段柔(ドゥアン・ロウ)の提案で、秦明宇(チン・ミンユー)は彼女を連れて斉寧(チーニン)へ旅に出ることに。表向きは仕事だが、実は段柔(ドゥアン・ロウ)の祖国への憧憬を葉えるためでもあった。旅の途中、広大な砂漠が現れ、興奮した段柔(ドゥアン・ロウ)はラクダに乗り、秦明宇(チン・ミンユー)は優しく手綱を引く。二人の姿は温かく、どこか微笑ましい。秦明宇(チン・ミンユー)の段柔(ドゥアン・ロウ)への特別な配慮、その慎重さと敬意は、彼の繊細で責任感の強い内面を物語っている。
一方、路炎晨(ルー・イエンチェン)は全てを見通しており、帰暁(グイ・シャオ)と共に彼らの通り道にひそかに現れる。多忙な秦明宇(チン・ミンユー)が時間を割いて一緒に過ごす相手は、段柔(ドゥアン・ロウ)以外には考えられない。帰暁(グイ・シャオ)はこの旅で二人の再会を後押しするだけでなく、段柔(ドゥアン・ロウ)の心の疑念を解き、秦明宇(チン・ミンユー)の真摯な姿を彼女に見せたいと考えている。
夜になり、四人は絶景のガラス張りの遊歩道に集まる。路炎晨(ルー・イエンチェン)と帰暁(グイ・シャオ)は手をつなぎ、慎重に歩を進め、静かな時間を満喫する。高所恐怖症気味の段柔はガラスの遊歩道に躊躇するが、秦明宇(チン・ミンユー)の励ましで勇気を出し、スリル満点の弔り橋に挑戦することに。弔り橋の上で、秦明宇は段柔の手をしっかりと握り、二人の鼓動は共鳴する。周囲の景色は、芽生え始めた二人の愛の最高の証人となる。
キャンプ場で、皆でバーベキューを囲み、楽しい夜を過ごす。段柔と秦明宇の息の合った様子は、周りの誰もが気づいている。段柔は秦明宇に積極的に話しかけ、学生時代の話から今の気持ちまで、様々な話題で二人の距離は縮まっていく。路炎晨(ルー・イエンチェン)と帰暁(グイ・シャオ)は、多くを語らずとも、小さな仕草で深い愛情を表現し合っている。
深夜、眠れない段柔はテントの外に出て空気を吸うと、そこには秦明宇の姿もあった。二人は並んで座り、満天の星空を静かに眺める。言葉はなくても、この静寂と寄り添う時間は十分に美しい。帰暁(グイ・シャオ)は路炎晨(ルー・イエンチェン)の腕の中で安らかに眠り、周りの全てが静止したかのようだ。
朝、最初の光が大地を照らすと、秦明宇は緊急の任務を理由に、短い再会に別れを告げる。帰暁(グイ・シャオ)は片付けを手伝おうとするが、路炎晨(ルー・イエンチェン)に優しく止められ、二人は車で朝食へ向かい、二人の時間を楽しむ。秦明宇と路炎晨(ルー・イエンチェン)の言葉少ない連携は、長年共に過ごしてきた深い友情と揺るぎない信頼の証だ。
段柔は、その街を知るため、駅へ行ってみようと提案する。秦明宇は快諾し、二人は賑やかなホームを並んで歩く。それぞれの胸には、この旅への惜別の思いが去来する。ゆっくりと出発する列車は、二人の姿と共に、友情、愛情、そして成長の深い記憶を残していく。
第22話の感想
第22話は、秦明宇と段柔の関係性が大きく進展する、心温まるエピソードでした。斉寧(チーニン)への旅は、表向きは仕事ですが、秦明宇が段柔のために用意した特別な時間だったと言えるでしょう。広大な砂漠でのラクダ乗りや、ガラス張りの遊歩道でのスリル満点の弔り橋体験など、二人の距離を縮めるロマンチックな演出が印象的でした。特に、弔り橋の上で秦明宇が段柔の手を握るシーンは、二人の高まる感情が伝わってきて、見ているこちらもドキドキしました。
また、このエピソードでは、路炎晨と帰暁の存在も重要な役割を果たしています。二人のさりげないサポートのおかげで、秦明宇と段柔は自然な形で心を通わせることができたのではないでしょうか。二人の落ち著いた大人の恋愛模様も、物語に深みを与えていました。夜空の下、静かに語り合う秦明宇と段柔の姿は、言葉がなくても通じ合う二人の特別な絆を感じさせ、とても美しく描かれていました。
つづく