柴小七(チャイ・シャオチー)の複雑な感情に翻弄される方冷(ファン・ロン)。彼女の愛情を感じながらも、距離を置こうとする態度に困惑する。柴小七(チャイ・シャオチー)の沈黙と葛藤を尊重し、自ら幹渉することを控える方冷(ファン・ロン)だったが、彼女への想いは変わらなかった。
そんな中、周おばさんの暴露により、方冷(ファン・ロン)の記憶喪失が明るみになり、たちまち世間を騒がせる大ニュースとなる。押し寄せるメディアの取材攻勢に晒され、あらゆる行動が注目の的となる方冷(ファン・ロン)。会社内でも動揺が広がり、業績への影響を懸念する役員たちから辞任を迫られる。方冷(ファン・ロン)は重圧の中、辞任を受け入れるが、引継ぎ完瞭までの期間、秘密保持を条件とする。
方冷(ファン・ロン)の窮地を知った柴小七(チャイ・シャオチー)は、彼の身を案じながらも、再び感情の渦に巻き込まれることを恐れていた。しかし、記者に囲まれる方冷(ファン・ロン)の姿を目の当たりにし、抑えきれない心配が溢れ出す。エレベーターの中での再会は、まるで運命の導き。方冷(ファン・ロン)は柴小七(チャイ・シャオチー)を強く抱きしめ、束の間の安らぎを求めた。
会社と自身の名誉を守るため、体調を顧みず仕事に打ち込む方冷(ファン・ロン)。しかし、過労により心臓の病が悪化し、危うく大事に至るところを張(ジャン)医師医師に救われる。そこに現れた柴小七(チャイ・シャオチー)は、超能力で方冷(ファン・ロン)を逃がし、自宅へと連れて帰る。
柴小七(チャイ・シャオチー)の献身的な介護を受け、束の間の静寂を得る方冷(ファン・ロン)。張(ジャン)医師医師からの情報で、事態の深刻さを改めて認識する。柴姉のからかいと応援は、柴小七(チャイ・シャオチー)の心をさらに揺さぶる。方冷(ファン・ロン)を傷つけたくない一心で、重すぎる想いに耐えかねていた。
方烈(ファン・リエ)の登場が、物語に新たな展開をもたらす。兄を心配するあまり、事件の裏に潜む真相を探り始める。柴小七(チャイ・シャオチー)との会話からヒントを得た方烈(ファン・リエ)は、家族内の不穏な空気を察知し、兄を助けようと奔走する。しかし、母親との会話は期待とは裏腹に、更なる迷いを深める結果となる。
一方、活路を見出そうとする方冷(ファン・ロン)は、周おばさんの仲間の妨害に遭う。彼らは方冷(ファン・ロン)の病を利用し、完全に会社から追い出そうと画策するが、方冷(ファン・ロン)の強い意誌と決意は、彼らに予想外のプレッシャーを与える。無実の方烈(ファン・リエ)を巻き込むなと警告する方冷(ファン・ロン)は、兄としての責任感と保護本能を見せる。
辞任の日が迫る中、方冷(ファン・ロン)はかつてない困難に直面する。父親に助けを求めることを拒み、自力で解決しようと決意する。そして、一連の出来事を通して、柴小七(チャイ・シャオチー)との関係にも変化の兆しが見え始める。二人の想いは、静かに、しかし確実に、新たな局面へと進みつつあった。
第22話の感想
第22話は、方冷(ファン・ロン)の苦境と柴小七(チャイ・シャオチー)の葛藤が中心となり、物語が大きく動き出した印象的なエピソードでした。記憶喪失の公表によって、方冷(ファン・ロン)は会社内外から激しいプレッシャーに晒され、窮地に立たされます。周おばさんの暴露という、ある意味唐突な展開ではありましたが、それが物語に緊張(ジャン)医師感とスピード感を与え、視聴者を一気に引き込みました。
追い詰められた状況の中でも、方冷(ファン・ロン)は冷静さを失わず、会社を守るために尽力する姿が印象的でした。責任感の強さと、逆境に立ち向かう不屈の精神は、まさに主人公の鑑と言えるでしょう。一方、柴小七(チャイ・シャオチー)は方冷(ファン・ロン)への想いと、自身の秘密との間で揺れ動く心情が繊細に描かれていました。彼女が抱える葛藤は、視聴者にも共感を呼ぶのではないでしょうか。
特に、エレベーターの中での再会シーンは、二人の関係性を象徴する重要な場面でした。言葉はなくても、互いを求め合う気持ちがひしひしと伝わってきて、胸が締め付けられるような思いでした。また、方烈(ファン・リエ)の登場も、今後の展開を予感させる興味深い要素でした。兄思いの純粋な性格が、物語に新たな風を吹き込んでくれそうです。
つづく