成都の賑やかな市場で、料理人の顧大鵬(グー・ダーポン)と弟子の陳東(チェン・ドン)は新鮮な食材を選んでいた。人気店の川白楼のオーナーシェフである顧大鵬(グー・ダーポン)は、市場の人々からも親しまれている。しかし、最近、やり手の女性実業家・梁清然(リアン・チンラン)と賭けのような契約を交わしてしまった。梁清然(リアン・チンラン)は、必要ならば値上げや人員削減も辞さない経営方針を持っており、顧大鵬(グー・ダーポン)は現状維持のままでは六ヶ月後に店を乗っ取られる危機に瀕していた。
梁清然(リアン・チンラン)は川白楼を訪れ、顧大鵬(グー・ダーポン)の手作り湯圓を味わう。味は悪くないと評価するものの、常連客だけでは業績は上がらないと釘を刺す。帰宅した顧大鵬(グー・ダーポン)は、最後の投資資金が入り、変化が必要だと家族に語る。娘の顧漫婷(グー・マンティン)の恋人・徐皓(シュー・ハオ)を呼び、窮状を相談し、店を継いでほしいと頼むが、徐皓(シュー・ハオ)は自分の事業に専念したいと断ってしまう。
落胆する顧大鵬(グー・ダーポン)。顧漫婷(グー・マンティン)も父を助けたい気持ちはあるが、徐皓(シュー・ハオ)にも事情があると理解を示す。一方、梁清然(リアン・チンラン)は北京で人気の四川料理店・京蜀閣にも目を付けていた。京蜀閣は梁清然(リアン・チンラン)からの晩餐会の招待を受け、準備に奔走する。
京蜀閣のマネージャー・路真真(ルー・ジェンジェン)は、店のPR動画撮影中に客のクレーム対応に追われる。その後、厨房に入ると、ヘッドシェフの袁シェフが梁清然(リアン・チンラン)からの特別注文「肝膏湯」を作れないと困っていた。この難題を解決するため、路真真(ルー・ジェンジェン)は顧漫婷(グー・マンティン)に連絡し、顧大鵬に週末に北京へ来て肝膏湯を作ってほしいと依頼する。
タイから帰国したばかりの顧大鵬は快諾する。陳東(チェン・ドン)は上質な火腿を持参し、顧大鵬は彼の腕前を褒めつつも、更なる精進を促す。梁清然は京蜀閣へ頻繁に足を運び、その様子に店員たちは噂をしていた。路真真(ルー・ジェンジェン)は梁清然の仮応を気にかけ、自ら名刺を渡す。
週末、北京へ向かった顧漫婷(グー・マンティン)だったが、顧大鵬が食中毒で入院したと知る。しかし、陳東(チェン・ドン)は既に北京に到著していた。袁シェフは陳東(チェン・ドン)に非協力的だったが、路真真(ルー・ジェンジェン)の説得で渋々承諾。陳東(チェン・ドン)は京蜀閣の食材に満足せず、翌日自ら市場へ買い出しに行く。路真真(ルー・ジェンジェン)は同行し、その様子を顧大鵬に送るため記録する。路真真(ルー・ジェンジェン)は陳東(チェン・ドン)に肝膏湯作りを急かし、自分も作り方を学びたいと申し出るが、陳東は顧漫婷(グー・マンティン)に路真真を説得するよう頼む。路真真は電話を切られるも、こっそり様子を伺う。しばらくすると、陳東は路真真が居眠りしていることに気付く。
第1話の感想
「スパイシー・ラブ」第1話は、魅力的なキャラクターと美味しそうな四川料理の数々で、あっという間に引き込まれました。主人公の顧大鵬は、腕の良い料理人でありながら、経営の難しさに直面する等身大な姿が共感を誘います。伝統を守りつつも、変化の必要性を感じている葛藤が繊細に描かれており、今後の展開が楽しみです。
対照的に、梁清然は冷徹なビジネスウーマンとして登場します。彼女の登場は、川白楼に緊張感をもたらし、物語にスパイスを加えています。顧客への対応は冷たいながらも、顧大鵬の料理をきちんと評価するなど、単なる悪役ではない一面も垣間見え、彼女の真意がどこにあるのかが気になります。
また、顧大鵬の娘・顧漫婷(グー・マンティン)と恋人・徐皓(シュー・ハオ)の関係性も今後の展開に影響を与えそうです。徐皓(シュー・ハオ)は自分の事業に集中したいという思いから、顧大鵬の頼みを断りますが、その決断には葛藤も感じられます。二人の関係がどのように変化していくのか、注目したいポイントです。
つづく