祈今朝 第22話 あらすじ/ネタバレ
洛昭言(らくしょうげん)は重傷を負った閑卿(しずか)を連れて去る。彼女は閑卿(しずか)を傷つけたことを悔やみ、埋名との関係が悪化したことを悲しむ。閑卿(しずか)は昭言(しょうげん)を安心させ、ずっとそばにいると約束する。昭言(しょうげん)は埋名が200年以上洛家に縛られていることを知り、血縛を解こうとするが、埋名は拒否する。
明繡は師匠との記憶に浸っていたが、すぐに記憶の抜け穴を発見し、幻境から脱出する。明繡が越祈(えつき)たちの前に姿を現すと、衛戍(えいじゅ)は幻術で彼らを閉じ込められなかったため、立ち去る。龍潭(りゅうたん)は宿何(しゅか)の姿で越祈(えつき)たちの前に現れ、記憶の流れの中で彼らの目的を知ったと告げる。彼は死者を蘇らせることはできないが、願掛けをする人の存在を犠牲にして、その人が望む命を作り出すことができると言う。願掛けをする人の命と、その人に関するすべての記憶を代償に、願掛けをする人が望む命を蘇らせることができるのだ。
越祈(えつき)と居十方たちは、明繡が顧寒江(こかんこう)を蘇らせることを望んでいなかった。なぜなら、そうすれば明繡が世間に存在した痕跡がすべて消えてしまうからだ。明繡は師匠が「大切な人が幸せに生きることが、亡くなった人への最大の慰めになる」と言っていたことを思い出す。生き残った人が亡くなった人の願いと信念を受け継げば、亡くなった人は蘇り、命が続くのだ。明繡は最終的に師匠の意誌を継いで生き、いつか師匠と再会することを決意する。
宿何(しゅか)は明繡と居十方を龍潭(りゅうたん)から送り出すが、越今朝(えつきんちょう)には別の目的があると知り、越今朝(えつきんちょう)と越祈(えつき)を二人きりにしておく。越今朝(えつきんちょう)は自分と越祈(えつき)の失われた記憶を知りたいと思っている。宿何(しゅか)は二人に記憶の墟に行くように言うが、命の痛みを負う覚悟が必要だと警告する。
越今朝(えつきんちょう)と越祈(えつき)は記憶の墟に到著し、三年前の記憶を探そうとする。越祈(えつき)は扁絡桓(へんらっかん)と一緒に育った頃の記憶を思い出し、すぐにすべての記憶を取り戻す。しかし、越今朝(えつきんちょう)は過去の記憶が何もないことに気づき、落胆する。越祈(えつき)と越今朝(えつきんちょう)は泉眼から与青山に戻り、洛昭言(らくしょうげん)と閑卿(しずか)もそこに到著する。彼らは顧寒江(こかんこう)に最後の別れを告げる。
閑卿(しずか)は今朝が記憶の墟で自分の記憶を見つけることができなかったことを知り、彼を訪ねる。彼は自分の出自を知らずに落胆している今朝を見て、顧寒江(こかんこう)の墓前に連れて行く。かつて顧寒江(こかんこう)は自分の命をかけて、どんな困難に遭っても前に進むべきだと今朝に告げていた。越今朝(えつきんちょう)は顧寒江(こかんこう)の言葉を思い出し、未来は自分の手にあると信じ、運命を変える決意をする。
越祈(えつき)は雨の中、越今朝(えつきんちょう)を訪ねてくる。越今朝(えつきんちょう)はこれからは迷うことなく、すべての謎を解き明かすと約束する。彼はまた、自分を強くして、ずっと越祈(えつき)を守れるように努力すると誓う。二人は抱きしめ合い、互いに力を与え合う。明繡たちは越祈(えつき)と一緒に天晴之海を訪れて柷敔(きゅうき)に会いに行く。閑卿(しずか)は明繡が与青山を離れて友人たちと一緒に旅に出ることを知り、明繡が成長したと感じている。越祈(えつき)は天晴之海に到著すると、柷敔(きゅうき)が魂魚の力を吸収していることに気づき、彼女こそが真の溟主(めいしゅ)ではないかと推測する。
第22話感想
第22話は、感動と希望に満ちた回でした。明繡は師匠の言葉を胸に、顧寒江(こかんこう)を蘇らせることを諦め、師匠の意誌を継いで生きると決意しました。越今朝(えつきんちょう)は記憶を失ったことで苦悩していましたが、顧寒江(こかんこう)の言葉を思い出し、未来は自分の手にあると信じ、運命を変える決意をしました。また、越祈と越今朝(えつきんちょう)は互いに力を与え合い、絆を深めました。
第22話で特に印象に残ったシーンは、越今朝(えつきんちょう)が顧寒江(こかんこう)の墓前で決意を新たにするシーンです。顧寒江(こかんこう)の言葉は、越今朝に勇気と希望を与えました。また、越祈と越今朝が互いに抱きしめ合うシーンも感動的でした。二人は固い絆で結ばれており、これからも互いを支え合っていくことでしょう。
つづく