第二話では、緊迫した展開が繰り広げられます。隆慶と寧缺(ねい・けつ)の戦いは激化し、不意打ちを食らった隆慶は地面に叩きつけられますが、すぐさま仮撃、激しい死闘へと突入します。紫墨(しぼく)率いる西陵(せいりょう)堕落騎兵団に包囲された寧缺(ねい・けつ)は、隆慶の猛攻を受け、次第に劣勢となり、血を吐きながらよろめきます。
絶体絶命の寧缺(ねい・けつ)は、遠くの大師兄・李慢慢(り・まんまん)の名前を叫び助けを求めます。その名は隆慶と西陵(せいりょう)騎兵に恐怖を植え付けますが、李慢慢(り・まんまん)は現れません。窮地に立たされた寧缺(ねい・けつ)は、桑桑(そうそう)だけは助けてくれるよう隆慶に懇願しますが、将来光明大神官(だいしんかん)となる可能性のある桑桑(そうそう)への復讐を恐れる隆慶は拒絶します。
諦めない寧缺(ねい・けつ)は最後の力を振り絞って抵抗しますが、隆慶に何度も叩きの伏せられ、満身創痍の状態になります。隆慶は寧缺(ねい・けつ)と桑桑(そうそう)の修為を奪い、知命の頂点に達ろうと企み、灰眼の功法で寧缺の修為を吸収しようとしますが、逆に寧缺に利用され仮撃を受け、再び激戦となります。
その時、夫子(ふうし)が駆けつけ、隆慶と西陵(せいりょう)堕落騎兵を圧倒的な力で一掃し、寧缺と桑桑(そうそう)を救出します。寧缺は重傷の桑桑(そうそう)を連れて旅を続けます。西陵(せいりょう)神殿では、掌教(しょうきょう)・熊初墨が寧缺を冥王の子と確信し、抹殺を誓います。葉紅魚(よう・こうぎょ)に追討を命じますが、葉紅魚(よう・こうぎょ)は確たる証拠を求めます。一方、天諭大神官(だいしんかん)は葉紅魚(よう・こうぎょ)に光明の女・桑桑(そうそう)の救助を依頼し、葉紅魚(よう・こうぎょ)は承諾します。
桑桑(そうそう)は重傷で昏睡状態に陥り、寧缺は彼女を宿に連れて行きます。斉興道殿の神官・陳村は微力ながら桑桑(そうそう)に光明神輝を分け与えます。寧缺は感謝し、陳村に酒を頼んで桑桑(そうそう)の体を温めます。一方、陳皮皮の新しい砂鍋料理「自嗨鍋」は夫子(ふうし)から絶賛され、君陌(くんはく)は寧缺の窮状を夫子(ふうし)に伝え支援を提案しますが、夫子(ふうし)は西陵(せいりょう)を利用して桑桑(そうそう)を守る考えのようです。
葉紅魚(よう・こうぎょ)は寧缺を見つけ、桑桑(そうそう)の体内の寒気を追い出すために力を使い果たし、自身も衰弱します。目覚めた桑桑(そうそう)は葉紅魚(よう・こうぎょ)に感謝し、寧缺との和解を勧めます。葉紅魚は聞き入れませんが、桑桑が回復するまでは寧缺を傷つけないと約束し、瓦山までの安全を保障します。
岐山(きざん)大師(きさん)は夫子(ふうし)の要請を感じ、寧缺の到著を待ちわびています。熊初墨は盂蘭鈴(うられい)を使って瓦山で冥王の子をおびき出す計画を企て、天擎宗の人間が向かい、曲妮(きょくじ)は寧缺の滅亡を目撃しようとします。
ついに寧缺と桑桑は瓦山に到著しますが、寧缺が岐山(きざん)大師(きさん)に助けを求めても返答はありません。そこに莫山山(ばく・さんさん)が現れ、岐山(きざん)大師(きさん)は寧缺の声を聞けないことを告げます。数々の困難に直面しながらも、寧缺と桑桑の旅は続き、更なる試練が待ち受けています。
第2話感想
第二話は、息もつかせぬ展開で、寧缺と桑桑の窮地、そしてそれを救う夫子(ふうし)の圧倒的な力に目を奪われました。隆慶との死闘は、寧缺の必死の抵抗と、それでもなお圧倒的な力の差を見せつけられ、緊迫感がありました。李慢慢(り・まんまん)の名前を叫ぶシーンは、彼がどれだけ大師兄を頼りにしているかが伝わってきて、胸が締め付けられました。
隆慶の卑劣な行い、そして夫子の登場による形勢逆転は、まさにカタルシスを感じさせる展開でした。夫子の圧倒的な力は、まさに「神」のようで、見ているだけで鳥肌が立ちました。
つづく