川白楼の件で、路真真(ルー・ジェンジェン)と劉思源(リウ・スーユエン)は大喧嘩。劉思源(リウ・スーユエン)の買収を「弱みに付け込む行為」と非難する路真真(ルー・ジェンジェン)に対し、彼は全く意に介さず、梁清然(リアン・チンラン)と同じような口ぶりになっていた。路真真(ルー・ジェンジェン)は劉思源(リウ・スーユエン)に仮旗を翻し、失望した劉思源(リウ・スーユエン)は「同じ目標を持つ者だけが一緒に歩める」と言い放つ。涙を浮かべた路真真(ルー・ジェンジェン)は、劉思源(リウ・スーユエン)との別れを決意する。
二人は険悪なムードのまま別れる。川白楼は老郭(ラオ・グオ)と10年契約を結び、劉思源(リウ・スーユエン)の買収は失敗に終わる。路真真(ルー・ジェンジェン)はいつも通り川白楼に出勤。陳東(チェン・ドン)は彼女を巻き込みたくない一心で解雇しようとするが、路真真(ルー・ジェンジェン)は事態の深刻さを理解し、川白楼を守ると決意する。劉思源(リウ・スーユエン)の行動を謝罪しようと陳東(チェン・ドン)に申し出るが、陳東(チェン・ドン)は路真真(ルー・ジェンジェン)が劉思源(リウ・スーユエン)の代理にはなれないと拒否する。
陳東(チェン・ドン)は路真真(ルー・ジェンジェン)の申し出を断りながらも、ロブスターやアワビなどの新メニューを検討し、過去の非礼を詫びる。路真真(ルー・ジェンジェン)は安堵し、川白楼に残る意思を改めて表明する。一方、劉思源(リウ・スーユエン)と梁清然(リアン・チンラン)は川白楼買収の新たな策を練り、深圳にいる郭老の兄を説得し、23号物件の売却を断念させようとする。その後、梁清然(リアン・チンラン)は父親が脳溢血で倒れたとの連絡を受け、病院へ駆けつけるが、既に父親は亡くなっており、憔悴した母親の姿があった。梁清然(リアン・チンラン)は冷静に父親の葬儀の手配を進める。
郭老の兄は物件を売却してしまい、川白楼は再び危機に陥る。顧大鵬(グー・ダーポン)は陳東(チェン・ドン)に自分の店を持つよう勧めるが、陳東(チェン・ドン)にとって川白楼こそが自分の店であり、顧大鵬(グー・ダーポン)との約束でもある。劉思源(リウ・スーユエン)に付き添われ帰宅した梁清然(リアン・チンラン)は、親戚から「長い間帰ってこない」と陰口を叩かれる。劉思源(リウ・スーユエン)は梁清然(リアン・チンラン)を守り、親戚たちに仮論する。
徐皓(シュー・ハオ)は顧漫婷(グー・マンティン)がプレゼントしたバッグを売却していることに気づき、困惑する。しかし、顧漫婷(グー・マンティン)は川白楼のことで頭がいっぱいで、徐皓(シュー・ハオ)の言葉に耳を貸さない。梁清然(リアン・チンラン)の母親は、彼女に結婚と出産を急かし、「お金はもう十分稼いだから、弟や妹を助けるべきだ」と説教する。梁清然(リアン・チンラン)は既に両親に送金したお金が弟妹に使われていることを知り、うんざりする。梁清然(リアン・チンラン)は亡き父とよく散歩した場所に佇み、劉思源(リウ・スーユエン)が彼女を見つけ出す。劉思源は自身の父親の急死を語り、梁清然(リアン・チンラン)と同様に、辛い経験や感情を隠す性格だと打ち明ける。
劉思源を思い、落ち込んでいた路真真(ルー・ジェンジェン)は、彼にメッセージを送る。しかし、その頃劉思源は梁清然(リアン・チンラン)のベッドにいた。二人は抑えきれない感情に突き動かされ、一夜を共にする。しかし、梁清然(リアン・チンラン)は劉思源を自分の部屋に戻し、「他人と寝るのに慣れていない」と告げる。冷静さを取り戻した梁清然は、劉思源に成都へ戻り仕事をするよう促し、「仕事は仕事、感情は感情、深圳は深圳、成都是成都」と線を引く。梁清然の母親は市場で海鮮を売っており、二人は亡くなった人のことを思い出しながら、穏やかな時間を過ごす。
梁清然の叔母は、手作りのお漬物(衝菜)を梁清然に食べさせ、その作り方を丁寧に説明する。
第12話の感想
第12話では、様々な人間関係の葛藤と変化が描かれ、見応えのある展開でした。特に、路真真(ルー・ジェンジェン)と劉思源の別れは、二人の価値観の違いが決定的なものになったことを示す象徴的な出来事でした。劉思源はビジネスの成功に固執するあまり、路真真(ルー・ジェンジェン)の気持ちを理解できず、二人の関係は修復不可能なまでに悪化してしまいました。一方、梁清然は父親の死という辛い出来事を経験し、劉思源に心の内を明かすなど、人間らしい一面を見せました。二人の関係は一夜を共にするまでに発展しますが、梁清然は冷静さを保ち、劉思源との間に線を引こうとします。仕事とプライベート、深圳と成都、それぞれの場所で異なる役割と責任を自覚している梁清然の複雑な心情が繊細に描かれていました。
また、川白楼を巡る攻防も激しさを増し、陳東(チェン・ドン)の苦悩と路真真の献身的なサポートが印象的でした。陳東(チェン・ドン)は自分の店を守りたいという強い思いを持ちながらも、状況の悪化に苦しみ、路真真の助けを借りながらも、未来への不安を抱えています。路真真は劉思源との別れという辛い経験をしながらも、川白楼を守るために奮闘する姿は、彼女の芯の強さと責任感を感じさせました。
つづく