祈今朝 第11話 あらすじ/ネタバレ

青山にて

十方の心は、忘塵司命(ぼうじんしめい)のお告げに覆い被さるように陰鬱だった。彼の未来に迫る死の影に、越今朝(えつきんちょう)は優しく慰め、運命は枷鎖ではなく、自分自身で切り開くものだと力強く語る。顧寒江(こかんこう)は、天命は強い意誌と信念によって変えることができると説き、彼らの心を希望で満たした。

越祈(えつき)も顧寒江(こかんこう)の言葉を信じ、無垢の予言は変えられると決意を新たにする。顧寒江(こかんこう)は心有霊犀術の秘密を明かし、術の力は二人の絆の深さに比例すると語る。越今朝(えつきんちょう)と越祈(えつき)は、互いに見つめ合い、より深い絆と確信を胸に刻んだ。

夜が更け、越今朝(えつきんちょう)と顧寒江(こかんこう)は二人きりで語り合う。越今朝(えつきんちょう)は、なぜ越祈(えつき)に自立を促すのかと尋ねる。顧寒江(こかんこう)は、自立と愛情は矛盾しないと答え、越祈(えつき)には自分自身の成長の道があると説く。

越祈(えつき)のもとに戻った今朝は、二人の関係について尋ねる。越祈(えつき)は、どんな関係であっても共に歩んでいくと答える。二人は御剣飛行で戯れ、不意に交わしたキスに越祈(えつき)は驚きながらも好奇心を抱き、今朝は照れながらその場を逃げ出す。

幻境にて

明繡は幻境で、顧寒江(こかんこう)が木槿の樹を伐採する場面を目撃する。疑問と落胆に包まれた明繡は、その理由を顧寒江(こかんこう)に問う。顧寒江(こかんこう)は、明繡の修行に専念させるためだったと説明する。明繡は師匠への想いを抑えきれず抱きしめ、生涯寄り添う決意を伝えるが、顧寒江(こかんこう)は師弟の情として拒絶する。明繡の強い意誌と一途な思いは、見る者の心を打つ。

予兆と決意

突然、越今朝(えつきんちょう)の心臓に鋭い痛みが走り、左眼に未来の断片が映る。彼は危機感を抱き、正武盟へと向かうことを決意する。明繡は青山を離れることに躊躇するが、顧寒江(こかんこう)の説得を受け、下山して修行の旅に出る。閑卿(しずか)は同行を申し出る。

景安にて

景安に到著した十方は、扁絡桓(へんらっかん)を捕らえられず焦燥に駆られる。越今朝(えつきんちょう)は機転を利かせ、彼らの功績を十方に帰し、彼の不安を解消する。一行は、正武盟の門前で騒ぎが起こっていることを知り、現場へと急行する。

現場では、呂大誌(りょたいし)が娘を人質に取り、盟主左冠人(さかんじん)の登場を要求していた。彼は左冠人(さかんじん)が元宗主を殺害し、同門を迫害したと糾弾し、正武盟に責任を取るよう迫る。左冠人(さかんじん)は呂大誌(りょたいし)の娘を救出するが、生死を巡る選択を迫られる。

その瞬間、越今朝(えつきんちょう)が立ち上がり、知恵と勇気で元珠を奪い、少女を救出する。左冠人(さかんじん)はこの機会に元宗の悪事を暴露し、民衆の安全を守るために元宗を打倒すると宣言し、民衆の歓声を受ける。しかし、その裏には、より深い秘密と陰謀が隠されているようだ。

第11話感想

第11話では、青山と景安の両方で大きな展開がありました。青山では、越今朝(えつきんちょう)と顧寒江(こかんこう)が十方と明繡にそれぞれ重要な教訓を与えました。越今朝(えつきんちょう)は、運命は変えることができると十方を励まし、顧寒江(こかんこう)は、自立と愛情は矛盾しないと明繡に教えました。

景安では、正武盟と元宗の対立が激化しました。呂大誌(りょたいし)が娘を人質にとり、左冠人(さかんじん)に元宗の悪事を糾弾したのです。越今朝(えつきんちょう)は知恵と勇気で元珠を奪い、少女を救出しましたが、左冠人(さかんじん)はこの機会に元宗を打倒すると宣言し、民衆の歓声を受けました。しかし、その裏には、より深い秘密と陰謀が隠されているようです。

つづく