あらすじ
第16話は、美人と莊羽の弟との間に起こった微笑ましい出来事や、莊羽と美人との心温まる交流を中心に描かれています。弟は最初、美人の派手な服装や見た目から彼女を軽んじ、中身のない女性だと決めつけていましたが、何度か言葉を交わすうちに、美人の内面に触れ、彼女への見方を改めます。そして、兄である莊羽の影響もあり、彼女を「お姉さん」と敬って呼ぶようにまでなります。
一方、莊羽は美人に対して非常に優しく、日常生活の些細なことから、外食時の気遣いに至るまで、彼の細やかな配慮が見て取れます。まるで恋人同士のような二人の親密な様子が印象的です。
また、このエピソードでは、靳希の仕事上の悩みや、個人的な感情の揺れ動きも描かれています。特に、琳達への想いや、甜甜からの誤解といった複雑な人間関係が、物語に深みを与えています。
最後に、美人と莊羽、そして弟の三人で展覧会を訪れるシーンは、彼らの絆をさらに深め、見ている私たちにも温かい気持ちを与えてくれます。三人の仲睦まじい様子は、今後の展開にも期待を持たせるものでした。
ネタバレ
美人と莊羽の弟の小さなバトルから物語は始まる。弟は美人の服装を「浅はか」と言い放ち、口紅が濃い人は頭が悪いとまで言う始末。美人は怒りながらも、小学生相手に大人げないと冷静さを保つ。しかし、容姿をけなされた途端、堪忍袋の緒が切れ、弟を追いかける。あわや転倒というところで莊羽が助け、二人の間に気まずい空気が流れる。弟は莊羽に「彼女」を何とかしろと言うが、すぐに「女友達」と言い直す。莊羽は赤面しながら弟を連れて帰宅する。
翌朝、美人は莊羽の教え子たちに「師母」と呼ばれ驚く。莊羽が交際を公表したというのだ。弟は「師婆」とからかい、生徒たちは莊羽の日焼けしない肌の秘密を美人に尋ねる。莊羽は清水村でもらった日焼け止めを思い出し、微笑む。
美人は生徒たちを家に招き入れるが、弟との会話はかみ合わない。莊羽は生徒たちに困ったことがあれば美人に相談するように言う。美人は嬉しく思うが、弟は不満げだ。
一方、靳希は心ここにあらずの状態。嘘を重ねたことで苦しんでいる。同僚の琳達に相談すると、信頼が大切だとアドバイスされる。甜甜はこの様子を目撃し、靳希が琳達に気があるのではと勘違いし、落ち込む。
お昼、莊羽は弟が空腹で機嫌を損ねるのを心配し、ラボを抜け出して帰宅する。美人は弟に勉強をさせており、おもちゃで釣ったのかと思いきや、実は激将法と附加問題のヒントで弟を静かにさせていた。
甜甜は再び靳希に好きな人ができたのかと尋ねる。琳達ではないかと疑っているのだ。靳希は甜甜が自分の気持ちに気づいたと勘違いする。甜甜が「琳達が好きなんでしょ」と言うと、靳希は驚く。琳達は既婚者だと知り、甜甜は安心する。
莊羽、美人、弟の3人は夕食に出かける。焼肉屋で、莊羽は美人に肉を焼いてあげ、彼女の好きな飲み物も知っている。
靳希は甜甜に琳達が結婚していることを伝え、甜甜の気分は晴れる。弟は美人のことを「姉ちゃん」と呼ぶようになる。3人は展覧会に行き、美人と弟はアニメキャラ、莊羽は植物学教授のコスプレをする。莊羽と美人の距離は縮まり、ゲームを楽しむ二人を見守る莊羽は美人の安全にも気を配る。一等賞を獲得し、3人は喜びを分かち合う。莊羽は美人に化粧崩れを気遣い、ティッシュを渡す。
美人は莊羽の家のリフォームの良さに気づき、費用を払おうとするが、莊羽はまだ請求書が届いていないと言う。弟は珍しく莊羽にも抜けているところがあるとからかう。
第16話の感想
第16話は、莊羽と美人の関係が大きく進展する一方で、靳希と甜甜の間に誤解が生じるという、対照的な展開が描かれたエピソードでした。コミカルなシーンとシリアスなシーンのバランスが良く、飽きさせないストーリー展開だったと思います。
特に印象的だったのは、莊羽の弟とのやりとりです。生意気な弟に振り回されながらも、根気強く向き合う美人の姿は、母性を感じさせました。また、莊羽がそんな美人を温かく見守る様子からは、二人の間に確かな愛情が育まれていることが感じ取れます。まるで家族のような、三人で過ごす温かい空気感がとても心地よかったです。
つづく