夜になり、路炎晨(ルー・イェンチェン)は帰暁(グイ・シャオ)を連れ、こっそり秦楓(チン・フォン)のビリヤード場へ。静かな夜に語り合おうとしたものの、用心深い警備員に見つかってしまう。警備員は親切にも設備点検を行い、二人は顔を見合わせて苦笑、気まずさと同時にほんのりとした甘さも感じる。帰る際、帰暁(グイ・シャオ)は路炎晨(ルー・イエンチェン)の変わらぬ純粋さとひたむきさに感動し、父親の仮対を心配するが、路炎晨(ルー・イエンチェン)は優しく慰め、次回は事前に準備して両親との衝突を避けると約束する。
その後、路炎晨(ルー・イエンチェン)は帰暁(グイ・シャオ)を孟小衫(モン・シャオシャン)の家まで送り、車の上で温かい別れを交わす。路炎晨(ルー・イエンチェン)は帰暁(グイ・シャオ)を再び斉寧(チーニン)に誘い、雪景色や夕日、そして家族のような友人たちとの再会を提案。帰暁(グイ・シャオ)は快諾し、柔軟な仕事のおかげでいつでも旅立てることを喜ぶ。
路炎晨(ルー・イエンチェン)は姉の家へ向かい、姉は小楠(シャオナン)のためにと豚骨スープを用意していた。帰暁(グイ・シャオ)がいないことを知った小楠(シャオナン)は少しがっかりするが、二人が斉寧(チーニン)へ行くことを聞き、再び希望を持つ。母親は路炎晨(ルー・イエンチェン)に、父親が酒に酔うと自製がきかなくなるため、しばらく様子を見るように忠告する。
帰暁(グイ・シャオ)は旅行に同行することを決め、段柔(ドゥアン・ロウ)は小楠(シャオナン)の面倒を見ると申し出る。彼女は子供好きで、秦明宇(チン・ミンユー)の連絡先を帰暁(グイ・シャオ)に尋ねる。帰暁(グイ・シャオ)が荷造りをしていると、孟小衫(モン・シャオシャン)は二人の復縁後すぐの旅行を心配するが、最終的には安全に気をつけるようにとだけ伝える。帰暁(グイ・シャオ)は照れ隠しに顔を覆い、路炎晨(ルー・イエンチェン)は待ちきれない様子で車を発進させる。
気ままなドライブ旅行が始まり、美しい景色が続く一方で、長距離運転の疲れも出てくる。帰暁(グイ・シャオ)は路炎晨(ルー・イエンチェン)に空港で出会った許(シュー)医師(シューいし)夫婦の深い愛情について語り、援助したことを話す。そして、路炎晨(ルー・イエンチェン)の経済的な負担を気にせず、世間の目も気にしないと告白する。路炎晨(ルー・イエンチェン)は2年以内に借金を返済し、安定した未来を約束する。二人は言葉には出さないものの、同じダブルベッドのホテルを予約し、夜を期待する。
リゾート地に到著すると、路炎晨(ルー・イエンチェン)の友人、孫浩(スン・ハオ)が歓迎する。孫浩(スン・ハオ)は熱心に路炎晨(ルー・イエンチェン)の武勇伝、特に人を守って重傷を負った時の話を帰暁(グイ・シャオ)に語る。路炎晨は帰暁(グイ・シャオ)を心配させまいと話を遮る。孫浩(スン・ハオ)は察して豪華なカップル向けのスイートルームを用意する。帰暁が入室前に冗談めかして尋ねると、路炎晨は行動で答え、二人の間の默契と愛情が深まる。
翌朝、寒さで目を覚ました帰暁は、路炎晨がすでに庭でミルクティーを手に日の出を待っているのを見つける。彼は優しく帰暁を抱きしめ、昇る朝日を一緒に眺め、「晨暁(チェンシャオ)」と名付ける。二人の名前を組み合わせたこの言葉は、二人の未来の可能性を象徴している。
一方、段柔(ドゥアン・ロウ)は小楠(シャオナン)を連れて高齢者施設を見学する。自身の経験から、この分野に興味を持つ。そして、帰暁と路炎晨が朝食をとっていると、帰遠山(グイ・ユエンシャン,グイ・シャオの父)から電話がかかってくる。父親の声には娘への愛情と心配が込められており、旅に温かさと安らぎを加える。
第11話の感想
第11話は、路炎晨と帰暁の愛が深まる、心温まるエピソードでした。二人の関係は、もはやただの恋人同士を超え、お互いを深く理解し、支え合う、真のパートナーへと進化していると感じられます。
特に印象的だったのは、リゾート地での二人の姿です。静かに日の出を待つ路炎晨の優しさ、そしてそれを共有する帰暁の幸せそうな表情。二人の名前を組み合わせた「晨暁」というネーミングも、二人の未来を象徴するようで、とてもロマンチックでした。
また、周囲の人々も二人の幸せを応援している様子が伝わってきて、微笑ましい気持ちになりました。孫浩(スン・ハオ)の心遣いや、段柔(ドゥアン・ロウ)の小楠(シャオナン)への優しさ、そして孟小衫(モン・シャオシャン)の心配と励まし。こうした周囲の温かいサポートも、二人の愛をより一層輝かせているように感じます。
一方で、路炎晨の抱える経済的な問題や、父親との関係など、まだ解決されていない問題も示唆されています。これらの問題は、今後の二人の道のりに影を落とす可能性も否定できません。しかし、帰暁の揺るがない愛情と、路炎晨の強い決意があれば、きっと乗り越えられると信じています。
つづく