夜の闇の中、方冷(ファン・ロン)は車を運転して帰宅途中、激しい雷雨に見舞われた。集中力を失った瞬間、車はコントロールを失い、横転して路肩に停止。方冷(ファン・ロン)は重傷を負い、意識を失ってしまう。その時、奇妙な光が空を切り裂き、宇宙人の少女柴小七(チャイ・シャオチー)が舞い降りた。好奇心いっぱいの彼女の目は、方冷(ファン・ロン)の小麦色の肌に惹きつけられ、地球人男性のホルモンに仮応して思わず我を忘れる。しかしすぐに正気に戻った柴小七(チャイ・シャオチー)は、爆発寸前の車から方冷(ファン・ロン)を救い出す。自らは爆発の衝撃で水中に投げ出されてしまう。
ずぶ濡れの柴小七(チャイ・シャオチー)は水たまりから上がると、釣りをしている老人に出くわす。自由に回転する彼女の頭に驚愕する老人をよそに、柴小七(チャイ・シャオチー)は無邪気に話しかけようとする。恐怖に慄く老人は、慌てて逃げ去ってしまった。一方、柴小七(チャイ・シャオチー)の秘書クブリもこの事故で負傷し、脳核盤を川に落としてしまう。それを亀が飲み込んでしまったため、クブリは亀を操って柴小七(チャイ・シャオチー)と連絡を取り、宇宙船が帰還し、二人は地球に取り残されたことを伝える。
柴小七(チャイ・シャオチー)は方冷(ファン・ロン)の顔は覚えていないが、彼の完璧な体格は印象に残っていた。一方、方冷(ファン・ロン)は事故から目を覚ますが、その日の出来事は曖昧で、雨とそれに続く異性健忘症のことしか覚えていない。雷雨の度に発作を起こし、医者も手の施しようがない。
柴小七(チャイ・シャオチー)は超能力を使って地球での生活を楽しむ。デパートで次々と服を著替え、真っ白なウェディングドレスに心を奪われ、そのまま魔法で著て出て行ってしまう。店員に泥棒と間違われ、追いかけられる羽目に。道路に飛び出した柴小七(チャイ・シャオチー)は、迫りくる車にあの爆発の恐怖を思い出す。とっさに魔法で時間を止め、その様子を通りかかった方冷(ファン・ロン)が目撃する。二人の間に不思議な繋がりを感じさせる瞬間だった。
その後も地球探索を続ける柴小七(チャイ・シャオチー)は、レストランで飲み過ぎてしまう。店のオーナー柴姉さんは、彼女の身なりから金持ちのお嬢様と思い込み、店に泊める。目を覚ました柴小七(チャイ・シャオチー)は高額な請求書に途方に暮れ、借金返済のため店に働くことになる。柴姉さんは彼女の素直さを見込み、出前係として雇い、「柴小七(チャイ・シャオチー)」という名前を与える。
ある配達の途中、柴小七(チャイ・シャオチー)は方冷(ファン・ロン)の弟方烈(ファン・リエ)に出会う。方烈(ファン・リエ)は彼女の純真さにつけ込み、服を交換してホテルから逃走する。柴小七(チャイ・シャオチー)が間違って方冷(ファン・ロン)の部屋に入ると、彼を方烈(ファン・リエ)を監禁した犯人と思い込み、衝突してしまう。しかし、超能力を使おうとした柴小七(チャイ・シャオチー)は、それが効かないことに気づく。機転を利かせて窮地を脱する。
方冷(ファン・ロン)は方烈(ファン・リエ)の行方を追っており、柴小七(チャイ・シャオチー)が残した店の名刺から彼女を見つけ出す。方烈(ファン・リエ)の情報を得るため、方冷(ファン・ロン)は柴小七(チャイ・シャオチー)に料理を作らせるなど様々な「試練」を与える。柴小七(チャイ・シャオチー)は不器用ながらも懸命に対応する。ある日、キッチンで火事になり、方冷(ファン・ロン)が勇敢に消火する。その姿に、柴小七(チャイ・シャオチー)は雨の夜の英雄を思い出す。二人の運命の糸が、静かに絡み合っていく。
第1話の感想
「恋した彼女は宇宙人」第1話は、まさに掴みはOK!と言えるほど、引き込まれる展開でした。まず、冒頭の雷雨の中での事故シーンは緊迫感があり、これから始まる物語への期待を高めてくれます。そして、謎の光と共に現れた柴小七(チャイ・シャオチー)。彼女のキュートな容姿と、地球の男性に仮応してしまうお茶目な一面、さらに自由自在に動く頭など、宇宙人らしさが存分に描かれていて、とても魅力的でした。
一方、記憶を失いながらも冷静さを保つ方冷(ファン・ロン)との対比も印象的。クールな彼と、天真爛漫な柴小七(チャイ・シャオチー)の出会いは、まさに運命的なものを感じさせます。特に、時間が止まるシーンは、柴小七(チャイ・シャオチー)の持つ不思議な力と、それを目撃した方冷(ファン・ロン)の戸惑いが巧みに表現されていて、今後の展開への期待をさらに高めてくれます。
また、柴小七(チャイ・シャオチー)が地球での生活に奮闘する様子もコミカルで、思わず笑ってしまう場面も多かったです。ウェディングドレスを著て逃げるシーンや、レストランでの騒動など、彼女のドジっ子ぶりには癒されます。そして、方烈(ファン・リエ)との出会い、そして方冷(ファン・ロン)との再会。物語はテンポ良く進み、あっという間に1話が終瞭してしまいました。
つづく