盛楚慕(せいそぼ)は傅柔(ふじゅう)が残した手がかりを元に、彼女が仙黄島へ逃れたと推測し、救出に向かおうとする。しかし、ちょうどその時、三大海賊が墜鷹島に集結するという情報を得た将軍は、討伐を決意。盛楚慕(せいそぼ)は焦りながらも将軍の命令には逆らえず、船を借りて単身、仙黄島へ向かう。

海賊に変装した盛楚慕(せいそぼ)は、危険な仙黄島に潜入し、囚われの傅柔(ふじゅう)を見つけ出す。再会を喜び、脱出を図る二人だが、海辺で厳子方(げんしほう)たちに発見されてしまう。激しい戦いの末、多勢に無勢の盛楚慕(せいそぼ)は追い詰められ、絶体絶命の危機に陥る。その時、傅柔(ふじゅう)は身を挺して盛楚慕(せいそぼ)をかばい、涙ながらに命乞いをする。彼女の深い愛情に心を動かされた厳子方(げんしほう)は、二人を逃がす。

一方、長安(ちょうあん)では陸琪(りくき)が側室を迎えることになり、陳夫人(ちんふじん)は傅柔(ふじゅう)の肖像画を陸府に送る。陸琪(りくき)は傅柔(ふじゅう)に一目惚れし、側室に迎えようと決める。何も知らない傅柔(ふじゅう)は、怪我をした盛楚慕(せいそぼ)の看病をしていた。盛楚慕は傅柔に想いを伝え、長安(ちょうあん)に戻ったら必ず迎えに行くと約束する。

翌日、陸琪(りくき)は婚姻の証書を持って傅柔を連れ去ろうとする。傅柔は抵抗し、盛楚慕も陸琪(りくき)に立ち向かう。陸琪(りくき)は武術で勝負を挑み、勝てば傅柔への執著を諦めると言う。盛楚慕は愛する傅柔を守るため、牛無敵(ぎゅうむてき)に再び武術の修行を願い出る。修行を終え、玲瓏碁譜を授かった盛楚慕は長安(ちょうあん)に戻る。

盛家では、盛驍靖(せいしょうせい)が盛楚慕の討伐参加を評価しようとした矢先、私情で戦線を離脱し、怪我をしたという知らせを受ける。盛夫人(せいふじん)は傅柔を責め、二人の結婚を阻止しようと決意する。

長安(ちょうあん)に戻った盛楚慕は傅柔に求婚するが、傅柔は盛家が自分の身分を受け入れてくれるか不安を抱く。一方、陸雲戟は傅家が自分の密輸を知っていることを知り、傅家を潰そうと企む。陸琪(りくき)は盛楚慕に酒を勧めて油断させ、傅家に放火する。傅柔は三夫人(さんふじん)と逃げ出すが、三夫人(さんふじん)は崩れてきた梁に当たり命を落とす。三夫人(さんふじん)は息を引き取る間際に、傅音(ふいん)と傅濤(ふとう)を傅柔に託す。直接的な証拠はないものの、盛楚慕は陸家の仕業だと確信する。陸琪は傅家を皆殺しにしようとするが、陸雲戟は太子(たいし)妃選びを優先し、陸盈盈を宮中に入れることに集中するよう命じる。

この事件は傅家の運命を大きく変え、盛楚慕と傅柔の愛の道のりはさらに険しいものとなる。

第5話 感想

第5話は、盛楚慕と傅柔の愛の深さと試練が際立つエピソードでした。仙黄島での再会と脱出劇は手に汗握る展開で、傅柔が身を挺して盛楚慕を守るシーンは、二人の強い絆を感じさせ、胸を打たれました。盛楚慕の「必ず迎えに行く」という力強い言葉も、彼の深い愛情と決意を表しており、感動的でした。

しかし、二人の幸せな時間は長くは続きません。長安(ちょうあん)に戻ると、陸琪という新たな障害が現れ、傅柔は側室にされそうになる危機に直面します。盛楚慕は傅柔を守るため、再び武術の修行に励み、陸琪との対決に挑む決意を固めます。彼の強い意誌と行動力は、まさにヒーローそのものと言えるでしょう。

一方、傅家には悲劇が襲いかかります。陸家の陰謀によって傅家は火事に遭い、三夫人(さんふじん)は命を落としてしまいます。この事件は、物語に大きな影を落とし、二人の愛の道のりはさらに険しいものとなります。傅柔の悲しみと盛楚慕の怒りは、視聴者にも強く共感できるものでした。

つづく