あらすじ
第6話は、結婚記念日に浮気をしたことで家庭崩壊の危機に直面する閻偉倫の物語です。妻の蘇菲から激しい怒りと家を出ていくよう命じられても、彼は仮省するどころか、許されるべきだと考えています。蘇菲は再び妊娠していることが分かり、複雑な感情と現実的なプレッシャーに押しつぶされそうになりながら、会社の仕事と離婚の準備を進めています。
娘の丁漫漫が蘇菲と閻偉倫の結婚生活に介入したことを知った丁建宏は衝撃を受けます。一方、閻偉倫は丁漫漫を通して蘇菲との関係修復を図ろうとします。
蘇菲の親友である安寧は、精神的に彼女を支えます。娘の閆悠然は離婚訴訟の書類を見つけてしまい、母親への不満を募らせますが、叔父の蘇洛になだめられ、少し落ち著きを取り戻します。
ネタバレ
結婚記念日という祝福ムードの中、夫・閻偉倫の浮気が発覚。客が去った後、彼は逆上し、スキャンダルで自分の名声を傷つけたとして蘇菲を責め立てます。未だに仮省の色を見せず、「男なら誰でもする過ちだ、許されるべきだ」と開き直る始末。
呆れた蘇菲は、閻偉倫に家を出て行くよう命じ、彼に関するあらゆる痕跡を箱に詰め込みます。かつての幸せな結婚生活は、今では蜃気楼のように儚く、結婚生活を続けてきた自分を愚かと感じています。
娘の閆悠然はまだ真実を知らず、父親を許さない母親に腹を立てています。蘇菲は真相を話せる状況ではなく、母娘の間に溝が生まれます。一方、失意の閻偉倫は河辺で酒に溺れ、追い打ちをかけるように投資の失敗で会社をクビになる危機に直面します。
蘇菲は食欲不振や吐き気に悩まされており、妊娠検査薬で陽性仮応が出ます。まるで点滅する廊下の電灯のように、彼女の状況は不安定です。最愛の夫は最大の敵となり、愛娘からは誤解され、家族は壊れた花瓶のように、光に照らされるたびに亀裂が深まります。
気持ちを切り替えた蘇菲は、仕事に復帰し、冷静に業務をこなします。丁建宏は契約条件で蘇菲を強引に譲歩させようとしますが、史尚飛が突然現れ、丁建宏の娘が不倫相手であることを暴露し、彼を驚かせます。
蘇菲は離婚訴訟を弁護士に一任し、閻偉倫は財産分与なしの離婚を求める書類を受け取ります。全てを失った彼は、丁漫漫のSNSを見て一縷の望みを抱き、彼女に接近しようと画策します。
秘書の小雅を通して自分の窮状を丁漫漫に知らせると、彼女は海外旅行をキャンセルして帰国。閻偉倫と復縁するため、父親からの生活費を断つ覚悟で離婚を待ちます。
閻偉倫はSNSで丁漫漫の居場所を特定し、偶然を装って再会。彼の憔悴した姿を見た丁漫漫は心を痛めつつも、冷淡な態度を取ります。閻偉倫は「車を売った30万元だ、君への償いでもある」と銀行カードを渡し、まんまと彼女の心を掴み、復縁に成功します。
安寧に付き添われて産婦人科を受診した蘇菲は、妊娠の事実を知った安寧に事情を打ち明けます。会社経営、離婚訴訟、高齢出産のリスクなど、多くの問題を抱え、蘇菲は葛藤しています。
シングルマザーの安寧は蘇菲の気持ちを理解し、どんな決断でも支えると言います。その夜、離婚訴訟の書類を見つけた閆悠然は、蘇菲への憎しみを深め、部屋に閉じこもります。
蘇洛は閆悠然を連れ出し、気分転換に連れ出します。アイスクリーム屋で安寧親子と遭遇。食欲のなかった閆悠然ですが、蘇洛と安寧が親しげに話す様子を見て、二人の仲を取り持とうとします。
第6話の感想
第6話では、蘇菲の苦境がさらに深まり、見ているこちらが息苦しくなるほどの展開でした。夫の不倫発覚から始まり、まさかの妊娠、そして娘との確執。まさに踏んだり蹴ったりといった状況です。それでもなお、仕事では冷静さを保ち、困難に立ち向かう彼女の強さに感服します。
特に印象的だったのは、閻偉倫の身勝手な態度です。自分が悪いにも関わらず、仮省するどころか「男なら誰でもする過ち」と言い放つ姿には呆れてしまいました。そして、そんな彼につけこむ丁漫漫の狡猾さにも腹立たしさを感じます。二人の復縁は、蘇菲にとって更なる試練となるでしょう。
一方で、安寧の存在は蘇菲にとって大きな支えとなっています。同じシングルマザーとして、彼女の気持ちを理解し、寄り添う姿に温かさを感じました。蘇洛と安寧の仲を取り持とうとする閆悠然の行動も、今後の展開に期待を持たせるものでした。
つづく