あらすじ
第5話では、閻偉倫と蘇菲の離婚問題をめぐる一連の衝突が描かれています。娘の閆悠然の失踪事件をきっかけに、二人は一時的に争いを中断し、娘を見つけ出した後、蘇菲は離婚を延期することに同意します。しかし、その条件は別居することでした。閻偉倫は結婚生活を修復しようと、丁漫漫との関係を断つことを決意します。一方、蘇菲は親友の史尚飛の支えもあり、徐々に自信を取り戻していきます。ところが、二人の結婚11周年記念パーティーで、蘇菲は事前に準備していた証拠を元に閻偉倫の不貞行為を暴露し、二人の関係は完全に破綻、蘇菲は正式に離婚を宣言します。このエピソードは、結婚における信頼の危機と個人の成長の重要性を浮き彫りにしています。
ネタバレ
両親の離婚に混乱する悠然は、母親の蘇菲がなぜ離婚を望むのか理解できずにいた。離婚届を手にした父親の偉倫は後悔に苛まれていたが、娘の失踪という事態に直面する。
必死に娘を探す二人は、あらゆる手段を尽くすも見つからず、偉倫は蘇菲を責め立てる。しかし、ある場所を思い出し、駆けつけると、橋のたもとで一人たたずむ悠然の姿があった。泣きじゃくる悠然に、偉倫は思わず復縁を約束し、娘は笑顔を取り戻す。その様子を見た蘇菲も、仕方なく同意するが、条件として別居を提示する。
一方、龐鑫は蘇洛と安寧親子に興味を持ち、調査を開始する。偉倫との関係に終止符を打ち、海外赴任を決めた丁漫漫は、出発前に偉倫に会おうとする。
契約問題に奔走する蘇菲は、部下のミスに苛立ち、退職を後悔する。龐鑫に相談しようと鑫源グループへ向かう途中、友人から送られてきた写真で、偉倫が丁漫漫と美術館で密会している事実を知る。
熟慮の末、丁漫漫との関係を清算し、良き夫を演じようと帰宅する偉倫。しかし、丁漫漫は泣きながら彼に縋りつき、同情を誘う。居心地の悪さを感じながらも、偉倫は最後の時間を彼女と共に過ごす。
傷ついた蘇菲を慰める史尚飛は、彼女に空き缶を踏み潰させて気分転換を促す。落ち著きを取り戻した蘇菲は、彼に結婚と不倫について尋ねる。史尚飛は結婚の意思はなく、結婚はバグのあるプログラムのようなものだと持論を展開し、女性への偏見も露わにする。
蘇菲は仮論せず、結婚生活における苦労と裏切りを語り、疲弊した心情を吐露する。その夜、彼女は偉倫と共に悠然と夕食を囲み、穏やかな時間を過ごす。
悠然が寝静まった後、蘇菲は偉倫に離婚を撤回し、やり直したいと告げる。そして、結婚記念日にパーティーを開くことを提案する。偉倫はこれを好機と捉え、準備を進める。
記念日当日、同僚や上司、そして安寧もパーティーに参加し、蘇菲が偉倫を許したと勘違いする。しかし、史尚飛は蘇菲のためにUSBメモリを用意していた。偉倫のロマンチックな告白の後、蘇菲はリモコンでテレビの電源を入れる。
画面に映し出されたのは、偉倫と丁漫漫の密会写真。会場は凍りつき、蘇菲は離婚を宣言する。パーティーを利用し、偉倫の正体を暴露したのだ。愕然とした偉倫は、怒りに任せテレビを破壊する。その時、蘇洛が姉に代わり、偉倫を叱責する。
第5話の感想
第5話は、蘇菲の我慢と計画、そして偉倫の愚かさが際立つ、まさに「逆襲」の始まりを感じさせる回でした。これまで、夫の不倫を知りながらも、娘のために耐え忍んできた蘇菲の苦悩が丁寧に描かれてきました。しかし、今回の蘇菲は違います。冷静に、そして周到に復讐の準備を進めていく様子は、見ていて痛快ですらあります。
特に印象的なのは、結婚記念日のパーティーのシーン。偉倫のロマンチックな告白の後、密会写真が映し出される瞬間は、緊張感とカタルシスが最高潮に達します。蘇菲の表情の変化、招待客たちの驚き、そして偉倫の狼狽ぶり…全てが完璧に演出されており、視聴者を物語に引き込みます。
一方、偉倫の行動は、あまりにも軽率で自己中心的です。娘のために復縁を約束しておきながら、あっさりと丁漫漫と密会を重ねる姿は、呆れるばかり。蘇菲の気持ちを理解しようとせず、自分の都合ばかりを優先する彼の姿は、仮面教師と言えるでしょう。
また、史尚飛の存在も重要です。蘇菲の良き理解者として、彼女を支え、励ます姿は、視聴者に安心感を与えます。彼の結婚観や女性観は独特ですが、それがかえって蘇菲の心情を際立たせる効果を生んでいます。
つづく