医学生の盧晩晩(ルー・ワンワン)は、小テストで手術のシミュレーションに没頭しすぎて時間切れ、残りの問題は適当にマークする羽目になった。テスト後、自分の誕生日であることを思い出し、焼きたてのケーキを受け取るため烘焙室へ急ぐ。

途中で親友の安嘉先(アン・ジアシエン)に会い、今晩大事な話があると告げられる。高校時代から5年間、両思いだと信じていた晩晩(ワンワン)は、嘉先からの告白を期待し、彼のために用意したケーキを持って待ち合わせ場所のレストランへ向かう。

一方、清耀大学のプールでは、水泳部のレン・チューが部員を指導していた。その後、新入生向けの講演のため大学礼堂へと急ぐ途中、ケーキを持った晩晩(ワンワン)とぶつかりそうになる。晩晩(ワンワン)は慌てて謝り、自分の名前を告げるが、レン・チューは軽く頷くだけで立ち去る。

寮に戻った晩晩(ワンワン)は、ルームメイトの橋橋(チャオチャオ)に、嘉先から告白されるだろうと興奮気味に話す。橋橋(チャオチャオ)は晩晩(ワンワン)の恋を応援し、服装のアドバイスや、恋愛ではもっと積極的にいくよう助言する。さらに、何でもかんでも親友の梁夏(リアン・シア)を巻き込むのは良くないと忠告する。

おしゃれをしてレストランへ向かった晩晩(ワンワン)を待っていたのは、残酷な現実だった。嘉先は、2年間想いを寄せている女性がいると告白する。そして、その相手は、なんと親友の梁夏(リアン・シア)だった。二人は晩晩(ワンワン)に内緒で交際していたのだ。ショックを受けた晩晩(ワンワン)は、梁夏(リアン・シア)を探しに行く嘉先の後ろ姿を見送り、絶望に打ちひしがれる。

嘉先から晩晩(ワンワン)がまだレストランにいると聞いた橋橋(チャオチャオ)は、すぐに駆けつける。晩晩(ワンワン)は橋橋(チャオチャオ)に泣きつき、慰められながら、嘉先を取り戻すか、もっといい男を見つけて見返すか、どちらかだと励まされる。

酔った勢いで、橋橋(チャオチャオ)の言葉に背中を押された晩晩(ワンワン)は、入学式で見た秀才のレン・チューを思い出し、彼を落とすと宣言してしまう。しかし、その言葉は周りの学生に聞かれてしまい、さらに悪いことに、レン・チュー本人にも聞こえてしまっていた。

翌日、晩晩(ワンワン)は女子学生たちに囲まれ、なぜレン・チュー先輩を追いかけるのかと問い詰められる。昨夜の出来事は、あっという間に大学中に広まっていたのだ。この騒動を収めるため、晩晩はレン・チューに会いに行き、噂を否定してもらおうとする。

プールに著いた晩晩は、レン・チューがプールの底に沈んでいるのを発見し、溺れていると勘違いして飛び込む。しかし、泳げない晩晩は逆にレン・チューに助けられる。

恥ずかしげにプールサイドに座る晩晩は、レン・チューに広まっている噂について説明し、一緒に否定してほしいと頼む。しかし、レン・チューは噂は放っておけばいいと言うだけ。晩晩は昨夜の出来事はただの酔っ払いの戯言で、本当は彼を好きではないと真剣に伝える。

レン・チューは晩晩の言葉を聞き、軽く微笑むだけだった。彼の後ろ姿を見つめる晩晩の心は複雑な感情で揺れ動く。この辛い経験を乗り越え、自分らしい生活を取り戻すには、まだ時間が必要だった。

第1話 感想

「初恋の方程式」第1話は、まさにジェットコースターのような展開で、視聴者を一気に物語の世界へ引き込みました。主人公・盧晩晩(ルー・ワンワン)の、誕生日という特別な日に訪れたまさかの失恋は、見ているこちらも胸が締め付けられるようでした。5年間の片思いが、実は勘違いだったという残酷な現実は、彼女の純粋さを際立たせ、今後の展開への期待を高めます。

コミカルなシーンも散りばめられており、シリアスな展開とのバランスが絶妙です。手術のシミュレーションに没頭しすぎて時間切れになる場面や、酔った勢いでレン・チューに告白してしまう場面などは、思わず笑ってしまう可愛らしさ。一方で、親友の裏切りを知り、涙する晩晩の姿には心を打たれました。

レン・チューはクールでミステリアスな雰囲気を纏っており、今後の晩晩との関係がどうなるのか、非常に気になります。プールでのハプニングは、二人の距離を縮めるきっかけとなるのでしょうか?

つづく