結婚式の前夜、帰暁(グイ・シャオ)と孟小衫(モン・シャオシャン)がおしゃべりしている間、路初陽(ルー・チューヤンは路炎晨(ルー・イエンチェン)と帰暁(グイ・シャオ)の子供です)は隣でぐっすり眠っていました。孟小衫(モン・シャオシャン)と秦楓(チン・フォン)のおかげで、二人の結婚式の手間はだいぶ省けたのです。窓辺に立つ路炎晨(ルー・イエンチェン)は、2018年、北京を離れる前夜を思い出していました。姉は斉寧(チーニン)に定住するよう勧めますが、路炎晨(ルー・イエンチェン)は結婚しないと宣言。姉が帰暁(グイ・シャオ)の話を持ち出すと、路炎晨(ルー・イエンチェン)は忘れたと言いながらも、車で帰暁(グイ・シャオ)の家まで行き、遠くから彼女を見つめていました。そして今夜も、路炎晨(ルー・イエンチェン)は孟小衫(モン・シャオシャン)の家まで車を走らせ、寝室の灯りを見て一人微笑んでいました。帰暁(グイ・シャオ)は娘を寝かしつけた後、路炎晨(ルー・イエンチェン)から電話を受け、顔を上げるよう言われます。前を見ると、そこに路炎晨(ルー・イエンチェン)の姿が。彼は借金を完済し、全ての財産と自身を帰暁(グイ・シャオ)に捧げると告げます。結婚式を急がなかったのも、このためでした。二人は遠くから見つめ合いながら電話を切り、路炎晨(ルー・イエンチェン)は名残惜しそうにその場を去ります。
翌日、新郎の路炎晨(ルー・イエンチェン)はスーツ姿で花嫁を迎えに行きます。盛大な伴郎団と共に孟小衫(モン・シャオシャン)の家に到著しますが、家の中は静まり返り、ドアも開いています。孟小衫(モン・シャオシャン)はバルコニーから、路炎晨(ルー・イエンチェン)が帰暁(グイ・シャオ)と結婚するまでの道のりは大変だったから、今日は誰も邪魔しないと声をかけます。しかし、寝室が狭いので路炎晨(ルー・イエンチェン)を先に上げるように言います。路炎晨(ルー・イエンチェン)は急いで階段を上がり、ウェディングドレス姿の帰暁(グイ・シャオ)がベッドに座って微笑んでいるのを見つけます。路炎晨は帰暁(グイ・シャオ)をお姫様抱っこで車に乗せ、美男美女の二人はお価合いのカップルです。
結婚式で、路炎晨は帰暁(グイ・シャオ)と出会った当時、こんなに綺麗な女性はどこから来たのかと思ったと語ります。それまで二人はまるで違う世界に生きていましたが、ある日、二人の世界が交わり、路炎晨は彼女の名前、帰暁(グイ・シャオ)を覚えました。「帰路の路、晨暁の暁」と。帰暁(グイ・シャオ)の目にはすでに涙が溢れています。路の父親は珍しく路炎晨の継父について語り、息子は自分の子だが、性格は叔父価だと認めます。彼の叔父は本当に良い人だったと。路炎晨と帰暁は路初陽(ルー・チューヤン)を抱きながら食事をし、海東(ハイ・ドン)も新しい恋人を連れてきています。孟小衫(モン・シャオシャン)もすでに過去を乗り越えていました。
皆が路炎晨に電話しても繋がらず、段柔(ドゥアン・ロウ)に電話をかけます。段柔(ドゥアン・ロウ)は路炎晨に電話を渡し、斉寧(チーニン)にいる皆は結婚式には参加できないものの、祝福の気持ちは変わりません。食事の後、路炎晨と帰暁は乾杯に回り、海東(ハイ・ドン)が隣で酒を代わってくれます。結婚式が終わり、路炎晨は窮屈なスーツを脱ぎます。小楠(シャオナン)は一日中路初陽(ルー・チューヤン)から目を離さず、式が終わるとすぐに彼女を連れて化粧室へ。帰暁も著替えを済ませています。小楠(シャオナン)と路初陽(ルー・チューヤン)は段柔(ドゥアン・ロウ)に預け、路炎晨と帰暁は思い出の場所へ向かいます。学校近くの行きつけの牛肉麺屋は、何も変わっていません。店主自ら二人に麺を作り、学生時代から結婚までを見守ってきたことを感慨深く思います。麺を食べた後、二人は学校へ。授業のない静かな校庭を歩きます。二人が初めて出会った木の下で、帰暁は長い間その木を見つめていました。校内は自転車に乗れないので、路炎晨は帰暁を乗せて学校からガソリンスタンドまで歩きます。そこは二人が二度目に会った場所です。帰暁はあの時と同じ質問をし、路炎晨もあの時と同じように答えます。「灰になっても君のことを覚えている」と。
第29話の感想
「マイ・ファーストラブ」第29話は、路炎晨と帰暁の愛の集大成であり、二人の長い道のりの結晶とも言える感動的なエピソードでした。結婚式前夜の路炎晨の行動は、彼の帰暁への深い愛情を改めて感じさせます。過去の出来事を回想するシーンは、二人の関係がどれほど複雑で、そして強い絆で結ばれているかを物語っていました。
結婚式当日のシーンは、まさに祝福ムード一色。特に、路炎晨が帰暁への想いを語るシーンは、多くの視聴者の涙を誘ったことでしょう。二人の世界が交わった瞬間、そして名前の由来を語るシーンは、二人の運命的な出会いを象徴するようで、非常にロマンチックでした。また、路父(ルーの父)が継父について語るシーンは、路炎晨の生い立ちや性格形成に大きな影響を与えた人物の存在を改めて示し、物語に深みを与えていました。
さらに、海東(ハイ・ドン)が新しい恋人を連れてくるシーンや、孟小衫(モン・シャオシャン)が過去を乗り越えた様子が描かれるなど、周りの人々も幸せを掴んでいく様子が描かれており、温かい気持ちになりました。斉寧(チーニン)の仲間たちからの電話シーンも、彼らの友情を感じさせる心温まるシーンでした。
結婚式後の二人だけの時間は、まさに至福のひととき。思い出の場所を巡り、過去の出来事を振り返ることで、二人の愛の深さがより一層際立っていました。牛肉麺屋の店主や、学校、ガソリンスタンドなど、それぞれの場所が二人の歴史を物語っており、視聴者も一緒に思い出を辿っているような感覚になりました。特に、路炎晨が「灰になっても君のことを覚えている」と語るシーンは、彼の変わらぬ愛情を表現しており、感動的なエンディングとなりました。
つづく