祈今朝<ききんちょう> 第12話 あらすじ/ネタバレ
正義と友情が交錯する中、越今朝(えつきんちょう)一行は正武盟盟主・左冠人(さかんじん)の招待を受け、武林の聖地へと足を踏み入れた。正武盟の門をくぐると、勇武堂の弟子・徐啓明(じょ けいめい)と陳千軍(ちん せんぐん)が機巧堂堂主・居十方を冷嘲熱諷する声が聞こえてきた。しかし、勇武堂堂主・温仰(おん よう)が及時に現れ、二人を厳しく叱責し、居十方の帰還を喜んだ。
再会の喜びが正武盟に満ち溢れる中、越祈(えつき)たちは洛昭言(らくしょうげん)と再会し、居十方は左冠人(さかんじん)に誇らしげに新しい仲間を紹介した。左冠人(さかんじん)は書信で彼らの活躍を知っており、熱烈な歓迎と高い評価を表明した。特に居十方が落日村の拠点破壊に貢献したことを知り、その成長を称賛した。
席間、左冠人(さかんじん)は正武盟の最新戦果を報告した。匿名の情報で啓元(けいげん)宗江寧分堂を壊滅させ、宗主も逃れることができなかったという。また、落日村の拠点から押収した晶石を披露し、越今朝(えつきんちょう)はそれが烏晶石であると見抜き、烏岩村との関連を明かし、正武盟の力を借りて自分と越祈(えつき)の出生の謎を解き明かしたいと希望した。
食事の後、居十方は熱心に機巧堂を案内し、彼が開発した機關術を披露した。閑卿(しずか)は洛昭言(らくしょうげん)と過ごす時間を求めたが、断られてしまい、気まずい雰囲気が流れた。一方、越今朝(えつきんちょう)と越祈(えつき)は外出中に心温まるも少し悲しい出来事に遭遇した。掌柜の奥さんが越祈(えつき)を亡くなった娘と間違え、越祈(えつき)の優しさでそのまま過ごすことにし、誤解が解けてから二人は店を後にした。
洛昭言(らくしょうげん)は客栈で「犬」事件に遭遇し、閑卿(しずか)との微妙な関係は新たな段階に入った。誤解と冗談の後、二人の雰囲気は微妙に変化した。同時に、越祈(えつき)と越今朝(えつきんちょう)はそれぞれ観察を通じて、洛昭言(らくしょうげん)が女性であることに気づき、お互いの関係をより深く理解するようになった。
しかし、平穏は長くは続かなかった。幻形香の効果が切れて閑卿(しずか)の正体が明らかになり、正武盟の人々はすぐに彼らを包囲した。左冠人(さかんじん)は正武盟は妖魔と共存しないと主張し、閑卿(しずか)の逮捕を命じた。危機に瀕した越祈(えつき)、越今朝(えつきんちょう)、明繡、洛昭言(らくしょうげん)は力を合わせて閑卿(しずか)を守ろうとした。洛昭言(らくしょうげん)は毅然として、誰にも閑卿(しずか)を傷つけさせないと宣言し、揺るぎない立場を示した。
居十方はこの騒動を鎮めようと現れ、閑卿(しずか)の功績と忠誠を訴えたが、左冠人(さかんじん)を説得することはできなかった。乱闘が迫る中、扁絡桓(へんらっかん)は越祈(えつき)を連れ去り、幻形香が彼女にさらなる危害を加えるのを防いだ。越今朝(えつきんちょう)は越祈(えつき)を探す過程で、扁絡桓(へんらっかん)が自分と瓜二つの容貌をしていることに気づき、衝撃を受けると同時に、今後の展開に大きな伏線を張った。
最終的に、越今朝(えつきんちょう)と洛昭言(らくしょうげん)は協力して閑卿(しずか)と越祈(えつき)を救出したが、正武盟との亀裂は修復不可能なほど深まってしまった。この騒動の中で、友情、信頼、責任は限界に達し、それぞれが自分の信念のために戦っていた。越今朝(えつきんちょう)一行にとって、未来は未知数であり、挑戦に満ちているが、希望と光明も育んでいる。
第12話の感想
第12話は、正武盟という武林の聖地を舞台に、友情と正義が交錯するドラマチックな展開が繰り広げられました。越今朝(えつきんちょう)一行は、正武盟盟主・左冠人(さかんじん)の招待を受け、新たな仲間である居十方と共に正武盟を訪れます。しかし、そこで待ち受けていたのは、勇武堂の弟子による居十方への冷嘲熱諷でした。
そんな中、正武盟は啓元(けいげん)宗江寧分堂を壊滅させたことを発表し、越今朝(えつきんちょう)は烏晶石と烏岩村の関連を明かします。しかし、正武盟は妖魔との共存を拒否し、幻形香の効果が切れて正体が明らかになった閑卿(しずか)を捕らえようとします。越祈(えつき)、越今朝(えつきんちょう)、明繡、洛昭言(らくしょうげん)は閑卿(しずか)を守るために立ち上がり、正武盟との間に大きな亀裂が生じてしまいました。
つづく