傅柔(ふじゅう)は李宝林に孔雀屏風(くじゃくびょうぶ)の秘密を打ち明けた。日光に当たると刺繍の色が変わり、孔雀が動いているように見える仕掛けだが、専門家には見破られる可能性があり、刺繍が消えた今、悪用されることを恐れていた。李宝林は傅柔(ふじゅう)の信頼に応え、真の姉妹として扱うことを決意。実は雀屏選婿(じゃくへいせんせい)の際、傅柔(ふじゅう)の作品を密かに回収し、陸琪(りくき)たちが手にしたのは李宝林が用意した偽物だった。

陸琪(りくき)は傅柔(ふじゅう)への恨みを募らせ、傅柔(ふじゅう)が宮外に出た際、梁王に傅柔(ふじゅう)を会わせ、陥れようと企んだ。傅柔と盛楚慕(せいそぼ)が外出中、馬海妞(ば かいちゅう)が現れ、盛楚慕(せいそぼ)に求婚。傅柔は韓王(かんおう)妃の許可が必要だと馬海妞(ば かいちゅう)を説得し、馬海妞(ば かいちゅう)は韓王(かんおう)妃の元へ。韓王(かんおう)妃はわざと馬海妞(ば かいちゅう)に礼儀作法や刺繍を教え、苦労させて諦めさせようとした。

宮に戻った傅柔は蘇太妃(そ たいひ)に呼ばれたと聞き玉丹閣(ぎょくたんかく)へ。しかし、これは梁王の罠だった。梁王は傅柔に言い寄り、傅柔は命を賭けて抵抗。皇帝(こうてい)の怒りを買うことを警告するも、梁王は聞き入れず、傅柔を捕らえた。傅柔の叫び声を聞きつけた盛楚令(せいちょれい)が駆けつけ救出するが、梁王は盛楚令(せいそれい)を刺客呼ばわり。騒ぎを聞きつけた周王(しゅうおう)が現れ、梁王を叱責し、事態を収拾。傅柔の名誉を守るため、関係者には口止めをした。傅柔は去り際に盛楚令(せいそれい)に何かを耳打ちした。

周王(しゅうおう)は傅柔を心配し、自ら送り届けた。梁王の行動を危惧し、傅柔を守るため皇帝(こうてい)に結婚を申し込むことを決意。盛楚慕(せいそぼ)もこの一件を聞きつけ、翌日皇帝(こうてい)に傅柔との結婚を願い出た。さらに厳子方(げんしほう)も加わり、そこに太上皇(だいじょうこう)経由で梁王の申し出も届き、皇帝(こうてい)は皇后(こうごう)に判断を委ねる。皇后(こうごう)はこの厄介事を避け、病と称して皆を追い返した。

盛楚慕(せいそぼ)と盛楚俊(せいそしゅん)は梁王の側近を問い詰め、陸琪(りくき)の扇動で梁王が傅柔に近づいたことを知る。盛楚慕(せいそぼ)は陸琪(りくき)への憎悪を深めるが、今は傅柔の行く末を決めることが最優先だった。

第24話の感想

第24話は、傅柔をめぐる様々な思惑が交錯し、ハラハラドキドキの展開でした。特に梁王の卑劣な行動には怒りを感じずにはいられません。傅柔の機転と勇気、そして盛楚令(せいそれい)の timely な登場によって最悪の事態は避けられましたが、玉丹閣での一件は、傅柔の運命を大きく揺るがす出来事となりました。

これまで比較的穏やかな印象だった周王(しゅうおう)が、傅柔を守るために自ら皇帝(こうてい)に結婚を申し込むシーンは、彼の傅柔への想いの深さを改めて感じさせ、胸を打たれました。また、盛楚慕(せいそぼ)も周王(しゅうおう)に負けじと求婚し、二人の rivalry が本格化してきたことも今後の展開に期待が高まります。そこに厳子方(げんしほう)、そして梁王までもが加わり、傅柔を巡る争いはますます複雑になっていくでしょう。

一方、馬海妞(ば かいちゅう)の恋心は健気で応援したくなりますが、韓王(かんおう)妃の試練はなかなか手強いようです。彼女の純粋な想いが報われる日は来るのでしょうか。

つづく