レン・チューは改良したロボット「奇跡」で先輩たちから好評を得るも、どこか浮かない顔。季奇(ジー・チー)たちはレン・チューへの気遣いが足りなかったのかと心配する。
一方、王昕羽(ワン・シンユィ)は孟西白(モン・シーバイ)に会いに来るが、服のボタンがとれてしまうハプニングに見舞われる。レン・チューは盧晩晩(ルー・ワンワン)の「大学では恋愛しない」という発言が気になり、孟西白(モン・シーバイ)に相談するが、明確な答えは得られない。王昕羽(ワン・シンユィ)は、レン・チューが恋愛をしたいなら告白すべきだとアドバイス。孟西白(モン・シーバイ)も、盧晩晩(ルー・ワンワン)の性格なら告白が最善策だと同意する。
休暇明け、盧晩晩(ルー・ワンワン)は骨科の小テストで69点を取り満足する。橋橋(チャオチャオ)は、レン・チューが盧晩晩(ルー・ワンワン)に7日間も補講をしていたことを知り、レン・チューの恋心に気づく。
孟西白(モン・シーバイ)の助言を受け、レン・チューは盧晩晩(ルー・ワンワン)に告白しようと烘焙社へ行くが、盧晩晩(ルー・ワンワン)は急いで寮に戻ってしまい、告白の言葉を聞かれずに終わる。授業で、静脈穿刺に失敗した学生が転係を決めたと聞き、盧晩晩(ルー・ワンワン)はプレッシャーを感じる。そして、授業中の実技試験で縫合ができず、諦めてしまう。
レン・チューはハート型の関数を使って告白を試みるが、試験で落ち込んでいる盧晩晩(ルー・ワンワン)は笛カルトの話を聞こうとせず、再び告白は失敗に終わる。孟西白(モン・シーバイ)は王昕羽(ワン・シンユィ)へのサプライズ告白を計画し、レン・チューに相談。告白は個別に合わせて行うべきだとアドバイスする。
図書館で、レン・チューは盧晩晩(ルー・ワンワン)が転係の申請書を書いているのを発見する。盧晩晩(ルー・ワンワン)は、秀才には落ちこぼれの苦労は分からない、臨床医学を諦めたのではなく、臨床医学に諦められたのだと話す。レン・チューは、自分も苦手なことがある、例えばお菓子作りだと打ち明ける。そして、研究室で酒入りチョコレートアイスを開発し、盧晩晩(ルー・ワンワン)に渡そうとするが、彼女は医務室で範毅(ファン・イー)の怪我の手当てをしていると知る。盧晩晩(ルー・ワンワン)は怪我の判断に迷うが、橋橋(チャオチャオ)が骨折だと判断し、病院へ連れて行く。
季奇(ジー・チー)は、レン・チューがアイスにラム酒ではなく二鍋頭を使ったことに気づく。その頃、盧晩晩(ルー・ワンワン)はアイスを食べ、酔ってしまい、勉強の辛さを泣きながら訴える。転係する学生を知りプレッシャーを感じながらも、良い成績を取ってから転係したいと語る。レン・チューは、自分の家庭教師になると申し出る。
夜、レン・チューは孟西白(モン・シーバイ)に、盧晩晩(ルー・ワンワン)が笛カルトの公式を理解し、勉強の悩みがなくなってから告白すると伝える。
第9話の感想
第9話は、レン・チューの不器用ながらも一途な想いが胸を打つエピソードでした。ロボット開発では優秀な彼ですが、恋愛となるとまるで別人のようにぎこちなく、見ているこちらがもどかしくなるほど。それでも、盧晩晩(ルー・ワンワン)のために一生懸命に努力する姿は純粋で、応援したくなります。
特に印象的だったのは、告白しようとするも何度も失敗してしまうシーン。ハート型の関数や手作りの酒入りチョコレートアイスなど、彼の工夫はユニークですが、タイミングが悪かったり、盧晩晩(ルー・ワンワン)の状況を理解しきれていなかったりと、空回りしてしまう様子がコミカルに描かれていました。高濃度の二鍋頭を使ったアイスで盧晩晩(ルー・ワンワン)を酔わせてしまう場面は、彼の不器用さを象徴する出来事と言えるでしょう。
一方で、盧晩晩(ルー・ワンワン)は学業のプレッシャーに押しつぶされそうになりながらも、諦めずに頑張ろうとする姿が健気でした。臨床医学の難しさに直面し、転係も考えるほど追い詰められていましたが、それでも「良い成績を取ってから転係したい」という彼女の言葉からは、芯の強さを感じます。
二人の関係は、まだ恋人同士というには程遠いですが、レン・チューの献身的なサポートによって、少しずつ距離が縮まっているように感じます。今後の展開で、レン・チューがどのように自分の気持ちを伝え、盧晩晩(ルー・ワンワン)の心を掴むのか、そして盧晩晩(ルー・ワンワン)が学業の壁を乗り越えられるのか、ますます目が離せません。
つづく