顧漫婷(グー・マンティン)と陳東(チェン・ドン)、路真真(ルー・ジェンジェン)の活躍で、鍾庭(ジョン・ティン)グループによる川白楼の悪質な買収劇が明るみに出され、大炎上。鍾庭(ジョン・ティン)グループは非難の嵐に晒され、劉思源(リウ・スーユエン)は慌てふためくが、梁清然(リアン・チンラン)は冷静さを保っていた。
北京へ行く真真を、叔母と母親は見送りに駆けつけ、あれこれと世話を焼く。陳東(チェン・ドン)も真真に豆板醤を届けがてら、空港まで送ることに。真真への好意は、叔母と母親にもバレバレだった。
道中、漫婷から電話があり、川白楼の件でネットは大騒ぎだと報告を受ける。自業自得だと真真も同感だった。真真は持っていたパンダ基地のチケットを陳東(チェン・ドン)に渡し、自分は行く時間がないからと譲る。すると陳東(チェン・ドン)は、飛行機のチケットは変更すればいいと、パンダ基地へと車を走らせた。基地で二人はパンダの可愛さに癒され、楽しい時間を過ごした。やりたいことをやる、真真が楽しければ自分も嬉しい、と陳東(チェン・ドン)は心の中で呟いた。
パンダ基地の後、真真は陳東(チェン・ドン)を麺屋に連れて行く。陳東(チェン・ドン)は店の豆板醤は美味しくないと、持参した自家製豆板醤を店主に出してみる。店主は一口食べて絶賛した。陳東(チェン・ドン)は真真に北京での住所を教えてくれ、顧大鵬(グー・ダーポン)の代わりに豆板醤を送ると言うが、真真はそれを断った。
梁清然(リアン・チンラン)は顧大鵬(グー・ダーポン)の癌の証拠を提出し、彼の死と鍾庭(ジョン・ティン)グループは無関係だと証明しようとしていた。しかし上層部は世間の怒りを鎮めることを優先しており、梁清然(リアン・チンラン)の立場は苦しいものだった。梁清然(リアン・チンラン)は劉思源(リウ・スーユエン)に、今後川白楼の件は自分に直接報告するように指示を出す。劉思源(リウ・スーユエン)は自分が蚊帳の外に置かれたと感じ、腹を立てたが、梁清然(リアン・チンラン)は自分の判断を信じてほしいと説得した。実は以前、ジョウ社長は劉思源(リウ・スーユエン)に接触し、川白楼の件で何かあれば梁清然(リアン・チンラン)でも彼を守れないと警告していた。このため劉思源(リウ・スーユエン)は警戒心を強め、特に秦心(チン・シン)が梁清然(リアン・チンラン)に忠誠を誓う場面を目撃したことで、その思いはさらに深まった。
再びジョウ社長の車に乗り込んだ劉思源(リウ・スーユエン)は、梁清然(リアン・チンラン)にスケープゴートにされるだろうと唆される。ジョウ社長は、民衆の怒りを鎮めるための犠牲者を梁清然(リアン・チンラン)に要求した。劉思源(リウ・スーユエン)は梁清然(リアン・チンラン)を探ろうとするが、彼女は何かを隠しているようで、劉思源(リウ・スーユエン)の不満は募るばかりだった。梁清然(リアン・チンラン)はジョウ社長に対し、自分が矢面に立つと申し出る。ジョウ社長は劉思源(リウ・スーユエン)を犠牲にするよう促し、そうすれば彼女の道は開けると告げた。夕食時、梁清然(リアン・チンラン)は劉思源(リウ・スーユエン)に明日の記者会見で釈明するための原稿を用意するよう指示した。劉思源(リウ・スーユエン)はジョウ社長の言葉を思い出し、自分がスケープゴートにされるのだと悟った。
真真は陳東(チェン・ドン)に、明日の朝、北京へ帰る飛行機を予約したと告げた。陳東(チェン・ドン)は、成都に未練はないのかと尋ねる。真真は成都で深く傷つき、今はただ逃げ出したいと思っていた。陳東(チェン・ドン)は改めて愛を告白し、成都に残ってほしいと願う。かつて恋に生きていた真真だが、裏切られた経験から、新たな恋に踏み出す勇気が持てないでいた。
川白楼の開店日、それは同時に真真が北京へ旅立つ日でもあった。陳東(チェン・ドン)は真真を空港へ送り届ける。真真は平静を装って搭乗口へ向かうが、途中で振り返り、陳東に抱きついた。待合室で、漫婷は真真に川白楼の開店ライブを見るように促す。劉思源(リウ・スーユエン)は式典に先立ち買収問題を釈明するが、全ての責任を梁清然に押し付けたのだ。梁清然は呆然とする。彼女は劉思源に釈明させて市場部長の座を与えるつもりだったが、劉思源は彼女を裏切る道を選んだのだった。
第17話の感想
第17話は、様々な感情が交錯する、非常にドラマチックな展開でした。特に印象的だったのは、劉思源の裏切りと、陳東の真摯な愛情表現、そして路真真(ルー・ジェンジェン)の苦悩です。
劉思源は、保身のために梁清然を犠牲にするという、冷酷な決断を下しました。ジョウ社長の巧みな言葉に乗せられ、自分の立場を守ることを優先した彼の行動は、見ていて辛いものがありました。野心と保身の狭間で揺れ動く彼の心情は理解できる部分もありますが、それでもやはり、梁清然への裏切りは許されるものではありません。今後の彼の動向が非常に気になります。
一方、陳東は、一途に路真真(ルー・ジェンジェン)への想いを伝え続けました。パンダ基地でのデートや、手作りの豆板醤を通して、彼は精一杯の愛情表現をしました。彼の真摯な姿は、見ていて応援したくなるほどでした。路真真(ルー・ジェンジェン)が抱える心の傷を理解し、それでも諦めずに想いを伝え続ける陳東の純粋な愛情は、この物語の大きな希望と言えるでしょう。
路真真(ルー・ジェンジェン)は、過去の辛い経験から、新たな恋に踏み出すことを躊躇っていました。陳東の気持ちを受け止めたいと思いつつも、過去の傷が癒えず、前に進めない彼女の苦悩は、多くの視聴者の共感を呼ぶのではないでしょうか。成都での辛い思い出から逃れたいという気持ちと、陳東への想いとの間で揺れ動く彼女の心情は、非常に繊細に描かれていました。彼女がどのような決断を下すのか、今後の展開に目が離せません。
つづく