霜花(しもばな)の姫 ~香蜜が咲かせし愛~ 第7話 あらすじ/ネタバレ
夜が更け、天宮の一角で潤玉(じゅんぎょく)と旭鳳(きょくほう)は向かい合って静かに酒を酌み交わしていました。二人が貴重なひとときを過ごしていると、颯爽と鎏英(りゅうえい)公主が現れ、静寂を破りました。
卞城公主である鎏英(りゅうえい)は、幼い頃から武芸に秀でており、旭鳳(きょくほう)に武術の腕前を披露するため、彼との試合を申し出ます。しかし、旭鳳(きょくほう)は赤霄剣(せきしょうけん)を抜かずに応戦します。赤霄剣(せきしょうけん)は上清天衆神が力を合わせて作り出した神兵であり、抜けば並大抵のことではありません。旭鳳(きょくほう)は友人を傷つけないようにと、あえて剣を抜かなかったのです。
三人は窮奇(きゅうき)が封印を破った謎について話し合います。鎏英(りゅうえい)は、玄霊斗姆元君(げんれいとうぼくげんくん)の御魂鼎は上古神器であり、窮奇(きゅうき)が単独で脱出することは不可能だと疑問を呈します。魔族の者が何らかの形で関与しているのではないかと推測します。
一方、錦覓(きんべき)は庭で一人修行に励んでいました。旭鳳(きょくほう)が戻ってくると、彼の秘技を学びたいという衝動に駆られます。旭鳳(きょくほう)は、刹娑決、無相心経、梵天呪などの錦覓(きんべき)の習熟度を試しますが、彼女は満足な答えを示せず、旭鳳から栖梧宮の名誉を汚すなと叱責されます。錦覓(きんべき)は負けじと、旭鳳の春夢に出てきた仙女が誰なのかと尋ねます。旭鳳は最初は否定しますが、錦覓(きんべき)の追及に押されて、夢の中の仙女が錦覓(きんべき)本人であることを告白します。気まずい雰囲気を和らげるため、旭鳳は冗談めかして、夢の中で錦覓(きんべき)を美味しい果物だと思ったと話します。
その頃、鎏英(りゅうえい)は窮奇(きゅうき)の痕跡を発見します。三人は錦覓(きんべき)を客栈に残して結界を張り、蚩刃山麓へ向かいます。窮奇(きゅうき)の血には猛毒が含まれており、触れたものはすべて焦土と化します。窮奇(きゅうき)の死体を処理するには、まず焱城王(えんじょうおう)から隕魔杵を借りて魔性を消し、御魂鼎に封印する必要があります。
焱城王(えんじょうおう)殿で、旭鳳と潤玉(じゅんぎょく)は魔尊(まそん)を説得して隕魔杵を借り、二人の世子の協力を得ます。しかし、窮奇(きゅうき)は狡猾であり、どのようにして誘き出すかが新たな課題となります。潤玉(じゅんぎょく)は窮奇が霊芝を好むことを利用して罠を仕掛けることを提案し、錦覓(きんべき)は蚩刃山麓に霊芝を植えることを誌願します。
霊芝作戦は功を奏し、窮奇は洞窟から出てきます。しかし、二人の世子は焦ってすぐに姿を現し、窮奇に傷を負わされてしまいます。危機一髪のところで、鎏英(りゅうえい)、旭鳳、潤玉(じゅんぎょく)が駆けつけ、窮奇と激闘を繰り広げます。錦覓(きんべき)は隕魔杵を拾い上げますが、窮奇の攻撃を受けてしまいます。彼女は咄嗟に仙人掌の棘と花粉を撒き、窮奇を一時的に失明させます。三人は力を合わせて窮奇を製圧し、錦覓(きんべき)は隕魔杵を使って魔性を消すことに成功します。
最終的に、旭鳳は九曜真火と御魂鼎を使って窮奇を完全に封印し、天帝(てんてい)に処分することを計画します。潤玉(じゅんぎょく)と旭鳳は、窮奇の脱走事件はまだ終わっていないことを理解しており、黒幕を突き止めて六界に平和をもたらすことを誓います。
第7話感想
第7話は、ストーリー展開がスピーディーで、アクションシーンも迫力満点でした。特に、窮奇との戦いは見応えがあり、キャラクターたちの連携も見事でした。また、錦覓(きんべき)の成長も感じられ、彼女の活躍が物語を盛り上げていました。
一方、潤玉(じゅんぎょく)と旭鳳の友情にも注目したいところです。二人は立場こそ違いますが、互いに信頼し合い、協力し合う姿は感動的でした。窮奇事件を通して、二人の絆がさらに深まったように思います。
つづく