中国ドラマ「大唐流流～宮廷を支えた若き女官～」14話ネタバレと感想

陸盈盈は頑固で、皇帝(こうてい)に会ってもらえないため、宮殿の外で一晩中跪き続けた。朝廷の臣下たちは彼女の粘り強さに感嘆した。盛楚慕(せいそぼ)は宣威(せんい)将軍に昇進し、皇帝(こうてい)から長安(ちょうあん)の守備を任された。これは誰もが羨む役職だが、盛楚慕(せいそぼ)は傅柔(ふじゅう)に会えるよう宮廷の侍衛でいたかった。盛楚慕(せいそぼ)の帰還以来、傅柔(ふじゅう)は彼に贈る刺繍を夜遅くまで作っていた。

孫霊淑(そんれいしゅく)は、太子（たいし）が宮殿の外で跪く陸盈盈を気に掛けている様子を見て、焦りを感じ、皇后(こうごう)に陸盈盈の悪口を言った。しかし皇后(こうごう)は同意せず、むしろ孫霊淑(そんれいしゅく)に不満を抱いた。陸盈盈は父の陸雲戟への孝行を尽くしており、その点では非の打ち所がなかった。傅柔(ふじゅう)は陸雲戟を嫌っていたが、陸盈盈の孝心に感服し、楊柏に陸盈盈へ水を送るよう頼んだ。孫霊淑(そんれいしゅく)は妊娠後、皇后(こうごう)から太子（たいし）に仕えるのを控えるよう言われた。彼女は口では承諾したが、夜に病気を装い太子（たいし）を呼び寄せた。太子（たいし）は仕方なく、しばらく他の女性には触れないと約束したが、二度と嘘をつかないよう孫霊淑(そんれいしゅく)に釘を刺した。

投獄された陸雲戟と陸琪(りくき)は、仮省の色を見せず、皇帝(こうてい)の無情さを恨んでいた。皇帝(こうてい)は怒りながらも、長年共に戦ってきた陸雲戟への情を捨てきれず、昌国公(しょうこくこう)の助命嘆願も聞き入れた。さらに、陸盈盈が今も跪いていると聞き、ついに心軟化し、陸盈盈を呼び寄せた。彼女の孝心に心を打たれ、盛国攻略の功績で洗城の罪を相殺し、陸雲戟父子を釈放することにした。

第14話の感想

第14話は、様々な人間関係とそれぞれの思惑が交錯する、見応えのあるエピソードでした。陸盈盈の父親への深い孝心に心を打たれ、皇帝(こうてい)が情を見せるシーンは、彼女のひたむきさが伝わる感動的な場面でした。一方、孫霊淑(そんれいしゅく)は妊娠を盾に太子（たいし）を繋ぎ止めようとするなど、彼女の不安定な心情が描かれており、今後の展開が気になります。

盛楚慕(せいそぼ)は、傅柔(ふじゅう)への一途な想いを持ちながらも、国のために尽力する姿が印象的でした。宣威(せんい)将軍という重責を担いながらも、傅柔(ふじゅう)との再会を望む姿は、彼の誠実さを物語っています。傅柔(ふじゅう)もまた、盛楚慕(せいそぼ)への想いを込めて香袋や服を手作りするなど、二人の純粋な愛情が微笑ましいです。しかし、周王(しゅうおう)やキン楠公主(きんなんこうしゅ)といった登場人物が、二人の仲を邪魔する存在として登場し、今後の波乱を予感させます。

特にキン楠公主(きんなんこうしゅ)は、傅柔(ふじゅう)を「狐の精」呼ばわりするなど、嫉妬心に駆られた言動が目立ちました。盛楚令(せいそれい)との関係も不安定で、二人の関係が今後どのように変化していくのか注目です。

また、山川錦繍図の登場により、物語は新たな局面を迎えます。慧娘子(えいじょうし)の刺繍に精通する傅柔(ふじゅう)が、この謎めいた図を解読できるのか、そして図に隠された秘密が何なのか、今後の展開に期待が高まります。全体を通して、登場人物それぞれの複雑な感情や思惑が丁寧に描かれており、先の読めないストーリーに引き込まれるエピソードでした。

つづく