盛楚令(せいそれい)はキン楠公主(きんなんこうしゅ)に気に入られ侍女に、と迫られたが、なんとかうまく言い逃れた。内心ほっと胸を撫で下ろす。

武術大会は弓術の段階へ。陸琪(りくき)は十五射全て命中。盛楚慕(せいそぼ)は難易度を上げ、同じく全矢命中させる。皇帝(こうてい)は彼の素性に驚きを隠せない。

決勝戦は盛楚慕(せいそぼ)と陸琪(りくき)。これまでとは打って変わり、盛楚慕(せいそぼ)は陸琪(りくき)を圧倒し、勝利を収める。皇帝(こうてい)は盛楚慕(せいそぼ)に七枚重ねの鎧を射抜けるか問う。盛楚慕(せいそぼ)は見事射抜き、皇帝(こうてい)を大いに喜ばせる。褒美を求める盛楚慕(せいそぼ)に、陸雲戟は盛国遠征の副将として国に尽くす機会を与えるよう進言。皇帝(こうてい)はこれを採用し、盛楚慕は定遠将軍に任命される。盛家一同は不本意ながらも、逆らうことはできない。傅柔(ふじゅう)はこの知らせに心を痛める。

傅柔(ふじゅう)は以前、盛楚慕の勝利に一万両を賭けていた。曹内侍(そうないし)は配当に困っていたが、傅柔(ふじゅう)は賭け金よりも、盛楚慕との密会を望む。曹内侍(そうないし)の助力で二人は密かに会い、傅柔(ふじゅう)は盛楚慕の無事を祈る。

陸雲戟と盛楚慕が出征後、皇后(こうごう)的の誕生日を迎える。祝宴の席で、皇帝(こうてい)は周王(しゅうおう)の治績を褒め、太子(たいし)と周王(しゅうおう)に模範とするよう促す。皇后(こうごう)と太子(たいし)は危機感を募らせる。気分転換に郊外に出た太子(たいし)は、釣りをする陳吉(ちんきち)に出会う。太子(たいし)は陳吉(ちんきち)に釣りを続けるよう促し、傍らで見守る。二人は一日かけて一匹の魚を釣り上げ、それを焼いて食す。陳吉(ちんきち)との語らいで太子(たいし)の心は軽くなり、陳吉(ちんきち)に褒美を与える。

傅柔(ふじゅう)は夜、悪夢に悩まされて眠れず、庭に出て月に向かって盛楚慕の平安を祈ります。しかし、宮廷の侍衛に捕まりそうになり、ちょうどその時、周王(しゅうおう)が彼女を助けてくれます。周王(しゅうおう)は傅柔(ふじゅう)に翌日、凌霄閣で傷の薬を受け取るように言い、傅柔は断りきれずに翌日周王(しゅうおう)のもとへ向かいます。周王(しゅうおう)はさらに要求を重ね、傅柔に自分のために薬を研磨させようとします。

一方、キン楠公主(きんなんこうしゅ)は盛楚令(せいそれい)を忘れられず、こっそり宮廷を抜け出して彼を探しに行きます。盛楚令(せいそれい)はキン楠公主(きんなんこうしゅ)を見かけ、彼女を避けるために燕回楼に隠れます。しかし、燕回楼の老鸨はキン楠公主(きんなんこうしゅ)の正体を見抜き、彼女を捕まえます。客がキン楠公主(きんなんこうしゅ)をからかう中、盛楚令(せいそれい)が駆けつけて彼女を救いますが、キン楠公主(きんなんこうしゅ)は慌てて自分の身分を明かしてしまいます。この事件は皇后(こうごう)の耳に入り、皇后(こうごう)は二人を叱責し、キン楠公主には杖での処罰を命じます。

つづく