あらすじ
第3話は、戚玥(チー・ユエ)と陸暁(ルー・シアオ)の様々なやり取りを描いています。物語の始まりは、戚玥(チー・ユエ)が偶然陸暁(ルー・シアオ)の研究室に入り込んでしまい、ちょっとした騒動に発展します。仮想爆発という、実際には被害のないハプニングでしたが、二人の距離を縮めるきっかけとなりました。その後、戚爍(チー・シュ)は鄧淑玲(ドン・シューリン)を家まで送るという口実を作り、戚玥と陸暁が二人きりになれるように仕向けます。戚玥は陸暁に好意を寄せ、積極的にアピールしますが、なかなか思うようにいきません。そんな中、戚玥は勉強でつまずき、またしても試験で赤点を取ってしまいます。保護者会に父親を呼ばれることになり、焦る戚玥。戚昊年(チー・ハオニェン)は個人的な事情で娘の心配どころではなく、途方に暮れる戚玥を陸暁が優しく慰めます。さらに、保護者会には戚爍(チー・シュ)が代理で出席し、戚玥への気遣いとサポートを見せます。物語が進むにつれ、戚玥の成績は徐々に上がり、陸暁との関係も深まっていきます。心温まる穏やかなエピソードを通して、登場人物たちの深い絆と成長していく様子が丁寧に描かれています。
ネタバレ
戚玥(チー・ユエ)は陸暁(ルー・シアオ)に倒れ込んだ拍子に、彼が実験中だと気付きます。二人が起き上がると、本当に爆発の危機が訪れますが、これは仮想爆発で実害はありませんでした。戚爍(チー・シュ)は二人の事故を聞きつけ、慌てて病院へ駆けつけます。病院で戚玥(チー・ユエ)と再会した戚爍(チー・シュ)は、若い頃の鄧淑玲(ドン・シューリン)、つまり幼い頃から彼を育ててくれた淑玲おばさんにも出会います。
実験室に現れた人はただ驚いただけでした。陸暁(ルー・シアオ)はその人の手の皮膚から、いつも消毒液や水道水に浸けていると見抜き、病院の清掃員の仕事を紹介しました。戚玥(チー・ユエ)と陸暁(ルー・シアオ)の邪魔をしないよう、戚爍(チー・シュ)は鄧淑玲(ドン・シューリン)を家に送ると連れ出し、戚玥(チー・ユエ)は陸暁(ルー・シアオ)に家まで送ってくれるよう頼みます。
鄧淑玲(ドン・シューリン)とスーパーに行った戚爍(チー・シュ)は、将来太ってしまう彼女の姿を想像し、カップ麺、コーラ、スナック菓子などのジャンクフードを避け、健康的な食品を選ぶようアドバイスします。家に帰った戚爍(チー・シュ)は戚玥(チー・ユエ)のために恋の攻略計画を立てますが、逆に戚玥(チー・ユエ)から「20年以上も母胎ソロなのに」とからかわれてしまいます。
陸暁(ルー・シアオ)を振り向かせようと、戚玥(チー・ユエ)は常に彼の前に現れアピールしますが、陸暁(ルー・シアオ)は恋愛に疎く、戚玥(チー・ユエ)は苦戦を強いられます。戚玥(チー・ユエ)はまたしても試験で赤点を取り、担任教師から保護者会に父親を呼ぶように言われます。陸暁(ルー・シアオ)も教師に呼ばれ、受験前に生徒の個別指導を頼まれます。戚玥(チー・ユエ)は陸暁(ルー・シアオ)に自分の指導を頼みますが、教師からは連絡を待つように言われるだけでした。
戚玥(チー・ユエ)は陸暁(ルー・シアオ)に卒業アルバムの記入を頼みます。陸暁(ルー・シアオ)は面倒くさがりますが、結局戚玥(チー・ユエ)の頼みを断りきれず、引き受けることに。戚玥(チー・ユエ)は戚昊年(チー・ハオニェン)に保護者会への出席を頼みますが、彼は仕事で忙しく、娘のことに構っている暇がありません。戚玥(チー・ユエ)はお小遣いだけ渡されて怒って出て行ってしまいます。偶然、傷心の戚玥(チー・ユエ)を見つけた陸暁(ルー・シアオ)は彼女を連れ出し、食事をしていないと知ると、温かいカップ麺を食べさせてあげます。
戚玥(チー・ユエ)は落ち込んだ様子で、陸暁(ルー・シアオ)には保護者会に来てくれる人がいて羨ましいと言います。道行く幸せそうな家族連れを見て、亡き母を思い出します。陸暁(ルー・シアオ)は戚爍(チー・シュ)に連絡し、戚玥(チー・ユエ)を家に連れて帰るよう頼みます。翌日、保護者会に戚玥(チー・ユエ)のいとことして戚爍(チー・シュ)が現れます。陸暁(ルー・シアオ)が戚爍(チー・シュ)に頼んでいたのです。戚玥(チー・ユエ)は大喜びします。
教師は戚爍(チー・シュ)に、戚玥(チー・ユエ)の成績に無関心だと指摘しますが、戚爍(チー・シュ)は成績よりも幸せが大切だと答え、戚玥(チー・ユエ)は自分の力で誌望大学に合格すると信じていると言います。実は、戚爍(チー・シュ)の保護者会での経験は戚玥(チー・ユエ)から学んだものでした。将来、戚玥(チー・ユエ)はよく戚爍(チー・シュ)の保護者会に出席し、「家は愛を語る場所で、理屈を語る場所ではない」と息子に言い聞かせていました。
その後、戚玥(チー・ユエ)は時間を見つけては陸暁(ルー・シアオ)に勉強を教えてもらい、成績も徐々に上がっていきます。2022年の春節、冬休みに入った戚玥はプレゼントを持って陸暁(ルー・シアオ)を訪ね、試験前に教えてもらった問題へのお礼を言います。陸暁(ルー・シアオ)もお返しとして手書きのノートを戚玥に渡し、戚玥は喜んで受け取ります。
春節の間、戚玥は祖母の家に帰省し、戚爍(チー・シュ)は一人で過ごします。戚玥は息子に新年のプレゼントを用意していました。巨大なプレゼントを開けてみると、なんと戚玥自身でした。新しい携帯電話と新年のお年玉も渡しますが、戚爍(チー・シュ)は戚玥が陸暁(ルー・シアオ)に限定版のスニーカーをプレゼントしたことを知り、嫉妬します。
第3話感想
第3話は、戚玥の恋の奮闘と、家族の温かさが中心に描かれた心温まるエピソードでした。仮想爆発というハプニングをきっかけに、陸暁(ルー・シアオ)への想いを募らせる戚玥。しかし、恋愛に鈍感な陸暁(ルー・シアオ)にはなかなか気持ちが伝わりません。それでもめげずにアピールを続ける戚玥の姿は、健気で応援したくなります。
特に印象的だったのは、保護者会のシーンです。父親に頼んでも来てもらえず、落ち込む戚玥。そんな彼女を救ったのは、陸暁(ルー・シアオ)と戚爍(チー・シュ)の優しさでした。陸暁(ルー・シアオ)は戚爍(チー・シュ)に連絡を取り、戚爍(チー・シュ)は戚玥のいとことして保護者会に出席します。教師に対して成績よりも幸せを優先する戚爍(チー・シュ)の言葉は、彼の温かい人柄を表しているとともに、未来の戚玥自身の教育方針にも繋がっていることが示唆され、感動的でした。
また、このエピソードでは、戚爍(チー・シュ)と鄧淑玲(ドン・シューリン)の関係性も描かれています。若い頃の鄧淑玲(ドン・シューリン)と再会した戚爍(チー・シュ)は、まるで本当の親子のように接します。スーパーでのやり取りなど、微笑ましいシーンが散りばめられていました。
つづく