あらすじ

第十六話は、小分隊のメンバーが別行動をとった後、それぞれが遭遇した出来事を描いています。

星辰せいしん蒋歩汀しょうふていは水路を進む途中、賊に襲われます。星辰せいしんは謎の「叉使い」に救われますが、その正体は慕冰河ぼひょうがでした。星辰せいしん慕冰河ぼひょうがと briefly 会話を交わした後、彼の秘密を守ることを決めます。蒋歩汀しょうふてい星辰せいしんに対する嫉妬から口論になりますが、すぐに仲直りします。資金調達のため、二人は槐鎮かいちんへ向かい宇文うぶん伯父を探しますが、彼の家は以前とは比べ物にならないほど貧しくなっていました。

一方、陸路を進んでいた蒋歩贏しょうふえい瑤光おかこうも様々な困難に直面します。瑤光おかこうの足のまめを処理したり、暑さをしのぐために湖で泳いだり。瑤光おかこうは恥ずかしさと絶望から自傷行為に及び、付け髭が外れてしまい、蒋歩贏しょうふえいを驚かせます。

さらに、宋神医そう しんい薬房の外で夫の帰りを待つ女性の姿や、薬房の内外で苦しむ病人の悲惨な状況も描かれています。

ネタバレ

分隊は二手に分かれ、星辰せいしん蒋歩汀しょうふていは水路を、蒋歩贏しょうふえい瑤光おかこうは陸路を進みます。水辺で星辰せいしん蒋歩汀しょうふていは賊に遭遇。いつものように蒋歩汀しょうふていが作戦を立て、星辰せいしんが実行する段取りでしたが、突如現れた黒ずくめの仮面の男に星辰せいしんは連れ去られてしまいます。

目を覚ました星辰せいしんは、「叉侠さきょう」に助けられたと分かります。叉侠さきょう星辰せいしんと少し言葉を交わした後、立ち去ろうとしますが、星辰せいしんの高い武功によって地面に倒れ、仮面が外れてしまいます。なんと、その正体は慕冰河ぼひょうがでした。星辰せいしんの驚きをよそに、慕冰河ぼひょうがは自分が叉侠さきょうであることを認め、証拠として魚の形をした佩玉を見せます。それは星辰せいしんが幼い頃、叉侠さきょうに贈ったものでした。信じられない星辰せいしんでしたが、証拠を前に慕冰河ぼひょうがを信じます。慕冰河ぼひょうが星辰せいしんに秘密を守るように言い残し、姿を消します。

星辰せいしんの声を聞きつけた蒋歩汀しょうふていが駆けつけ、無事な姿を見て安堵します。叉侠さきょうに会ったと興奮気味に話す星辰せいしんに対し、蒋歩汀しょうふてい叉侠さきょうのことになると我を忘れる星辰せいしんを嫉妬し、口論になってしまいます。しかし、すぐに仲直りします。

旅費を稼ぐため、蒋歩汀しょうふてい星辰せいしんを連れ、槐鎮かいちん宇文うぶん伯父さんを訪ねます。記憶の中の宇文うぶん伯父さんは大金持ちで豪華な屋敷に住んでいましたが、実際は古びた屋敷でした。屋敷は大きくはありませんがある程度の規模はありました。使用人がいて豪華な食事を期待していましたが、実際は質素なきゅうりの漬物だけの食事でした。屋敷には宇文うぶん伯父さんと記憶喪失の男性が一人いるだけでした。

一方、蒋歩贏しょうふえい瑤光おかこうは山道を歩き、疲れ果てていました。瑤光おかこうの足にできた水ぶくれに気づいた蒋歩贏しょうふえいは、手当てを申し出ます。恥ずかしがって足を触らせようとしない瑤光おかこうに、蒋歩贏しょうふえいは仕方なく瑤光おかこうのツボを押し、足を掴みます。そして、その足の繊細さがまるで女性のものだと感じます。

酷暑の中、蒋歩贏しょうふえいは湖を見つけ、服を脱いで飛び込み、瑤光おかこうにも入るように勧めます。瑤光おかこうは断りますが、蒋歩贏しょうふえいの鍛えられた体に思わず見とれてしまいます。その気まずさから逃れるため、瑤光おかこうは自ら石で頭を打ち気絶してしまいます。山道で迷った瑤光おかこうは、絶望のあまり天を仰ぎ泣き叫び、転倒した拍子に付け髭が外れてしまいます。それを見た蒋歩贏しょうふえいは驚きを隠せません。

それと同時に、宋神医そう しんいの薬屋の門の前で、商懐喩という夫を待つ女性がいました。彼女はすでに4組の人を見送りましたが、夫の姿はありません。宋神医そう しんいはここに来た人は皆治療を受け、機会があれば帰れると慰めます。しかし、人目につかない場所で、次々と新たな患者が運び込まれてきます。彼らはひどく衰弱し、正気を失っていました。そんな状況に、宋神医そう しんいは苦悩していました。

第16話の感想

第16話は、それぞれの場所で起こる様々な出来事が交錯し、先の展開が気になる非常に面白いエピソードでした。特に、星辰せいしん慕冰河ぼひょうがの再会は、物語の核心に迫る重要なシーンだったと言えるでしょう。まさか叉侠さきょうの正体が慕冰河ぼひょうがだったとは!星辰せいしんの驚きと同時に、視聴者である私も大変驚きました。魚の形をした佩玉が証拠となり、慕冰河ぼひょうが叉侠さきょうであることが証明されましたが、なぜ彼が叉侠さきょうとして活動しているのか、その真意はまだ謎に包まれています。今後の展開で、彼の秘密が明かされることを期待しています。

一方、蒋歩汀しょうふてい星辰せいしんのコミカルなやりも、物語に良いアクセントを加えていました。叉侠さきょうのことになると我を忘れてしまう星辰せいしんと、それを嫉妬する蒋歩汀しょうふていのやり取りは、微笑ましいながらも、二人の強い絆を感じさせます。

また、蒋歩贏しょうふえい瑤光おかこうの珍道中も目が離せません。瑤光おかこうの足の手当てをするシーンや、湖で水浴びをするシーンなど、二人の関係性が少しずつ変化していく様子が繊細に描かれていました。特に、瑤光おかこうが思わず蒋歩贏しょうふえいの肉体に見とれてしまうシーンは、思わず笑ってしまいました。瑤光おかこうの付け髭が外れてしまうというハプニングも、今後の展開にどう影響するのか、非常に気になるところです。

つづく