「マイ・ファーストラブ」第28話 あらすじ

2018年、ガソリンスタンドで、帰暁(グイ・シャオ)は路炎晨(ルー・イエンチェン)と別れて以来初めて再会します。路炎晨(ルー・イエンチェン)は「灰になっても君だと分かる」と言い切りました。目を覚ました帰暁(グイ・シャオ)は、隣で眠る娘を見て安堵します。ついに二人は結婚し、北京から遠く離れた斉寧(チーニン)で娘を授かり、幸せな結末を迎えたのです。帰暁(グイ・シャオ)の父親は路炎晨(ルー・イエンチェン)に丁寧に挨拶し、にこやかに接するので、路炎晨(ルー・イエンチェン)は少し戸惑います。許(シュー)医師も訪ねてきました。初対面の時、路炎晨(ルー・イエンチェン)は彼を恋敵だと勘違いしましたが、実は帰暁(グイ・シャオ)と許(シュー)医師は苦楽を共にした仲でした。

帰暁(グイ・シャオ)の両親が離婚した年、帰暁(グイ・シャオ)と路炎晨(ルー・イエンチェン)も喧嘩し、帰暁(グイ・シャオ)は泣きながら病院で許(シュー)医師に出会いました。許(シュー)医師は彼女の涙を見て、自分の恋人を思い出し、次第に親友となりました。許(シュー)医師は路炎晨(ルー・イエンチェン)に挨拶を済ませると帰っていきました。その後、秦明宇(チン・ミンユー)たちが路炎晨(ルー・イエンチェン)を見舞いに来ます。またしても生死を彷徨った路炎晨(ルー・イエンチェン)を、皆は心配していました。路炎晨(ルー・イエンチェン)は間もなく退院し、天聞(ティエンウェン)に戻ることになっていたので、任務が入る前に皆で集まりました。秦明宇(チン・ミンユー)がずっと段柔(ドゥアン・ロウ)への想いを伝えられずにいるのを知っている皆は、彼を囃し立てます。路炎晨(ルー・イエンチェン)は段柔(ドゥアン・ロウ)に電話をかけ、秦明宇(チン・ミンユー)に告白させようとします。

帰暁(グイ・シャオ)に娘が生まれたと聞いて喜んでいた段柔(ドゥアン・ロウ)は、まさか秦明宇(チン・ミンユー)が病室で告白を始めるとは思いもよりませんでした。秦明宇(チン・ミンユー)はもじもじしながら、なかなか本題に入りません。痺れを切らした路炎晨(ルー・イエンチェン)に促され、ようやく段柔(ドゥアン・ロウ)に結婚を申し込んだのです。突然のプロポーズに段柔(ドゥアン・ロウ)は呆気にとられます。秦明宇(チン・ミンユー)は、自分の給料から500元だけを残し、残りは全て段柔(ドゥアン・ロウ)に渡し、家事も段柔(ドゥアン・ロウ)の言うとおりにすると約束します。段柔(ドゥアン・ロウ)は考えさせてほしいと言いますが、秦明宇(チン・ミンユー)は電話越しに改めて気持ちを伝え、初めて電話で話した時から段柔(ドゥアン・ロウ)のことを想っていたと告白します。急に雄弁になった秦明宇(チン・ミンユー)に、段柔(ドゥアン・ロウ)も快諾します。人生の一大イベントをあっさり決めた後、段柔(ドゥアン・ロウ)は少し衝動的だったかと後悔します。秦明宇(チン・ミンユー)とは、告白もされていない曖昧な関係だったのに、いきなりプロポーズされてしまったのですから。

段柔(ドゥアン・ロウ)が承諾したことに驚きながらも、病室は歓声に包まれます。路炎晨はすぐに誰かに楼下のスーパーで紅包を買ってくるように指示します。紅包の金額は、秦明宇(チン・ミンユー)が斉寧(チーニン)で働いた日数、8756元でした。路炎晨は帰暁(グイ・シャオ)の元を訪れ、眠っている娘を見ながら話をします。許(シュー)医師との出会いについて、路炎晨は不思議な縁を感じていると話します。帰暁(グイ・シャオ)は路炎晨に母親に電話するように促し、母親は厳しい人だと脅かします。恐る恐る電話をかけた路炎晨ですが、帰暁(グイ・シャオ)の母親は終始優しく、以前から二人の関係を知っていたことが分かります。帰暁(グイ・シャオ)が以前、路炎晨の答案用紙を母親に見せていたのです。帰暁は母親に路炎晨のことをもっと知ってもらいたかったようで、おかげで母親は路炎晨に良い印象を持っていました。

帰暁は頻繁に路炎晨を見舞い、路炎晨は寝たふりをして彼女を抱き寄せます。翌日、二人は退院します。路炎晨は娘に「初陽(チューヤン)」と名付けました。「晨暁」にちなんだ名前です。天聞に戻り、路炎晨は杖をつきながら職場へ向かいます。皆は彼の帰還を喜んでいました。2年後、帰暁は孟小衫(モン・シャオシャン)の家を訪ね、思い出話に花を咲かせます。路炎晨は海東(ハイ・ドン)たちと過ごしています。明日は路炎晨と帰暁の結婚式です。二人は緊張と不思議な感情を抱いていました。結婚式の前日は会ってはいけないという言い伝えがあり、落ち著かない二人はそれぞれ護城河の辺りを散歩することにします。護城河でばったり出会った二人は、遠くからでも帰暁の笑顔が分かります。海東(ハイ・ドン)は「帰暁は昔から俺を見ると笑うんだ。何が自慢なんだ」と、二人の仲睦まじい様子に呆れます。

第28話の感想

「マイ・ファーストラブ」第28話は、様々な感情が交錯する、感動的な最終回でした。路炎晨と帰暁の再会シーンは、これまでの道のりを思い起こさせ、胸が締め付けられるようでした。「灰になっても君だと分かる」という路炎晨の言葉は、彼の深い愛情を象徴し、二人の絆の強さを改めて感じさせます。

北京から遠く離れた斉寧(チーニン)で、新たな家族を築いた二人の姿は、温かく、そして希望に満ち溢れています。辛い出来事を乗り越え、ようやく掴んだ幸せに、心から祝福を送りたい気持ちになりました。

特に印象的だったのは、帰暁の父親と路炎晨のやり取りです。当初は仮発していた父親が、温かく路炎晨を受け入れる姿は、時間の経過と、路炎晨の誠実さがもたらした変化を感じさせ、感慨深いものがありました。また、許(シュー)医師との再会も、二人の関係性を改めて理解する上で重要なシーンでした。恋敵ではなく、苦楽を共にした友人としての関係は、帰暁の人生における大切な部分を象徴していると言えるでしょう。

秦明宇(チン・ミンユー)と段柔の突然の結婚も、物語に明るい彩りを添えています。もじもじしながらも、段柔への想いを伝える秦明宇(チン・ミンユー)の姿は微笑ましく、二人の未来に幸あれと願わずにはいられません。路炎晨が二人のために用意した紅包の金額にも、彼らしい心遣いが感じられました。

そして、最終的に二人は再び結婚式を挙げます。護城河での再会シーンは、二人の変わらぬ愛情を表現しており、見ているこちらも幸せな気持ちになりました。海東(ハイ・ドン)の少しヤキモチを焼いたようなセリフも、物語の温かさを引き立てています。

つづく