路炎晨(ルー・イエンチェン)が電話に出ようとした時、孫浩(スン・ハオ)は帰暁(グイ・シャオ)に二人の出会いについて尋ねた。その時、帰暁(グイ・シャオ)の父親からの電話が鳴った。電話に出た路炎晨(ルー・イエンチェン)に、父親は二人の交際を知り、路炎晨(ルー・イエンチェン)自身には偏見はないものの、路家の背景が帰暁(グイ・シャオ)に苦労を強いるのではないかと心配し、仮対の意を表明した。結婚を考えるなら、両家の事情をよく考えるようにと忠告した。

電話を帰暁(グイ・シャオ)に渡すと、彼女は複雑な気持ちで父親の話を聞いた。父親は、路炎晨(ルー・イエンチェン)がなぜ斉寧(チーニン)を去ったのかを直接聞くように言った。帰暁(グイ・シャオ)はただの転勤だと思っていたが、父親は路炎晨(ルー・イエンチェン)の帰郷は偶然ではなく、何か企みがあるのではないかと疑っていた。帰暁(グイ・シャオ)は、路炎晨(ルー・イエンチェン)の人柄を知っており、自分から交際を申し込んだのだと仮論した。電話を切ると、帰暁(グイ・シャオ)は路炎晨(ルー・イエンチェン)を抱きしめ、二人は雪の中で静かに寄り添い、不快な気持ちを一時忘れようとした。

路炎晨(ルー・イエンチェン)は自分が左利きだと帰暁(グイ・シャオ)に明かした。彼女はビリヤードで左利きの路炎晨(ルー・イエンチェン)に負けたことを思い出し、彼をからかった。出発前、路炎晨(ルー・イエンチェン)は烈士陵園を訪れ、かつての教え子である江蘇省出身の孤児の烈士に敬意を表した。彼は今でもその教え子を気に掛けている。その後、彼は一人で老隊長の墓を訪れた。孫浩(スン・ハオ)によると、これは彼の心のしこりであり、いつもそこで静かに語りかけているという。

出発前に、路炎晨(ルー・イエンチェン)は宿泊費と食事代を孫浩(スン・ハオ)に払おうとしたが、押し問答の末、「ご祝儀」という名目で受け取ってもらった。車の中で、路炎晨(ルー・イエンチェン)は北京に戻った時の感想を語り、都会の疎外感から、自分と帰暁(グイ・シャオ)はまるで違う世界にいるように感じると言った。帰暁(グイ・シャオ)は、二人は職務は違えど、国と社会の繁栄のために貢献しており、本質的には同じだと笑顔で答えた。ところが、車がパンクし、帰暁(グイ・シャオ)は雪の中で路炎晨と一緒に修理を手伝った。温かくロマンチックな雰囲気の中、彼女は突然キスをしようと提案し、路炎晨は照れながらも彼女を抱きしめ、二人は雪の上で静かな時間を過ごした。

斉寧(チーニン)に戻ると、路炎晨は帰暁(グイ・シャオ)のために快適な宿を手配し、自分は部隊に戻ると告げた。帰暁は一人で待ちながら、路炎晨の安全を心配していた。その時、許(シュー)医師から妻の病状を心配する電話がかかってきた。帰暁自身も不安だったが、彼を慰めた。その後、高海(ガオ・ハイ)が路炎晨から預かったものをこっそりと届けた。帰暁は嫌な予感がして、姉に特殊警察の任務について尋ね、不安を募らせた。

任務中の路炎晨は、爆弾の爆発を防いで犠牲になった老隊長の勇敢な姿を思い浮かべた。その記憶が彼を奮い立たせ、防爆服を著て危険なショッピングモールに入り、未知の挑戦に立ち向かう決意を固めさせた。ホテルで待つ帰暁は、彼の帰りを待ちわびていた。二人の運命は固く結びつき、共にこの特別な旅を歩んでいた。

第12話の感想

第12話は、路炎晨と帰暁の愛が試されるエピソードでした。二人の間に立ちはだかる壁は、路家の複雑な背景と、危険な任務に就く路炎晨の職業。帰暁の父親からの仮対は、二人の将来に影を落とします。それでも、雪の中で静かに寄り添う二人の姿は、互いを深く理解し、支え合おうとする強い絆を感じさせました。

特に印象的だったのは、パンクした車を修理するシーン。雪景色の中、二人だけの世界で生まれる温かい空気は、ロマンチックで美しい。帰暁の積極的な愛情表現も、二人の関係性がより深まっていることを示しています。

しかし、幸せな時間は長くは続きません。路炎晨の任務、そして高海(ガオ・ハイ)が持ってきた荷物。不穏な空気が流れ始め、帰暁の不安は募っていきます。ラストシーンで、路炎晨が防爆服を著て危険な現場へと向かう姿は、彼の強い責任感と覚悟を表しています。同時に、帰暁との未来を守るためにも、無事に帰ってきてほしいと願わずにはいられませんでした。

つづく