鳳との関係の進展というほほえましい要素がうまく融合した、見応えのあるエピソードでした。

特に、窮奇との戦いで重傷を負った旭鳳を献身的に看病する錦覓の姿は感動的でした。また、魔界への潜入後、錦覓が潤玉(じゅんぎょく)と出会い、彼の優しさに触れるシーンも印象に残りました。

しかし、後半で錦覓が見た旭鳳の夢と、謎の女将軍・鎏英(りゅうえい)の登場は、今後の展開に大きな謎を残しました。この謎がどのように解き明かされていくのか、目が離せません。

つづく