祈今朝 第18話 あらすじ/ネタバレ

数百年前

禺族(ぎょぞく)女王・聆夜(れいよ)は、北海の海底に温暖な楽園「天晴之海」を見つけました。この海は、巨大な生物・鯤の背中に作られており、禺族(ぎょぞく)はそこで繁栄しました。しかし、鯤は1万年ごとに飛昇する運命にあり、天晴之海は崩壊の危機に瀕していました。

聆夜(れいよ)は、冥想の術を使って鯤と対話し、飛昇を一時的に止めることに成功しました。その鯤は後に柷敔(きゅうき)となり、禺族(ぎょぞく)を救うために自身の力を使い、残された人々を庇護しました。

現在

朔漩(さくせん)は、越祈(えつき)に柷敔(きゅうき)の過去を明かしました。柷敔(きゅうき)は、禺族(ぎょぞく)のために命を犠牲にしたのです。越祈(えつき)は柷敔(きゅうき)の犠牲に感謝しつつも、天晴之海に縛られたくないと主張します。彼女は、朔漩(さくせん)こそがリーダーにふさわしいと考え、自身は外の世界で経験を積み、最終的には柷敔(きゅうき)を助けたいと願っていました。

柷敔(きゅうき)は、越祈(えつき)の決意を理解し、天晴之海との繋がりを感じられるように、彼女に贈り物をするのでした。

一方、明繡の誕生日に、彼女は外出を拒否します。洛昭言(らくしょうげん)と居十方は、彼女の理由を理解できませんでした。顧寒江(こかんこう)は法術を使って門を破り、明繡を連れ出します。

街を歩いていると、越今朝(えつきんちょう)は越祈(えつき)の姿を見間違えます。追いかけた後、勘違いだったことに気づき、落胆します。しかし、彼はすぐに本当の越祈(えつき)と再会します。二人は喜びを分かち合い、越祈(えつき)は今朝への想いが本物であり、法術とは関係ないと伝えます。

夜は、明繡の誕生パーティーが開かれます。顧寒江(こかんこう)は、明繡の幸せを願うと同時に、彼女を誰かが守ってくれることを望んでいます。明繡は、複雑な気持ちになります。

夜遅く、越今朝(えつきんちょう)は越祈(えつき)と一緒に河灯を流して、永遠に一緒にいることを誓います。今朝はキスをして、お互いの気持ちを確かめ合います。明繡は、師匠の手を握って眠りにつき、彼が再び姿を消さないように願います。

閑卿(しずか)と洛昭言(らくしょうげん)は、船の上で酒を飲みながら語り合います。彼らは、次回の再会を約束し、名残惜しさをにじませます。

顧寒江(こかんこう)は、正武盟に大きな危機が迫っていることを予感します。特に、啓元(けいげん)宗総壇への攻撃は危険だと考えていました。左冠人(さかんじん)は急いで行動を起こそうとしますが、顧寒江(こかんこう)の説得は届きません。最終的に、顧寒江(こかんこう)は自ら参加して仲間を守ることを決意します。

越今朝(えつきんちょう)たちは、孟誠(もう せい)の情報をもとに、正武盟が正面から攻め、自分たちが裏門から攻める作戦を立てます。出発前に、左冠人(さかんじん)は蜀山剣聖の遺宝「銀之魅影」を越今朝(えつきんちょう)に託します。

啓元(けいげん)宗総壇では、高骁(こう ぎょう)が宗主の座に就いていました。激しい戦いが始まろうとしていました。しかし、総壇に足を踏み入れた瞬間、彼らは罠に陥ってしまいます。爆音が鳴り響き、状況は一変します。

命、信念、運命をかけた戦いが、幕を開けます。

第18話の感想

第18話は、感動と衝撃が入り混じった、見応えのあるエピソードでした。

まず、柷敔(きゅうき)の過去が明らかになったことで、彼の偉大さと犠牲の大きさを改めて感じました。禺族(ぎょぞく)を救うために命を懸けた彼の姿は、涙なしには見られません。

一方、越祈(えつき)は柷敔(きゅうき)の想いを理解しつつも、自分の道を歩むことを決意します。彼女の成長と決意には、大きな感動を覚えました。

また、明繡の誕生パーティーでは、登場人物それぞれの想いが交錯し、ドラマチックな展開となりました。顧寒江(こかんこう)の明繡への愛情、明繡の複雑な気持ち、そして閑卿(しずか)と洛昭言(らくしょうげん)の絆など、見どころ満載でした。

つづく