祈今朝 第19話 あらすじ/ネタバレ

先の激闘で正武盟の徐啓明(じょ けいめい)が命を落とした。越今朝(えつきんちょう)は自分の判断ミスが悲劇を招いたと自責に駆られる。しかし、彼はすぐに立ち直り、チームを二手に分けて行動することを決意する。一方は黒幕の高骁(こう ぎょう)を追跡し、もう一方は啓元(けいげん)宗の守備を牽製して正面衝突の負担を軽減する。

越祈(えつき)は自責に陥る越今朝(えつきんちょう)を優しく慰め、今回の旅の真の目的はより多くの人々を救うことだと諭す。彼女の励ましを受け、越今朝(えつきんちょう)は再び奮起し、越祈(えつき)と共に啓元(けいげん)宗内部に潜入する。

高骁(こう ぎょう)は既に罠を仕掛けており、術法を使って教徒を操り攻撃を仕掛けてくる。疲れを知らず、痛みを無視する教徒たちを前に、越今朝(えつきんちょう)はそれが啓元(けいげん)宗の力の体現であることに気付き、高骁(こう ぎょう)を刺して教徒たちの操りを解く。

その瞬間、越祈(えつき)は自分が教徒体内の啓元(けいげん)珠を召喚できることに気づく。彼女はすぐにその能力を使って操られていた教徒たちを救う。一方、扁絡桓(へんらっかん)は贏旭危(えいきょくき)が総壇の啓元(けいげん)珠を活性化させていることに気づく。贏旭危(えいきょくき)は、越祈(えつき)の神獣の力を完全に覚醒させるための重要な瞬間だと説明する。

啓元(けいげん)珠が活性化されると、その強大な力が越祈(えつき)の体内に流れ込む。扁絡桓(へんらっかん)は彼女が珠に含まれる負の感情に飲み込まれるのではないかと心配し、すぐに助けに入る。同時に、越今朝(えつきんちょう)も共鳴術を使って越祈(えつき)を守る。

その頃、左冠人(さかんじん)、顧寒江(こかんこう)、洛昭言(らくしょうげん)たちは総壇に攻め入り、越祈(えつき)の神獣の力の覚醒を目の当たりにする。正武盟の人々は越祈(えつき)の正体に誤解を抱き、彼女を捕らえようとするが、洛昭言(らくしょうげん)は越祈(えつき)が禺族(ぎょぞく)の少君であり、上古神獣鯤の子孫であることを断言する。贏旭危(えいきょくき)と扁絡桓(へんらっかん)は適宜に現れ、洛昭言(らくしょうげん)の言葉を証明し、高骁(こう ぎょう)を捕らえる。

高骁(こう ぎょう)は絶望の中で啓元(けいげん)珠の真実を暴露する。すべての教徒は溟主(めいしゅ)が自身の力を増強するための餌食だったのだ。

高骁(こう ぎょう)が「飛昇」して石像になると、贏旭危(えいきょくき)は冷酷にも飛昇は死であることを明かし、自分の正体が衡道衆(こうどうしゅう)が世に贈った「贈り物」であると自白する。その後、彼は扁絡桓(へんらっかん)と共に姿を消す。

信仰の崩壊を受け入れられない教徒たちは、総壇の自爆装置を作動させ、全員で道連れにしようと企む。

顧寒江(こかんこう)はすぐに撤退を命じ、一人で自爆装置を停止させる方法を探す。危機的な状況の中、閑卿(しずか)が駆けつけ、重傷を負った顧寒江(こかんこう)を救う。一晩中緊張した作業が続き、自爆の危機は無事に解除される。

翌日、顧寒江(こかんこう)は閑卿(しずか)に自分が旅立った本当の理由を打ち明ける。明繡の誕生日前夜に起こった鍵環の異変で、正武盟の災難を予知したのだ。運命を変えるために、彼は自分の命を犠牲にし、閑卿(しずか)の妖丹を使って命を繋ぎ、少しでも多くの人々を救う時間を稼ごうとしたのだ。

顧寒江(こかんこう)は越今朝(えつきんちょう)と居十方を連れて旅に出る。その途中、温仰(おん よう)と陳千軍(ちん せんぐん)が徐啓明(じょ けいめい)の家族を気遣う様子を目にする。その光景は二人の心を深く打つ。

顧寒江(こかんこう)はこれを機に、越今朝(えつきんちょう)と居十方に過去の過ちに立ち向かう勇気を教える。過ちを乗り越えなければ、未来を恐れることなく前に進むことはできない。彼は越今朝(えつきんちょう)に一枚の掛銭を贈り、未来への希望と託宣を込める。

顧寒江(こかんこう)の導きにより、越今朝(えつきんちょう)と居十方はついに過去のしがらみを捨て、互いを理解し、共に歩み始める。

第19話の感想

第19話は、物語が大きく動き、重要な展開が続いた回でした。特に、越祈(えつき)が神獣の力を覚醒させたシーンは圧巻で、彼女が今後どのような活躍を見せてくれるのか楽しみです。

また、高骁(こう ぎょう)の正体が明らかになり、啓元(けいげん)宗の真実が暴かれたことも衝撃的でした。これまで謎に包まれていた部分が明らかになり、今後の展開がより一層楽しみになりました。

個人的に印象に残ったのは、顧寒江(こかんこう)の行動です。彼は明繡の誕生日前夜に起こった鍵環の異変で、正武盟の災難を予知し、自分の命を犠牲にして運命を変えようとしました。彼の自己犠牲の精神には感動しました。

つづく