あらすじ

第2話では、戚爍(チー・シュ)が母親の戚玥(チー・ユエ)の運命を変えるため、過去へタイムスリップする様子が描かれています。戚玥(チー・ユエ)の大好物である豆花を朝食に用意し、秀才の陸暁(ルー・シアオ)との出会いを巧みに演出しました。

戚玥が落とした携帯電話をバスの中で拾ってあげたり、職場で秘密を守ってあげたりと、綿密に計画された偶然の出会いを重ねることで、陸暁(ルー・シアオ)は徐々に戚玥の心を掴んでいきます。

それと同時に、戚爍(チー・シュ)は家庭教師として家族の集まりに登場し、戚玥がピーナッツアレルギーで緊急事態に陥った際に、迅速に対応しました。

こうした出来事を通して、戚爍と若い母親の関係は深まり、戚玥と陸暁(ルー・シアオ)の間にも恋の芽生え始めたのでした。

ネタバレ

戚爍(チー・シュ)は、高校時代の母親・戚玥(チー・ユエ)の好物である豆花を買いに出かけ、偶然にも陸暁(ルー・シアオ)と出会う。陸暁(ルー・シアオ)は子供相手に詐欺をしている男を懲らしめており、戚爍(チー・シュ)はすかさず話しかけ、すぐに友達になれると予言する。

戚爍(チー・シュ)は陸暁(ルー・シアオ)の興味を引くため、加来道雄の「超時空」を話題にし、未来の人類はタイムトラベルを実現できると語る。陸暁(ルー・シアオ)は興味津々で、戚爍(チー・シュ)に微信のIDを尋ねる。戚爍(チー・シュ)はとっさに戚玥(チー・ユエ)のIDを教え、未来の著名な科学者になると励ます。

目を覚ました戚玥(チー・ユエ)は、好物の豆花と、自分がピーナッツアレルギーであることを知っている戚爍(チー・シュ)に驚く。二度寝しようとする戚玥(チー・ユエ)を、戚爍(チー・シュ)は優しく学校へ送り出す。戚玥(チー・ユエ)の運命を変え、運命の相手である陸暁(ルー・シアオ)と結ばせようと画策する戚爍(チー・シュ)。しかし、戚玥(チー・ユエ)は陸暁(ルー・シアオ)とは接点がないと信じている。その時、戚玥(チー・ユエ)のスマホに陸暁(ルー・シアオ)から友達申請が届く。戚爍(チー・シュ)はさらに、戚玥(チー・ユエ)と陸暁(ルー・シアオ)を偶然出会わせるため、雨の中、一緒にバスに乗る。

バス停で本当に陸暁(ルー・シアオ)と遭遇した戚玥(チー・ユエ)。陸暁(ルー・シアオ)は自分の傘を戚玥(チー・ユエ)に差し出し、バスの中では落とした携帯を拾ってくれる。戚玥(チー・ユエ)は陸暁(ルー・シアオ)に好印象を抱き、友達申請を承認する。

学校に著いた戚玥(チー・ユエ)は、製服に付けていたクマのブローチを没収される。休み時間にこっそりブローチを取り戻そうと職員室へ行った戚玥(チー・ユエ)は、そこに居合わせた陸暁(ルー・シアオ)に秘密にしてくれるよう頼む。しかし、戻ってきた先生に見つかりそうになり、慌てて隠れる戚玥(チー・ユエ)。結局、物音を立ててしまい見つかってしまう。

陸暁(ルー・シアオ)から物理の問題について微信で聞かれた戚玥(チー・ユエ)は、全く分からず、突然現れた陸暁(ルー・シアオ)に驚いてスマホを自分の頭に落としてしまう。陸暁(ルー・シアオ)は自分のせいで怪我をさせてしまったと謝り、戚玥(チー・ユエ)を理科室に連れて行き、氷嚢で冷やす。

タイムリングから要注意人物が青城一中に現れたと警告を受けた戚爍(チー・シュ)は、急いで学校へ向かう。そこで入学しようとしていた徐兆陽(シュー・ジャオヤン)に出会い、校外生徒の立ち入りが禁止されていることを知り安堵する。

帰宅した戚玥(チー・ユエ)は、家が散らかっているのを見て驚く。戚爍(チー・シュ)を探していると、父親の戚昊年(チー・ハオニェン)が帰宅する。戚昊年(チー・ハオニェン)は戚玥(チー・ユエ)を親戚の集まりに連れて行こうとする。そこに戚爍(チー・シュ)が帰宅し、戚玥(チー・ユエ)の家庭教師だと嘘をつく。

親戚の集まりで、戚玥(チー・ユエ)のピーナッツアレルギーを知らない戚昊年(チー・ハオニェン)は、ピーナッツ入りの料理を戚玥(チー・ユエ)に勧める。戚玥(チー・ユエ)はピーナッツを取り除こうとするが、祖母に叱責され、仕方なく食べてしまう。その後、気分が悪くなり、戚玥(チー・ユエ)は席を外す。追いかけてきた戚爍(チー・シュ)は、戚玥(チー・ユエ)のアレルギーに気づき、病院へ連れて行こうとする。戚爍(チー・シュ)は戚玥を励まし、将来は優秀な人間になり、良い大学に進学し、良い生活を送れると慰める。

夕方、学校に戻った戚玥は、優等生の陸暁(ルー・シアオ)が塀を乗り越えて出て行くのを目撃する。好奇心に駆られて後を追うと、陸暁(ルー・シアオ)は薄闇く臭う場所へ向かう。そこで火花を見た戚玥は爆発を恐れ、とっさに陸暁(ルー・シアオ)を突き飛ばす。

第2話 感想

第2話は、タイムトラベルというSF要素をベースに、甘酸っぱい青春物語が展開される、非常に魅力的なエピソードでした。主人公の戚爍(チー・シュ)は、母親の戚玥のために奔走し、彼女の運命を変えようと奮闘する姿が印象的です。過去の出来事を変えることで未来に影響を与えてしまうリスクを背負いながらも、母親の幸せを願う息子としての強い愛情が感じられます。

特に、陸暁(ルー・シアオ)との出会いを演出するために奮闘する戚爍(チー・シュ)のコミカルな行動には、思わず笑みがこぼれました。加来道雄の「超時空」を話題に出したり、戚玥の微信IDを陸暁(ルー・シアオ)に教えたりと、少々強引ながらもどこか憎めないキャラクターが魅力的です。

一方、戚玥は、思春期特有の繊細な感情を持ちながらも、芯の強さを感じさせるヒロインです。家族との確執や、陸暁(ルー・シアオ)との予期せぬ出会いを通して、彼女の心情が丁寧に描かれており、共感できる部分も多いのではないでしょうか。

また、陸暁(ルー・シアオ)は、秀才でありながら、どこか抜けているところもある、親しみやすいキャラクターです。戚玥との出会いも偶然が重なり、今後の二人の関係性の発展が期待されます。

つづく