『祈今朝<ききんちょう>』第21話 あらすじ/ネタバレ
第21話では、赢旭危(えい きょくき)がついに熱海への神秘的な入り口を見つけ、洛家の当主である洛埋名(らくまいめい)に迎えられ、洛家庄に貴賓として招き入れられます。赢旭危(えい きょくき)は霧魂の守護者であることを明かし、熱海の謎を解き明かすために来たことを告げます。洛埋名(らくまいめい)は、衡道衆(こうどうしゅう)が啓元(けいげん)宗を滅ぼした裏の目的が啓元(けいげん)珠を集めることであることは知っていましたが、衡道衆(こうどうしゅう)と天晴之海の関係や、赢旭危(えい きょくき)がなぜ熱海にこだわるのかについてはまだ理解していませんでした。
赢旭危(えい きょくき)は洛埋名(らくまいめい)の疑問に辛抱強く答え、最終的には協力することに同意します。赢旭危(えい きょくき)は、帰墟の龍骨で作られた熱海の鍵環を見せ、強力な敵である柷敔(きゅうき)を惑わすことができる重要なアイテムであることを説明します。洛埋名(らくまいめい)は感嘆し、側近の藏鋒(ぞうほう)に鍵環を託し、赢旭危(えい きょくき)の計画に協力することを約束します。その見返りに、赢旭危(えい きょくき)は血縛泉を解く方法を洛埋名(らくまいめい)に伝えます。それは、親族の血または一族全員の血を使って秘法を動かすことで、この天理に仮する束縛を逆転させることができるというものです。
一方、洛昭言(らくしょうげん)は友人である明繡を連れて洛家庄に戻り、明繡は九泉の一つである龍潭(りゅうたん)で亡くなった親友を取り戻したいと願っています。洛埋名(らくまいめい)は龍潭(りゅうたん)の警備が厳重であることを知っていましたが、それでも翌日明繡を連れて行くことを約束します。その間、洛埋名(らくまいめい)は洛昭言(らくしょうげん)が友人たちを信頼し、頼りにしていることに複雑な気持ちを抱き、同時に洛昭言(らくしょうげん)と閑卿(しずか)の仲を気にかけていました。洛昭言(らくしょうげん)は洛埋名(らくまいめい)に無条件の感謝と理解を示し、2人の間の絆は深まります。
この貴重な親子の絆を祝うために、洛埋名(らくまいめい)は洛昭言(らくしょうげん)に女装をプレゼントし、女性としての生活を体験するよう勧めます。洛昭言(らくしょうげん)は恥ずかしがっていましたが、洛埋名(らくまいめい)の説得に応じ、女装をして閑卿(しずか)と一緒に洛家庄の夜景を楽しみました。この心温まる光景は、密かに観察していた洛埋名(らくまいめい)の目に留まり、嫉妬心を抱かせます。
翌日、洛埋名(らくまいめい)は洛昭言(らくしょうげん)が病気であることを理由に、越今朝(えつきんちょう)、越祈(えつき)、明繡、居十方の4人を熱海に送り込み、洛昭言(らくしょうげん)を密室に閉じ込めます。洛埋名は血縛を解くには至親の血が必要であることを知り、洛昭言(らくしょうげん)はもはや生死を共にする仲間ではなくなったと考えていました。彼はこの行動で、閑卿(しずか)らが調査を続けるのを阻止し、自分にとって脅威である閑卿(しずか)を排除しようと企てます。
閑卿(しずか)は洛昭言(らくしょうげん)を救うため密室に突入し、洛埋名と激闘を繰り広げますが、実力差のため負傷してしまいます。洛昭言(らくしょうげん)は心配するものの、どうすることもできません。一方、越今朝(えつきんちょう)たちは熱海の泉眼で試練に遭い、明繡は心の悪魔に囚われて行方不明になり、チームは危機に陥ります。
最終的に、洛昭言(らくしょうげん)の懇願により、洛埋名は心を入れ替え、閑卿(しずか)を解放し、洛昭言(しょうげん)を連れて洛家庄を去ることを許可します。ただし、二度と戻ってこないという条件付きです。家族内部の感情のもつれと外部からの冒険の挑戦が交錯し、物語にさらなる複雑さと深みを与えています。
第21話感想
第21話は、物語の展開が大きく動き、登場人物たちの複雑な感情が浮き彫りになる、見応えのあるエピソードでした。
まず、赢旭危(えい きょくき)が熱海への鍵を手に入れ、洛埋名との協力関係が成立したことは、今後の展開に大きな影響を与えそうです。洛埋名も血縛泉の解除方法を知り、物語の核心に迫る重要な情報が明らかになりました。
一方、洛昭言(しょうげん)と閑卿(しずか)の仲は、洛埋名の嫉妬によって一波乱ありながらも、絆が深まる様子が描かれました。また、明繡の心の悪魔との戦いなど、各キャラクターの葛藤も見どころでした。
つづく