陸琪(りくき)は皇后(こうごう)随行の大役を任され、得意満面だった。しかし、この情報は陸漢星によって密かに探られ、出行の時間、ルート、警備の配置まで洪義徳(こうぎとく)に筒抜けとなってしまう。皇帝(こうてい)への復讐に燃える洪義徳(こうぎとく)は、陸雲戟への恨みも合わせ、陸漢星と手を組み、この機会に陸琪(りくき)を排除しようと企む。
一方、皇后(こうごう)が奉天観の蘇天師(そてんし)を訪ねると知った太上皇(たいじょうこう)は、自分を軽んじていると勘違いし、梁王の願いを拒否しようとする。皇后(こうごう)は慌てて、亡き第五皇子、世君(せいくん)の供養のためだと説明する。太上皇(たいじょうこう)は怒りを鎮め、皇后(こうごう)的心遣いを褒め、自らも同行することに決める。梁王は皇后(こうごう)的真意を知り不満を抱き、太上皇(たいじょうこう)に訴え出るも、世君(せいくん)への想いから一蹴され、蘇天師(そてんし)が傅柔(ふじゅう)との縁を否定すれば諦めるよう諭される。
また、周王(しゅうおう)は皇帝(こうてい)からの思わぬ褒美に喜ぶが、傅柔(ふじゅう)が皇后(こうごう)に同行すると知り、結婚の望みが絶たれたと落胆する。
盛楚慕(せいそぼ)は皇后(こうごう)的出行計画を事前に察知し、奉天観へ赴き、囲碁好きの蘇天師(そてんし)に勝負を挑む。しかし、107局も連敗してしまう。蘇天師(そてんし)は盛楚慕(せいそぼ)の新奇な打ち筋に興味を持ち、再戦を望む。盛楚慕(せいそぼ)は昼餉で酒を飲み、酔った勢いで玲瓏碁譜を持っていることを漏らしてしまう。蘇天師(そてんし)は大喜びし、碁譜を賭けて勝負を提案する。盛楚慕(せいそぼ)は勝利への執念から敗北し、泣く泣く玲瓏碁譜を蘇天師(そてんし)に譲る。
蘇天師(そてんし)は盛楚慕(せいそぼ)との対局後、皇后(こうごう)と太上皇(たいじょうこう)を迎える。道観では袁師叔(えんししゅく)が丹薬作りに励んでいたが、道袍の色が変わってしまったことに困惑していた。通りかかった傅柔(ふじゅう)は機転を利かせて問題を解決し、感謝の印として百毒を解き命を救う貴重な丹药を二粒授かる。
皇后(こうごう)と太上皇(たいじょうこう)は蘇天師(そてんし)に自分に有利なように言ってほしいと願うが、蘇天師(そてんし)は事実を曲げない。そこで、傅柔(ふじゅう)の相を見ることになる。蘇天師(そてんし)は傅柔(ふじゅう)の運勢の強さを褒めるが、皇族の男性とは相性が悪く、梁王が娶れば子孫に恵まれないと断言する。太上皇(たいじょうこう)は梁王の願いを却下する。これは周王(しゅうおう)など他の皇子も傅柔(ふじゅう)には相応しくないことを意味していた。実は、蘇天師(そてんし)は玲瓏碁譜の一部を欲する盛楚慕(せいそぼ)に頼まれて、そう言ったのだった。
その後、皇后(こうごう)は密かに蘇天師(そてんし)に自分の寿命を尋ねる。蘇天師は躊躇いながらも、余命は三年未満だが、傅柔(ふじゅう)を側に置けば運気が変わり、好転する可能性があると告げる。皇后(こうごう)は複雑な心境になる。
第26話の感想
第26話は、それぞれの思惑が複雑に絡み合い、今後の展開がますます気になる回でした。陸琪(りくき)はせっかくのチャンスを掴んだと思ったのも束の間、陸漢星と洪義徳(こうぎとく)の陰謀に巻き込まれてしまうとは…。陸漢星の裏切りは常套手段とはいえ、今後陸琪(りくき)がどうなってしまうのか心配です。
一方、皇后(こうごう)と太上皇(たいじょうこう)、梁王を巻き込んだ奉天観詣では、傅柔(ふじゅう)の運命を大きく左右する展開となりました。蘇天師の予言は果たして真実なのか、それとも盛楚慕(せいそぼ)の策略通りなのか、真意が掴めません。盛楚慕(せいそぼ)は玲瓏碁譜の一部と引き換えに傅柔(ふじゅう)の縁談を壊させるとは、なかなか大胆な賭けに出ましたね。彼の傅柔(ふじゅう)への想いは本物なのでしょうが、少し強引すぎる気もします。
周王(しゅうおう)はまたしても失恋…。せっかく皇帝(こうてい)から褒美をもらって喜んでいたのに、傅柔(ふじゅう)との縁談が破談になり、可哀想でした。彼には幸せになってほしいものです。
そして、傅柔(ふじゅう)の機転と優しさで袁師叔(えんししゅく)の道袍の危機を救ったシーンは、ほっこりしました。丹药を貰えたのは幸運でしたね。この丹药が今後どのように物語に関わってくるのか、楽しみです。
つづく