江雪(ジャン・シュエ)はマスコミに方冷(ファン・ロン)との交際を暴露し、記者たちに結婚時期を詰め寄られますが、「ご縁があれば」と余裕の表情。実は、方冷(ファン・ロン)を恋人関係に持ち込むため、意図的に熱愛報道を作出していたのです。問いただす方冷(ファン・ロン)に、江雪(ジャン・シュエ)は過去の出来事を語ります。以前、江雪(ジャン・シュエ)の告白を受け入れた方冷(ファン・ロン)でしたが、翌日突然の大雨でその記憶を失ってしまったのです。諦めきれない江雪(ジャン・シュエ)は、あの手この手で方冷(ファン・ロン)を取り戻そうとしていました。

方烈(ファン・リエ)は江雪(ジャン・シュエ)のニュースを見て落ち込み、柴小七(チャイ・シャオチー)に悟られないよう努めながら話しかけます。柴小七(チャイ・シャオチー)は方冷(ファン・ロン)と一夜を共にした幸せに浸っており、全く状況を把握していません。柴小七(チャイ・シャオチー)の忘れ物を届けに来た方冷(ファン・ロン)は、方烈(ファン・リエ)と親しげに話す柴小七(チャイ・シャオチー)を見て激怒。柴小七(チャイ・シャオチー)を「俺にちょっかい出して、方烈(ファン・リエ)ともいい仲で、本当に迷惑だ」と嫉妬を露わにします。

方烈(ファン・リエ)は柴小七(チャイ・シャオチー)をかばい、彼女を先に帰らせます。柴姉さんのレストランに戻った柴小七(チャイ・シャオチー)は、柴姉さんから方冷(ファン・ロン)と江雪(ジャン・シュエ)の交際を知らされます。テレビの生放送でその事実を目の当たりにした柴小七(チャイ・シャオチー)は激昂し、「昨夜一緒にいたのに!ひどい!」と方冷(ファン・ロン)を非難します。一方、方烈(ファン・リエ)は方冷(ファン・ロン)を叱責し、柴小七(チャイ・シャオチー)に近づかないよう警告します。方冷(ファン・ロン)は冷たく「もう柴小七(チャイ・シャオチー)とは関係ない」と言い放ち、それを柴小七(チャイ・シャオチー)は聞いてしまいます。

泣き崩れる柴小七(チャイ・シャオチー)を柴姉さんが慰めます。一晩中泣き続けた柴小七は、どうしても方冷(ファン・ロン)に話を聞きたいと、彼の車を止めます。強がって「江雪(ジャン・シュエ)さんと末永くお幸せに。もう私たちには何もない」と言う柴小七ですが、言葉の端々には未練が滲み、振り返ると涙が溢れ出します。

帰宅した方冷は父親に柴小七との別れを告げ、父親は喜びますが、方冷は江雪(ジャン・シュエ)との関係を進める気はありません。方冷は江雪(ジャン・シュエ)を呼び出し、「君に気持ちはない。償いのために一緒にいるつもりはない」と告げます。しかし、江雪(ジャン・シュエ)は諦めず、方冷にしがみつき「もう一度チャンスを。私が完全に諦めるまで」と懇願します。

会社で超能力が暴走した柴小七は早退し、方烈(ファン・リエ)に電話をします。方冷の名前が出た途端、柴小七は再び能力が暴走し、方烈(ファン・リエ)の背後に瞬間移動。方冷が自分の超能力暴走のトリガーだと気づいた柴小七は、方烈(ファン・リエ)に「二度と方冷の名前を口にするな!」と警告します。帰宅後、方冷のことを思いながら眠りについた柴小七は、翌朝、方冷のベッドで目を覚まします。

第16話の感想

第16話は、柴小七と方冷の関係が大きく揺れ動く、切ないエピソードでした。江雪(ジャン・シュエ)の策略によって、二人の間に大きな溝ができてしまいます。

江雪(ジャン・シュエ)の行動は、一見すると強引で自己中心的ですが、過去の記憶を失ってしまった方冷への深い愛情と、諦めきれない想いが根底にあるように感じます。記憶を失う前の二人がどのような関係だったのか、非常に気になるところです。

一方、柴小七は方冷の冷たい態度に深く傷つき、泣き崩れる姿が印象的でした。強がって「もう私たちには何もない」と言いますが、その言葉とは裏腹に、溢れ出る涙が彼女の本当の気持ちを物語っています。

つづく