路炎晨(ルー・イエンチェン)は帰暁(グイ・シャオ)を家まで送ったが、車内ではずっと無表情で、「ありがとう」「さようなら」以外は何も言わなかった。帰暁(グイ・シャオ)が車から降りると、すぐに背後で車が走り去る音が聞こえ、心が冷えた。ずっと寝たふりをしていた小楠(シャオナン)は、路炎晨(ルー・イエンチェン)が帰暁(グイ・シャオ)のことを好きだと分かりきっているのに、何もできない帰暁(グイ・シャオ)にやきもきしていた。彼は二人の予定をわざわざ聞いていたのだ。友人が路炎晨(ルー・イエンチェン)にたくさんの栄養ドリンクを買ってきたが、彼は受け取らなかった。帰暁(グイ・シャオ)は路炎晨(ルー・イエンチェン)と付き合っているのかと聞かれ、気まずく「ただの同級生」と答えた。

路炎晨(ルー・イエンチェン)は北京に近い天聞市への転勤を命じられた。上司は彼に命令に従うよう望み、彼の心のしこりを理解しつつも、第一歩を踏み出す必要があると告げた。路炎晨(ルー・イエンチェン)は辞職できずに出世した形になったが、喜ぶどころか鬱々としていた。小楠(シャオナン)が冗談を言っても、彼は表情を変えなかった。秦明宇(チン・ミンユー)たちは路炎晨(ルー・イエンチェン)の送別会を開き、集まった際に小楠(シャオナン)が帰暁(グイ・シャオ)の価顔絵を描いたことで、皆が噂話で盛り上がった。皆は路炎晨(ルー・イエンチェン)に、初恋は神聖なものだから、せめて少しは尽力するべきだと促した。路炎晨(ルー・イエンチェン)は相変わらず不機嫌な顔で、隅で挙動不審な小楠(シャオナン)をじっと見つめていた。

友人は先日秦明宇(チン・ミンユー)に電話番号を尋ね、今日になってようやく返信が来た。秦明宇(チン・ミンユー)は路炎晨(ルー・イエンチェン)の送別会をしていると言い、帰暁(グイ・シャオ)を連れてきてほしいと頼み、電話までかけてきた。電話口の小楠(シャオナン)は、秦明宇(チン・ミンユー)と路炎晨(ルー・イエンチェン)が酔っ払っているので助けに来てほしいと頼んだが、帰暁(グイ・シャオ)は彼らが二人を放っておくはずがないことを見抜き、小楠(シャオナン)の嘘を見破った。皆に囲まれていた小楠(シャオナン)はすぐに別の言い訳を考え出し、路炎晨(ルー・イエンチェン)が酔っ払って昔話をしていると説明した。帰暁(グイ・シャオ)はすぐに目を赤くしたが、結局行くことにした。

帰暁(グイ・シャオ)は送別会の会場に行き、入る前に長い時間をかけて心の準備をした。「来た以上、彼に会うためじゃないか?」と。路炎晨は帰暁(グイ・シャオ)を見て、何の用かと詰問した。帰暁(グイ・シャオ)は不服そうに、呼ばなければ来なかったと言い返した。路炎晨はすぐにチームメイトを呼び出した。彼は任務のために長い間ものまねの練習をしていたため、路炎晨の声を上手に真価ることができた。チームメイトは帰暁に急いで謝罪し、それとなく路炎晨に帰暁を案内して回るよう促した。帰暁は路炎晨の態度に傷つき、誤解ならもう何も言う必要はないと、怒って立ち去った。友人は帰暁に、秦明宇(チン・ミンユー)から聞いたばかりの話を伝えた。先週、彼らの隊長が亡くなったのだ。

秦明宇(チン・ミンユー)とチームメイトは路炎晨に説得に行くよう急かし、路炎晨もついに我慢できず、ドアの外に飛び出し、車の窓越しに助けを求めた。小楠(シャオナン)を北京の学校に通わせたいのだと言った。帰暁は腹が立っていて承諾したくなかったが、もう子供ではないし、いつまでも根に持つ必要もないと考え、車から降りた。帰暁は謝られると弱い。路炎晨はすぐに謝った。秦明宇(チン・ミンユー)は小楠(シャオナン)の件について話し終えるとすぐに立ち去り、路炎晨と帰暁は微妙な雰囲気の中で二人きりになった。路炎晨は帰暁を送っていき、今回は彼女が去る車の後ろ姿をじっと見つめていた。小楠(シャオナン)は路炎晨の引き出しで帰暁のデッサンを見たことがあった。彼は帰暁との話をしたことはなかったが、お酒を飲むたびに彼女のことを思い出していた。

夜、路炎晨は母親に電話をかけ、小楠(シャオナン)を数日間家に泊めてほしいと頼んだ。母親は父親に内緒で電話を受けたが、様々な懸念から断った。路炎晨は帰暁の電話番号を探し出し、帰暁も彼に電話をかけた。彼女は彼が何も言わなくても、小楠(シャオナン)の北京での生活の段取りを考えていた。秦明宇(チン・ミンユー)は帰暁が路炎晨に気があることを見抜き、早く行動を起こすべきだと促したが、路炎晨はどこか悲しそうに言った。「もう10代のガキじゃないんだ。手に入れたとして、彼女に何が与えられるっていうんだ?」

第2話 感想

第2話は、路炎晨と帰暁のぎこちない関係性がさらに深掘りされ、もどかしさが募る展開でした。特に、路炎晨の不器用さが際立っていました。彼は明らかに帰暁に惹かれているにも関わらず、素直になれず、冷たい態度をとってしまう。その一方で、小楠を北京の学校に通わせるために帰暁に頭を下げる姿からは、彼の優しさや責任感も垣間見えました。

帰暁もまた、路炎晨の態度に傷つきながらも、彼の事情を理解しようと努力する健気な女性として描かれています。小楠の件で路炎晨が謝罪した途端、態度を軟化させる様子からは、彼女がいかに路炎晨のことを大切に思っているかが伝わってきました。二人の間には、過去の出来事や周囲の状況など、様々な障害があるようですが、それでも惹かれ合う二人の姿は、見ている側も応援したくなります。

つづく