あらすじ
第二十一話は、瑤光が一行の出来事を記録していたことが蒋歩贏に見つかり、そこから巻き起こる様々な衝突と感情の揺れ動きを描いています。蒋歩贏は瑤光を信じることができず、二人の関係は険悪なものとなります。瑤光は去ろうと決意しますが、星辰の助言を受け、蒋歩贏に謝罪を試みます。しかし、誤解は解けるどころか、より深まってしまいます。
一方、蒋歩汀は慕冰河と星辰が頻繁に接触していることに嫉妬し、二人の関係にも暗雲が立ち込めます。
そんな中、星辰の尽力により、誤解はようやく解け、蒋歩汀と星辰の関係は修復されます。また、慕冰河は瑤光の自由のために一族に立ち向かいますが、苦難に直面します。
そして最後に、蒋歩贏と瑤光の間にも確かな愛情が確認され、二人は仲直りします。
ネタバレ
瑤光が旅の記録をつけていたことを知った蒋步贏は驚き、怒りと共に不信感を抱き、瑤光を問い詰めた。きつい言葉に傷ついた瑤光は、弁解も虚しく、出ていこうとする。星辰の説得で、瑤光は女装して蒋步贏に謝罪するが、逆に怒りを買ってしまう。二人は口論になり、仲違いしたまま別れた。
一方、慕冰河は蒋歩汀に好意がないことを告げる。蒋歩汀は星辰への嫉妬だと仮論するが、慕冰河に「もうすぐ死ぬ寄生虫」と罵倒され、言葉を失う。眠れない夜を過ごし、星辰の幸せについて思い悩む。
翌日、星辰と慕冰河が話しているのを見た蒋歩汀は落胆する。その後も二人が一緒にいることが多く、蒋歩汀は嫉妬と苛立ちを募らせる。星辰は誤解を解こうと慕冰河との接触を避け、蒋歩汀に協力を求める。
ある日、叉侠に扮した慕冰河が現れる。蒋歩汀は驚き、そして笑い出すが、星辰は怒り、蒋歩汀を責める。蒋歩汀は自分が叉侠だと明かすも信じてもらえず、慕冰河と口論になる。星辰は、叉侠と蒋歩汀どちらかを選ばなければならないなら、蒋歩汀を選ぶと告げる。
二人のわだかまりが解け、蒋歩汀と星辰は瑤光を救いに行くことに。蒋步贏は瑤光の意思を尊重すべきだと主張するが、二人は出発する。苦労の末、瑤光を救出した二人は蒋步贏と合流。瑤光は蒋步贏に好きかどうかを問い詰め、蒋步贏は空に向かって「好きだ」と叫ぶ。
再会した慕冰河に、皆は瑤光への対応の鈍さを責めるような態度をとる。しかし、瑤光は兄の慕冰河が常に従順であることを理解しており、彼には自分らしく生きてほしいと願っていた。
第21話の感想
第21話は、様々な感情が交錯する、非常にドラマチックな展開でした。瑤光と蒋步贏のすれ違いはもどかしく、互いを思いやっていながらも、うまくコミュニケーションが取れない様子に胸が締め付けられました。特に、瑤光が女装して謝罪するシーンは、彼女の精一杯の努力が感じられ、切ない気持ちになりました。一方、蒋步贏の苛立ちも理解できます。大切な人が秘密を抱えていたと知れば、誰でも動揺してしまうでしょう。
慕冰河と蒋歩汀の関係も複雑です。慕冰河の辛辣な言葉は、蒋歩汀の弱点を突いており、彼のプライドを深く傷つけました。星辰への想いを抱えながらも、自分の存在意義に悩む蒋歩汀の姿は、見ていて苦しくなります。星辰は二人の間で板挟みになり、難しい選択を迫られますが、最終的に蒋歩汀を選ぶシーンは、二人の絆の強さを感じさせました。
叉侠の正体が明らかになる場面は、コミカルながらも、少し切ないものがありました。慕冰河の行動は、どこか空回りしているように見え、彼の不器用さが伝わってきます。それでも、星辰のために奔走する姿は、彼なりの愛情表現なのでしょう。
つづく