翌朝、晩晩(ワンワン)は寮の部屋で目を覚ました。昨晩の夢で、なんとレン・チューにちょっかいを出していたのです。橋橋(チャオチャオ)から、酔った晩晩(ワンワン)が寮母さんに抱きついてキスしていたと聞き、レン・チューにも何かしてしまったのではないかと不安になります。寮母さんに感謝を伝えると、昨晩、レン・チューの服を破いてしまったことを知り、驚愕します。次の瞬間、レン・チューから実験室に来るようにとのメッセージを受け取り、怒られるのではないかとドキドキしながら実験室へ向かいました。

実験室に著くと、レン・チューは晩晩(ワンワン)によく眠れたかと尋ねます。晩晩(ワンワン)は、昨晩本当に何かしてしまったのではないかと焦りますが、レン・チューはそれ以上何も言いませんでした。大学では来週から研究討論会が始まり、いつも格子柄のシャツばかり著ている研究室の先輩たちのイメージアップのため、晩晩(ワンワン)は服選びを頼まれます。晩晩(ワンワン)は、レン・チューの破れたシャツのお詫びに、白いシャツも一緒に買いました。

レン・チューは、足の怪我をした範毅(ファン・イー)のために、研究室のロボットに食事を買いに行かせます。範毅(ファン・イー)はロボットの後をついて歩きながら、秀才のルームメイトがいるのは良いものだと呟きます。次の瞬間、ボサボサの髪にだらしない格好の範毅(ファン・イー)は、偶然橋橋(チャオチャオ)と遭遇。気まずくなった範毅(ファン・イー)は、橋橋(チャオチャオ)に声をかけられる前に慌てて逃げ出しました。

晩晩(ワンワン)が先輩たちの服のリストを見ながら買い物をしていると、レン・チューは彼女がシャツを一枚多く注文していることに気づきます。晩晩(ワンワン)はすかさず会計を済ませ、間違えて多く買ってしまったと言い訳をし、レン・チューのサイズのシャツだからとプレゼントしました。その後、レン・チューは晩晩(ワンワン)をスイーツ店に連れて行き、シェフ挑戦赛に参加させます。医学の分野では無茶はできない晩晩(ワンワン)ですが、お菓子作りなら大丈夫だと考え、彼女の精神力と自信を養うためだと説明します。

晩晩(ワンワン)は製菓サークルに戻ってスイーツを作りますが、試合前から緊張し始めていました。水泳サークルにいるレン・チューを訪ね、棄権したいと告げ、失敗作のスイーツを見せながら、プレッシャーがかかると何もできないと訴えます。レン・チューは、子供の頃に遊びで溺れかけた経験から水泳を習い始めたこと、そして、困難に立ち向かうことは難しくないということを晩晩(ワンワン)に話します。

王昕羽(ワン・シンユィ)は、最近恋愛でダンスの練習をサボっていたため、センターのポジションを奪われてしまいました。孟西白(モン・シーバイ)は王昕羽(ワン・シンユィ)のダンスの公演を知り、レン・チューたちを誘おうとしますが、王昕羽(ワン・シンユィ)は複雑な気持ちになります。レン・チューは晩晩と一緒に大学の食堂で学生たちに食事を配り、その機会に辛口評価で有名な学生たちを見つけ出し、製菓サークルに連れて行きます。彼らに晩晩のスイーツの意見を聞きたいと考えたのです。最終的に、晩晩のスイーツは95点という高得点を獲得し、彼女は大変驚きました。

交通渋滞のため、レン・チューと晩晩はシェフ挑戦赛のレストランに遅れて到著します。しかし、二人は諦めずに試合に挑み、レン・チューのサポートもあり、晩晩はなんとかスイーツを完成させますが、結果は敗北でした。

試合には負けたものの、レン・チューは晩晩がすでに勝者だと考えていました。なぜなら、今日、彼は精神的に強くなった晩晩の姿を見たからです。今日のレン・チューは晩晩のアシスタントを務め、まるで一緒に手術をしているようだと感じていました。実は、酔っ払った晩晩はレン・チューを教室に連れて行き手術をしようとして、そのためにレン・チューの白いシャツを手術著代わりに脱がせたのでした。

試合に参加した晩晩へのご褒美として、レン・チューは新しいオーブンをプレゼントします。晩晩は橋橋(チャオチャオ)の言葉を思い出します。「もし、ある男性との接触に抵抗がなければ、8割方その男性に恋をしている」晩晩は心の中で自問します。「私はレン・チューが好きなのだろうか?」

第10話の感想

第10話は、晩晩の成長とレン・チューの優しさ、そして二人の関係性の変化が繊細に描かれた心温まるエピソードでした。特に印象的だったのは、晩晩がプレッシャーに弱い自分を変えようと、シェフ挑戦赛に挑むシーンです。失敗作のスイーツをレン・チューに見せながら不安を吐露する晩晩の姿は、等身大の大学生らしくて共感できました。そんな晩晩を励まし、自信を持たせようとするレン・チューの姿は、まさに理想の彼氏と言えるでしょう。

レン・チューは、晩晩にただ甘い言葉を囁くのではなく、彼女の弱点を克服できるような具体的な方法を提案します。水泳を始めたきっかけを語りながら、困難に立ち向かうことの大切さを伝えるシーンは、彼の誠実で芯の強い性格がよく表れていました。また、辛口評価で有名な学生たちを集めて晩晩のスイーツの意見を聞かせたり、試合ではアシスタントとしてサポートしたりと、彼女の挑戦を陰ながら支える姿も素敵でした。

晩晩自身も、レン・チューの支えを受けながら、少しずつ成長していく様子が見て取れます。最初は不安でいっぱいだった彼女が、最終的には95点という高得点を獲得し、自信に満ち溢れた表情を見せるシーンは、見ているこちらまで嬉しくなりました。

そして、ラストシーンで晩晩が「私はレン・チューが好きなのだろうか?」と自問するシーンは、二人の関係が新たな段階へと進もうとしていることを予感させ、今後の展開に期待が高まります。全体を通して、晩晩とレン・チューの温かいやり取りに癒され、思わず笑顔になってしまうような、そんな心温まるエピソードでした。

つづく