柴小七(チャイ・シャオチー)は方冷(ファン・ロン)への想いを諦めきれず、彼を追いかけるも、方冷(ファン・ロン)は冷たく突き放し、ついに別れを切り出す。失意と怒りにくれる柴小七(チャイ・シャオチー)は、かつて愛し合っていた二人の現状に戸惑う。方冷(ファン・ロン)自身も混乱し、記憶喪失の再発を疑い、張(ジャン)医師医師に助けを求める。張(ジャン)医師医師は韓助手と相談し、柴小七(チャイ・シャオチー)の協力が必要だと考えるが、方冷(ファン・ロン)は柴小七(チャイ・シャオチー)への嫌悪感を露わにし、協力を拒む。
張(ジャン)医師医師は、方冷(ファン・ロン)の態度は再び柴小七(チャイ・シャオチー)を愛してしまうことへの恐怖からくる自己防衛だと分析するが、方冷(ファン・ロン)は耳を貸さない。心配する張(ジャン)医師医師は、独自に柴小七(チャイ・シャオチー)を訪ね、方冷(ファン・ロン)の記憶喪失以前の様子を聞き始める。当初不満を漏らしていた柴小七(チャイ・シャオチー)も、方冷(ファン・ロン)の病状を知り態度を軟化させ、方烈(ファン・リエ)が方冷(ファン・ロン)を刺激するために彼女にキスをしたという重要な情報を提供する。このことから、張(ジャン)医師医師は方冷(ファン・ロン)の記憶喪失が自己防衛本能によるものだと確信する。
一方、方冷(ファン・ロン)は柴小七(チャイ・シャオチー)に別れを告げるが、柴小七(チャイ・シャオチー)は拒否する。彼女は方冷(ファン・ロン)の記憶を取り戻す助けをしたいと同時に、信号機の入手も狙っていた。柴小七(チャイ・シャオチー)は方冷の寝室に忍び込み、彼を拘束し超能力で記憶を呼び覚まそうとするが、能力はなぜか発動しない。方冷は隙を見て拘束を解き、逆に柴小七(チャイ・シャオチー)を捕らえ、かつて彼女を愛していたのかと問いただす。柴小七(チャイ・シャオチー)は愛を否定し、自分は彼の治療道具だと冷たく言い放つ。深く傷ついた方冷は柴小七を追い出し、数々の暴言を浴びせる。失意の柴小七は、信号機を入手したら方冷と完全に縁を切ると決意し、方烈(ファン・リエ)に慰められる。
江雪(ジャン・シュエ)は再び方烈(ファン・リエ)に柴小七の解雇を要求するが、今回は方烈(ファン・リエ)が拒否する。方冷も柴小七を遠ざけたいと願うものの、方烈(ファン・リエ)の説得により柴小七は会社に残ることになる。江雪(ジャン・シュエ)は方冷の記憶喪失につけ込み、彼に接近する。方冷の継母である周おばさんも、スキャンダルをでっち上げようと画策する。
方冷の恋愛事情に関する報道が過熱し、彼のイメージは大きく傷つけられる。方冷は記者会見を開き釈明するが、江雪(ジャン・シュエ)との親密な様子に柴小七は落胆する。それでも柴小七は方冷を守るため、メディアの質問に毅然と立ち向かう。柴小七の強い姿を見た方冷の心には、説明できない感情の揺れが生まれる。彼は柴小七への自分の態度を改めて考え始めるのだった。
第14話の感想
第14話は、方冷の記憶喪失を軸に、柴小七との関係、そして周囲の人間模様が複雑に絡み合い、見ていて胸が締め付けられる展開でした。方冷の冷酷な態度は、記憶を失ったことへの不安と、再び柴小七を愛し、失う苦しみから逃れたいという自己防衛本能の表れでしょう。しかし、その行動は柴小七を深く傷つけ、二人の溝をさらに深めてしまいます。
柴小七の複雑な心境も印象的です。方冷への愛情を持ちながらも、信号機を入手するという目的も抱えている。愛する人の記憶を取り戻したいという純粋な気持ちと、任務遂行という使命感の板挟みになっている彼女の苦悩が伝わってきました。方冷の冷たい言葉に傷つきながらも、それでも彼を守ろうとする姿は健気で、応援したくなります。
一方、方烈(ファン・リエ)は柴小七の味方となり、彼女を支えようとします。江雪(ジャン・シュエ)や周おばさんの存在も、物語に更なる波乱を巻き起こし、方冷の周囲はますます混沌としていきます。それぞれの思惑が交錯し、今後の展開が全く読めない、まさに目が離せない状況です。
つづく