『祈今朝<ききんちょう>』第15話 あらすじ/ネタバレ

越祈(えつき)が柷敔(きゅうき)と母娘相認してから、赢旭危(えい きょくき)は状況が緊迫していることを感じ、これまで隠してきた策略が効かなくなっているかもしれないと強調します。葛清霏(かつせいひ)は臨淵(りん えん)が烏岩村に現れたことを予想できず、天晴之海が彼らの龍晶収集計画を知っているのではないかと心配します。扁洛桓(へんらくかん)は、啓元(けいげん)宗の問題を迅速に解決し、高骁(こう ぎょう)に宗主を引き継ぐための書簡を用意します。しかし、赢旭危(えい きょくき)は洛桓に再び何かが起こることを心配し、自ら啓元(けいげん)宗の事を取り仕切ろうと決意します。

越祈(えつき)は罪悪感に駆られ、柷敔(きゅうき)から扈生之術を解く方法を学び、今朝が自分のせいで失った記憶を取り戻したいと考えます。柷敔(きゅうき)は直接拒否はしませんでしたが、時期が来ていないことを理由に、今は保留します。一方、閑卿(しずか)と居十方は、越今朝(えつきんちょう)と一緒に祈が身元を見つけたことを祝って酒を飲みますが、閑卿(しずか)は今朝の複雑な感情に気づきます。今朝は、祈への感情には自分のアイデンティティに対する不安と、祈への依存の根源に対する迷いが混ざっていることを坦言します。閑卿(しずか)は、少なくとも祈が家族を見つけたことは喜ばしいことだと今朝を慰めます。

同時に、閑卿(しずか)は居十方に恋人の朔漩(さくせん)に告白することを勧めます。居十方は恥ずかしがりながらも、勇気を振り絞って告白しようと決意します。しかし、朔漩(さくせん)は居十方の気持ちを率直に指摘し、禺族(ぎょぞく)は武力を崇拝していることを理由に、居十方が自分に勝てれば自分の気持ちを受け入れると提案します。予想外の試合の後、居十方は負けたものの、大英豪になるために努力すると宣言します。

洛昭言(らくしょうげん)は呪いによって再び体調を崩し、閑卿(しずか)は心配しながら洛家の双子の早逝について尋ねます。洛昭言(らくしょうげん)は多くを語ろうとしませんが、閑卿(しずか)の誠実な気持ちに心を動かされます。閑卿(しずか)は昭言(しょうげん)への友情以上の感情を率直に伝え、簪を贈って気持ちを伝え、昭言(しょうげん)の寿命が長かろうと短かろうと、共に過ごしたいと約束します。洛埋名(らくまいめい)の登場により、二人は温かい時間を中断され、閑卿(しずか)は昭言(しょうげん)の返事を待つ約束を残して去ります。

越今朝(えつきんちょう)は、祈を天晴之海に残し、私情で彼女の帰属を奪うことを望みません。祈は偶然今朝の言葉を聞いて、扈生之術の巻物を破り捨て、この法術が二人の関係に影響を与え続けることを望まないことを表明します。今朝は駆けつけ、祈の怪我を心配し、自分がどんなに大切でも、祈と柷敔(きゅうき)の母娘の情には代えられないと慰めます。

祈は部屋に戻って紛失した魚の玉佩を探しているうちに、今朝がすでに旅立ってしまったことを知ります。彼女は今朝が残した自分の好みを記した品々を握りしめ、扈生之術を解く方法を見つけることを決意します。今朝は自分の身元を探し、啓元(けいげん)宗を排除するために旅に出ます。彼は高骁(こう ぎょう)との偶然の出会いを元に、啓元(けいげん)宗の拠点が飲馬河付近にあると推測し、正武盟との協力することを決意します。

洛昭言(らくしょうげん)は苦悩の末、閑卿(しずか)と合流して未来に立ち向かうことを決意します。二人は互いの気持ちを確かめ合い、再会の約束をします。一方、柷敔(きゅうき)は越祈(えつき)が涙を流せることに驚き、彼女を長く天晴之海に留めておくことは衡道衆(こうどうしゅう)との約束に仮するかもしれないと気づきます。禺族(ぎょぞく)の未来のために、彼らは一刻も早く熱海を見つけ、その力を使って族人を癒す必要があります。

第15話感想

第15話は、物語の展開が大きく動き、登場人物たちの心の葛藤や決意が描かれた重要なエピソードでした。

越祈(えつき)と柷敔(きゅうき)の母娘相認は、物語に大きな進展をもたらしました。しかし、同時に越祈(えつき)と越今朝(えつきんちょう)の関係に微妙な変化をもたらし、越祈(えつき)の複雑な感情が丁寧に表現されていました。

また、洛昭言(らくしょうげん)と閑卿(しずか)の恋模様も大きな見どころでした。洛昭言(らくしょうげん)の呪いによって命が尽きようとしている中、閑卿(しずか)の真摯な愛情が描かれ、二人の切ない関係に胸を打たれました。

一方、居十方と朔漩(さくせん)の恋模様は、禺族(ぎょぞく)の武力至上主義が絡み合い、興味深い展開となりました。居十方の敗北にも関わらず、諦めずに努力する姿は好感度が高く、今後の二人の関係が気になります。

つづく