あらすじ

第3話では、霍星辰かくせいしんが偶然、老婆と幼い男の子に出会います。周囲の人々は老婆が詐欺師だと警告しますが、星辰せいしんは老婆を助けることにします。すると、老婆が誘拐組織と繋がっていることが発覚します。星辰せいしんは機転を利かせてこの状況を利用し、捕らわれていた男性を救出し、彼らにお金を分け与えます。

その後、星辰せいしんは行方不明になった侠士の事件を調査しようと決意し、蒋歩贏しょうふえいと武術の試合を行います。星辰せいしんには内力は無いものの、結果的に勝利を収めたように見えます。

夜になり、盗賊を追っていた星辰せいしんは毒にあたって幻覚を見始めます。しかし、蒋歩汀しょうふていが密かに助けに来てくれたおかげで、難を逃れることができました。

目を覚ました星辰せいしんは、蒋歩汀しょうふていから冗談交じりの愚痴を聞かされます。星辰せいしんは彼に責任を感じ、独特の責任感と侠気を見せて、彼を世話しようと決めます。

ネタバレ

無敵お嬢様こと星辰せいしんは、買い物帰り、古びた服を著た老婆と小さな男の子にぶつかってしまう。老婆は倒れたふりをして、星辰せいしんに金を要求。周りの人々は老婆が常習犯だと教え、助ける必要はないと言う。しかし、星辰せいしんは老婆と男の子の様子がおかしいと感じ、誘拐犯の一味ではないかと疑う。

そこで、星辰せいしんはわざと老婆に金を渡し、彼らのアジトを突き止める。アジトに潜入した星辰せいしんは、捕らわれていた人々を救出し、奪われた金も取り戻して皆に分け与えた。一方、星辰せいしん自身は一文無しになり、道端で拾ったパンの欠片を食べようとするところを、蒋歩汀しょうふていに見られてしまう。

蒋歩汀しょうふてい星辰せいしんの行動を心配するが、星辰せいしんは侠士失踪事件の捜査に協力したいと申し出る。誘拐犯のアジトで見せた星辰せいしんの活躍を見て、彼女には特別な力があると感じる蒋歩汀しょうふてい。しかし、女性に危険なことをさせたくないという思いから、星辰せいしんと決闘をすることに。雨の中、激しい戦いが繰り広げられるが、蒋歩汀しょうふてい星辰せいしんに内力がないことを見抜き、途中で決闘を中断する。

星辰せいしんは自分が勝ったと思い込み、最強の侠士を名乗り、敵を待つ。蒋歩汀しょうふてい星辰せいしんの身を案じ、夜通し見張る。翌日、また侠士が失踪したという知らせが入るが、星辰せいしんは無事だった。

その夜、再び敵が現れる。星辰せいしんは敵を追い詰め、見事倒すが、敵が撒いた粉を吸い込み、幻覚を見てしまう。幻覚の中で、星辰せいしん蒋歩汀しょうふていをロバと見間違え、抱きついてしまう。

目を覚ました星辰せいしんは、寝不足で目の充血した蒋歩汀しょうふていに「清白を汚された」と責められる。恥ずかしさのあまり逃げ出す星辰せいしんだが、侠士として責任を取るべきだと考え直し、蒋歩汀しょうふていを外室として迎えることにする。

第3話の感想

第3話は、星辰せいしんの型破りな正義感と、蒋歩汀しょうふていとの関係性の変化が印象的なエピソードでした。一見お人好しに見える星辰せいしんですが、鋭い観察眼と機転で誘拐犯のアジトを突き止め、人々を救う姿はまさに「無敵なお嬢様」の名にふさわしい活躍でした。老婆を騙すふりをしながら、実は周到に計画を立てていたという展開は、視聴者を良い意味で裏切り、彼女の賢さを際立たせています。

一方で、お金を全て渡してしまい、道端のパンの欠片を食べようとする姿は、彼女の純粋さや天然さを垣間見せてくれます。蒋歩汀しょうふていの前では強気な態度をとるものの、幻覚で彼に抱きついてしまうシーンや、責任を感じて外室に迎えるという突拍子もない行動は、彼女の可愛らしさを引き立てています。

蒋歩汀しょうふていは、星辰せいしんの型破りな行動に振り回されながらも、彼女の優しさや正義感に惹かれていく様子が描かれています。決闘のシーンでは、星辰せいしんに内力がないことを見抜き、あえて勝負を中断するなど、彼女を守るために陰ながら気を配る姿が印象的でした。星辰せいしんの奇想天外な行動に呆れながらも、どこか楽しんでいるような表情からは、二人の関係性が徐々に変化していく兆しを感じることができます。

つづく