あらすじ
第13話は、美人が暑気あたりで倒れ、小川で意識を取り戻す場面から始まります。そこに莊羽が現れ、軽い冗談を交わし、二人は言葉を交わします。美人はSNSの写真の件に触れますが、莊羽は気にしない様子。それを吕倹が見ていて、複雑な表情を浮かべながらも二人に帰るように促します。民宿に戻った美人 は親友の甜甜に電話をかけ、莊羽への複雑な感情を打ち明けます。甜甜はそれが恋の始まりだと指摘しますが、美人は半信半疑です。一方、莊羽は専門知識を活かし、陳おばさんのブドウのトラブルを解決します。甜甜の気を引こうと、靳希はオフィスを飾り付け、防音対策まで施します。美人は莊羽を待つ間、彼の過去のさりげない優しさを思い出します。吕倹は美人に告白しますが、美人はそれを断り、それとなく莊羽との特別な関係を匂わせます。そして夕食時、莊羽は美人のために椅子を引き、テーブルには彼が感謝の気持ちを込めて作った豪華な料理が並んでいました。
ネタバレ
美人は小川で水を浴びて暑さをしのぎながら、5年前ならこんなことでバテたりしないのにと独り言ちます。すると背後にいた莊羽に、山や海をものともしないタフさをからかわれます。驚いた美人はよろめき、莊羽に支えられます。彼は久しぶりの笑顔を見せながら、溺れていないか心配で来たと言います。美人は警報解除、もう演技は必要ないと言い、朋友圏の写真の件にも触れ、削除しても構わないと伝えます。莊羽は朋友圏を使わないから問題ないと答え、実際は気にせず残している様子です。美人は先ほどの出来事を気にしないでほしいと大人らしく振る舞いますが、莊羽が「些細なこと」と軽く言ったため、ムッとして仮論します。呂倹は二人の様子と朋友圏の写真を見て落ち込みますが、二人を呼び戻します。
民宿に戻った美人は、保冷剤で冷やしてもまだ熱い頬を気にしながら、甜甜に電話で莊羽の近くにいると動悸や息苦しさを感じると相談します。甜甜はそれはまさに恋の症状だと指摘し、美人はまさかと思いながらも、高慢で人をバカにするような彼を好きになるはずがないと仮論します。甜甜は『花より男子』の杉菜と道明寺を例に挙げ、最初は嫌いでも結局は好きになる展開もあると説得します。考え事をしながら歩いていると、目の前に莊羽が現れ、美人の視界は彼でいっぱいになります。莊羽に話しかけられても、キラキラした目でうっとり見つめるばかりです。
部屋に戻った美人は、恋に惑わされる現代女性であってはならないと自分に言い聞かせ、雑念を払いのけます。莊羽は専門知識を駆使して陳おばさんのブドウを救い、解決策を2つも提示します。
靳希は甜甜のオフィスを花でいっぱいにし、防音対策も施します。感動する甜甜。美人は飲み物を持ち莊羽を待ちますが、以前山で彼が好きな味の飲み物をくれたことを思い出します。そこに呂倹が現れ、莊羽と喧嘩したのかと尋ね、自分も想いを寄せていることを告白します。美人は感謝しつつも、莊羽との関係はただの偽装恋人ではないと伝え、やんわりと諦めるよう促します。その後、美人は自分の話し方が莊羽に価てきていることに気づきます。
夕食時、莊羽は美人に椅子を引いてあげ、自ら作った料理を振る舞います。感謝の気持ちを伝えると共に、美人に特別な視線を向けます。
第13話の感想
第13話では、美人がついに自分の気持ちに気づき始める過程が繊細に描かれていました。今まで意識していなかった莊羽への気持ちの変化に戸惑いながらも、抗えない想いに翻弄される様子が可愛らしく、見ているこちらもドキドキさせられました。特に、莊羽を目で追ってしまうシーンや、彼の言葉に無意識に仮応してしまうシーンは、恋に落ちた女性の心情を見事に表現していたと思います。
一方、呂倹の切ない片思いも印象的でした。勇気を出して告白するも、美人の心はすでに莊羽へと傾いており、報われない想いに胸が締め付けられました。それでもなお、美人を優しく見守る彼の姿には、真摯な愛情を感じました。
また、二人の関係を進展させるだけでなく、周囲のキャラクターたちの温かさも感じられるエピソードでした。甜甜の的確なアドバイスや、靳希のさりげない気遣いなど、周りの人々の支えが、美人の恋を後押ししているようにも見えました。
つづく