路真真(ルー・ジェンジェン)はパンダを見に行かず、食事中に劉思源(リウ・スーユエン)から金曜日の入籍は出張のため無理だと告げられます。真真は頷き、葱を取り除いてあげながら、彼の態度からある確信を得ます。思源も真真が気づいたと感じますが、真実を告げられません。清然ほど強くはない真真を不憫に思います。梁清然(リアン・チンラン)は、思源がそれでやけ酒を飲むのを見て呆れますが、解決を申し出るも断られます。
清然は川白楼に個室を予約し、真真を食事に誘います。真真は驚きながらも承諾しますが、清然は一人で現れ、思源と付き合っていると告白します。思源は自分といる方が成長できると言い、真真とでは足踏みするだけだと告げます。真真は冷静に料理の説明をし、清然もいつか全てを失い、思源を失う時が来ると、今の自分は未来の清然だと告げます。清然はそれを受け流し、そこに思源が現れます。
清然が会計を済ませ出ていくと、顧漫婷(グー・マンティン)は怒って追いかけ、陳東(チェン・ドン)は思源を殴ります。思源は清然の勝手な行動に怒り、真真は終始冷静を保ちます。陳東(チェン・ドン)は真真をバイクに乗せ、気分転換に連れ出します。真真は気づかないふりをしていただけで、思源の愛情が冷めたことを知っていました。真真は陳東(チェン・ドン)の車の中で一夜を過ごし、翌朝、陳東(チェン・ドン)が作った朝食を食べ、自然の中で心を癒します。思源の叔母は、思源と清然が親密にしているのを見て激怒し、仕返しに行こうとして腰を痛めます。
思源からの連絡で帰宅した真真は、慰謝料として置かれたお金を見て、彼に出ていくように言います。真実を知った顧母と叔母は憤慨し、真真は北京へ戻ると宣言します。真真は自分の貯金を引き出し、残りと鍵、指輪を思源に返し、二人の関係を完全に断ち切ります。
真真は自分の貯金を漫婷に託し、川白楼のために何かできないかと申し出ますが、漫婷は断り、真真に自分のために生きるように言います。顧大鵬(グー・ダーポン)の弟子たちが川白楼に駆けつけ、陳東(チェン・ドン)の車に乗っていた大鵬は、真真が残したメモを見て、ふさわしい人を逃すな、一生の後悔になると言います。
第15話の感想
第15話は、路真真(ルー・ジェンジェン)の成長と決断が印象的なエピソードでした。これまで、劉思源(リウ・スーユエン)への一途な想いを抱き、どこか頼りない印象のあった彼女が、ついに自分の足で立ち上がる姿が描かれています。
思源と梁清然(リアン・チンラン)の関係に気づきながらも、平静を装い、感情を爆発させることなく、淡々と現実を受け止める真真の強さが胸を打ちます。思源の心変わり、清然の傲慢な態度、周囲の混乱の中でも、彼女は自分を見失わず、毅然とした態度を貫きます。特に、慰謝料を突き返し、思源との関係をきっぱりと断ち切るシーンは、彼女の決意の固さを象徴する名シーンと言えるでしょう。
一方、思源の行動は、優柔不断で無責任な印象を与えます。真真への配慮が欠如しており、清然との関係も軽率に見えます。彼の行動は、真真の成長を際立たせるための対比として効果的に描かれています。
また、陳東(チェン・ドン)の優しさや、顧漫婷(グー・マンティン)の友情、そして顧大鵬(グー・ダーポン)の言葉など、真真を取り巻く人々の温かさも、物語に深みを与えています。彼らは、傷ついた真真を支え、彼女の新たな出発を後押しする存在として、重要な役割を果たしています。
つづく