祈今朝 第23話 あらすじ/ネタバレ
越今朝(えつきんちょう)一行人目撃した衝撃の光景
越今朝(えつきんちょう)たちは、柷敔(きゅうき)が啓元(けいげん)珠を吸っている衝撃的な場面を目撃します。疑問が渦巻く中、越今朝(えつきんちょう)はすぐに臨淵(りん えん)に確認を求め、臨淵(りん えん)は柷敔(きゅうき)が溟主(めいしゅ)であることを認めます。真相をより深く理解させるため、臨淵(りん えん)は天晴之海の災害の映像を見せ、禺族(ぎょぞく)が何百年も鲲の背で暮らしてきたという秘密を明かします。
柷敔(きゅうき)の決意と越祈(えつき)の懸念
越祈(えつき)は直接柷敔(きゅうき)に理由を問い詰めます。柷敔(きゅうき)は、鲲は最終的に鵬化するという運命にあると語り、その過程は激しい苦痛と時間の急激な経過を伴うと説明します。この苦痛を和らげるため、禺族(ぎょぞく)は代々霧魂の力を使って鵬化を遅らせてきました。しかし、柷敔(きゅうき)自身が鵬化に直面したとき、禺族(ぎょぞく)が彼女の背で暮らしていることに気づき、鵬化が彼らに壊滅的な被害をもたらすことを悟ります。禺族(ぎょぞく)を守るため、彼女は霧魂を使って鵬化を遅らせながら、九泉の霊能を吸収して族人を救済しようとします。越祈(えつき)は、このような行為が六界のバランスを崩すのではないかと懸念を抱きます。回復には時間がかかるとはいえ、その結果は計り知れません。
明らかになる真実と複雑化する状況
そのとき、明繡の無垢鑰環が仮応を示します。臨淵(りん えん)は、柷敔(きゅうき)が霧魂を血縛していることを説明します。実は、禺族(ぎょぞく)は前回の災害で滅亡するはずでしたが、聆夜(れいよ)女王が命を代償に鲲の飛翔を阻止し、鲲は禺族(ぎょぞく)の君上である柷敔(きゅうき)へと姿を変えました。長年、柷敔(きゅうき)は重傷を負った族人を救済し、彼らの蘇生を願ってきました。
一方、贏旭危(えいきょくき)の介入によって事態はさらに複雑化します。彼は、霧魂の力を使って禺族(ぎょぞく)を時間停止状態に陥らせ、衡道衆(こうどうしゅう)が生命力を集めて禺族(ぎょぞく)を治療することを提案します。その見返りとして、柷敔(きゅうき)は霧魂の血縛を解く必要があります。そのため、贏旭危(えいきょくき)は啓元(けいげん)宗を支援し、啓元(けいげん)珠を柷敔(きゅうき)に提供します。真相を知った越祈(えつき)は、柷敔(きゅうき)が無辜の人間を犠牲にする行為に怒りを覚えますが、柷敔はもはや取り返しがつかないと無念さをにじませます。
新たな展開と決意
臨淵(りん えん)はさらに、衡道衆(こうどうしゅう)内部でこの協定に疑問を抱く者がいることを明かします。彼らは、生まれたばかりの少君を人質として柷敔と天晴之海をコントロールすることを要求しています。越今朝(えつきんちょう)は、衡道衆(こうどうしゅう)のもとへ直接赴いて真相を確かめることを決意し、越祈(えつき)も自分が単なる人質であることに気づきながらも、自らの意誌で真相を探ろうとします。居十方は天晴之海で朔漩(さくせん)と出会い、英雄になるという夢を諦め、これ以上多くの人を犠牲にしないことを決意します。
柷敔の暴走と救済
柷敔は大量の啓元(けいげん)珠を吸い続けたことで情緒不安定になり、徐々に闇に染まり始めます。臨淵(りん えん)と朔漩(さくせん)が駆けつけ、朔漩(さくせん)は瞑想の術を使って柷敔を目覚めさせます。我に返った柷敔は、朔漩(さくせん)を傷つけたことを深く後悔し、朔漩(さくせん)を次の女王に指名します。2人の母娘の深い絆は感動的です。
それぞれの決意と新たな戦い
越今朝(えつきんちょう)のルーツを探す旅は続きます。彼は危険に一人で立ち向かうことを拒み、居十方と洛昭言(らくしょうげん)が固く寄り添います。洛家が熱海宝石を競売に出品するという情報が入り、柷敔は洛家を訪れることを決意します。洛家は衡道衆(こうどうしゅう)と関係があるとはいえ、真相を確かめる必要があります。一方、越今朝(えつきんちょう)の左眼は再び未来を予見し、再び窮地に陥った朗莫(ろうばく)を救うことを決意します。洛昭言(らくしょうげん)も一族の力を結集して朗莫(ろうばく)を探します。
葛清霏(かつせいひ)と贏旭危(えいきょくき)は、柷敔が製御不能に陥りつつあることに気づきます。贏旭危(えいきょくき)は行動を起こし、洛埋名(らくまいめい)と協力するために洛家へ向かう一方、葛清霏(かつせいひ)には洛昭言(らくしょうげん)を牽製させ、越祈(えつき)と越今朝(えつきんちょう)を連れ戻す計画を立てます。扁絡桓(へんらっかん)は自ら出陣することを主張し、小媛(しょうえん)も同行を決意します。六界の安危をかけた戦いが静かに幕を開けます。
第23話の感想
第23話は、衝撃的な展開の連続で、最後まで目が離せない回でした。特に、柷敔が大量の啓元(けいげん)珠を吸い続けたことで情緒不安定になり、闇に染まりかけるシーンは、彼女の苦悩と葛藤が伝わってきて、とても印象的でした。しかし、朔漩(さくせん)の瞑想の術によって我に返り、朔漩(さくせん)を次の女王に指名するシーンは、2人の母娘の深い絆を感じさせ、感動的でした。
また、越今朝(えつきんちょう)が左眼で未来を予見し、再び窮地に陥った朗莫(ろうばく)を救うことを決意するシーンも、ハラハラドキドキしました。洛昭言(らくしょうげん)も一族の力を結集して朗莫(ろうばく)を探しますが、果たして朗莫(ろうばく)の運命はいかに?
つづく