顧大鵬(グー・ダーポン)は体調が優れないにも関わらず、市場へ行くことを譲らず、陳東(チェン・ドン)は心配しながらも付き添う。母からの電話に、既に帰宅途中だと嘘をつく大鵬。市場での買い物を最後にする覚悟で、自分のネックレスを陳東(チェン・ドン)に渡し、いつも一緒にいるよと伝える。

路真真(ルー・ジェンジェン)は、川白楼のキャラクターに、顧漫婷(グー・マンティン)が子供の頃に描いた大鵬の絵を使うことを思いつく。一方、劉思源(リウ・スーユエン)からの映画の誘いに少し戸惑いながらも、仕事終わりに一緒に映画館へ向かう。真真は、大堂の客を減らし個室を増やすアイデアを陳東(チェン・ドン)に話すも、仮応は薄く、彼女は気にせず映画を楽しむ。

しかし、思源の誘いには裏があった。梁清然(リアン・チンラン)の指示で、川白楼買収を企てていたのだ。大鵬は当然拒否するが、思源は近隣の店舗も買収し、川白楼を追い詰める。怒る漫婷に、思源はあくまでビジネスだと冷たく返す。新しい料理を作った陳東(チェン・ドン)だったが、真真は高級感が足りないと不満を漏らし、二人は再び対立する。漫婷は思源のやり方に不安を抱き、真真に警告するが、思源は聞く耳を持たない。

真真はテイクアウトを提案するが、思源の買収工作を知った陳東(チェン・ドン)は再び拒否。漫婷は落胆し、大鵬は現状に満足している様子。陳東(チェン・ドン)は川白楼を守る決意を固めるが、家賃の値上げに頭を悩ませる。真真への影響を心配し、漫婷に秘密にするよう頼む陳東。漫婷は彼の真真への想いに気づき、積極的に行動するよう促す。

大家の老郭(ラオ・グオ)が建物を回収すると聞き、真真は直接交渉へ向かう。漫婷は家賃のために徐皓(シュー・ハオ)に借金を申し込むが、彼は川白楼の買収を肯定的に捉えており、お金を貸そうとしない。怒った漫婷は自力で解決すると宣言。翌日、徐皓(シュー・ハオ)は大鵬に漫婷の衝動的な行動を告げ口する。実は徐皓(シュー・ハオ)も金銭的に困窮しており、家を抵当に入れていたのだ。

漫婷は家を出て行き、荷物を売ってまでお金を工面する。真真と陳東は老郭(ラオ・グオ)と交渉し、以前と同じ家賃で契約を更新することに成功。漫婷は違約金を鍾庭(ジョン・ティン)グループに請求すべきだと主張する。老郭(ラオ・グオ)が去った後、陳東は突然真真を解雇する。

梁清然(リアン・チンラン)からの電話でバーへ向かった真真は、泥酔した漫婷が清然に買収をやめるよう懇願しているのを目撃する。そこで真真は、買収を仕組んでいたのが思源だったという衝撃の事実を知る。

第11話の感想

第11話は、川白楼を巡る様々な思惑が交錯し、緊張感が高まる展開でした。特に、劉思源(リウ・スーユエン)の裏切り行為は衝撃的でしたね。これまで好意的に描かれていた彼が、梁清然(リアン・チンラン)の指示で川白楼買収を企てていたとは…。真真への優しさも、全ては策略だったのかと思うと、彼の本心が分からなくなります。真真が真実を知った時の表情が、今後の物語を闇示しているようで、心が痛みました。

また、陳東の真真への秘めた想いも、少しずつ明らかになってきました。漫婷に促されながらも、なかなか素直になれない陳東。家賃の値上げや思源の策略など、川白楼を守るために奔走する彼の姿は、真真への愛情の表れなのでしょう。しかし、ラストで真真を解雇するという不可解な行動に出ます。一体何を考えているのか、彼の真意が気になります。

そして、窮地に置かれた川白楼を守るため、漫婷の奮闘も印象的でした。徐皓(シュー・ハオ)に借金を断られ、家を出て行くという彼女の決断は、川白楼への強い想いを物語っています。大鵬の楽天的な性格とは対照的に、現実的な問題に立ち向かう漫婷の姿は、頼もしくもあり、切なくもありました。

つづく