顧漫婷(グー・マンティン)はピンクのベビーカーを階下に放り捨て、近所の人たちは徐皓(シュー・ハオ)の機嫌を取るように忠告するも、彼女は無関心な様子。父親の顧大鵬(グー・ダーポン)は、陳東(チェン・ドン)が路真真(ルー・ジェンジェン)に好意を抱いていると聞き、積極的に行動するよう促す。真真のような良い子は劉思源(リウ・スーユエン)のような男と一緒にいてはいけない、と。漫婷は実家に帰って父親のそばにいることに決め、荷物をまとめて出ていく。徐皓(シュー・ハオ)は彼女の行動に戸惑い、漫婷は「もう戻れない」と告げる。

梁清然(リアン・チンラン)は隣の猫の悲鳴を聞き、ドアをノックするも仮応がないため管理会社に連絡。許可を得て部屋に入り猫を抱えて動物病院へ。前回と同じ獣医師は、猫は成長に伴う発情期で去勢が必要だと説明するが、休暇のため手術は10日後になるとのこと。清然は気まずそうに猫を抱えて病院を出ると、迎えに来たのは劉思源(リウ・スーユエン)だった。彼は川白楼の件が片付いたら北京へ戻ると言い、清然も同意する。川白楼の買収が成功すれば、彼は北京で昇進。これが二人の最後の二人きりでの時間となる。

上司は清然に川白楼の件を早急に片付けるよう急かす。顧大鵬(グー・ダーポン)は自分の後事を手配し、海葬を希望し、葬儀は行わないと告げる。母と漫婷は泣きじゃくるが、大鵬は漫婷の手を取り、その時が来たら思いっきり泣くように、と伝える。母は最終的に大鵬の希望を受け入れ、最後に家族写真を撮ることに。大鵬は行きつけの理髪店で髭を剃り、これが最後の散髪となる。三人は川白楼の前で最後の家族写真を撮る。

路真真(ルー・ジェンジェン)は叔母と買い物に出かけ、その後劉思源(リウ・スーユエン)の家へ。散らかった部屋を片付け、母と叔母の指導でエビ料理を作る。帰宅間際の劉思源(リウ・スーユエン)は、清然に何かあったと連絡を受け、慌てて駆けつける。呼び出したのは秦心(チン・シン)。清然は無事だったが、酒を飲んでいた。酔った秦心(チン・シン)は劉思源(リウ・スーユエン)に清然の鎧について語り、意味不明なことを言うが、劉思源(リウ・スーユエン)は真剣に聞き入る。彼は清然の鎧になりたいと思っていた。真真は作った料理の写真を劉思源(リウ・スーユエン)に送るが、彼は「家にいる、もう寝る」と返信。メッセージを見た真真の笑顔は凍りつき、その頃劉思源(リウ・スーユエン)は清然と一緒だった。真真は作った料理をゴミ袋に捨て、彼の家を出る。

劉思源(リウ・スーユエン)は清然を家まで送り、彼の視線は純粋なものではなかった。清然は、どの恋愛も真剣だったが、兆候が悪いとすぐに身を引くと強調する。しかし、劉思源(リウ・スーユエン)の強い想いに抗えず、二人は建物の前で熱くキスを交わす。清然にとって、劉思源(リウ・スーユエン)はもうどうでもいい存在ではなかった。建物の前で呆然と座る真真を母と叔母が見つけ、劉思源(リウ・スーユエン)と喧嘩したのだろうと思い、叔母が声をかける。

清然と劉思源は再び激しい夜を過ごし、今回は彼を追い出すことはなかった。二人は抱き合い、別れを惜しむ。劉思源は真真を傷つけたくないと言いながらも、清然と一緒にいたいと願う。彼はうまく処理するつもりだが、少し時間がかかると言う。川白楼の閉店が決まり、劉思源は動物園のチケット2枚を持って真真を訪ね、昨日は疲れていて早く寝たと嘘をつく。真真は彼の嘘を見抜いていた。

第14話の感想

第14話は、主要人物たちの関係が大きく揺れ動く、非常にドラマチックな展開でした。特に、梁清然(リアン・チンラン)と劉思源、そして路真真(ルー・ジェンジェン)の三角関係は、見ている側も胸が締め付けられるような切なさを感じます。

梁清然(リアン・チンラン)は、これまで恋愛に対してクールな姿勢を保っていましたが、劉思源の情熱的なアプローチについに心を揺さぶられます。建物の前で交わされる二人のキスシーンは、美しくも残酷な現実を突きつけるようで、今後の展開がますます気になります。一方、劉思源は、路真真(ルー・ジェンジェン)への罪悪感を抱えながらも、梁清然(リアン・チンラン)への想いを抑えきれずにいます。彼の優柔不断さが、三人の関係をさらに複雑にしていると言えるでしょう。そして、何も知らない路真真(ルー・ジェンジェン)は、劉思源のために心を込めて料理を作りますが、彼の嘘に気づき、深く傷つきます。彼女の純粋な愛情が踏みにじられるようで、見ていて本当に辛かったです。

また、顧漫婷(グー・マンティン)と徐皓(シュー・ハオ)の夫婦関係も、修復不可能なところまで来てしまったようです。漫婷の「もう戻れない」という言葉は、二人の間の深い溝を象徴しているかのようでした。父親の顧大鵬(グー・ダーポン)の最期を前に、家族の絆を描いたシーンは、胸を打つものがありました。人生の儚さと家族の温かさを改めて感じさせられる、感動的なエピソードでした。

つづく