『祈今朝<ききんちょう>』第24話 あらすじ/ネタバレ

柷敔(きゅうき)と朔漩(さくせん)は洛家へ

柷敔(きゅうき)と朔漩(さくせん)は洛埋名(らくまいめい)から熱海を奪うため、洛家を訪れます。柷敔(きゅうき)は洛埋名(らくまいめい)と戦いますが、熱海の領域内では誰も洛埋名(らくまいめい)に傷を負わせることができません。その頃、赢旭危(えい きょくき)も洛家に到著し、洛埋名(らくまいめい)は3人を同時に招き入れます。

熱海の血縛の解除

洛埋名(らくまいめい)は熱海を渡すことを承諾しますが、その見返りとして熱海の血縛を解除する方法を求めます。柷敔(きゅうき)は方法を知らないと答えますが、赢旭危(えい きょくき)は解除する方法を知っていると明かします。赢旭危(えい きょくき)は熱海の血縛解除方法を教える代わりに、熱海の鍵環を保管することを要求し、柷敔(きゅうき)はそれに同意します。3者は合意に達します。

朗莫(ろうばく)の妻の病

洛昭言(らくしょうげん)は朗莫(ろうばく)が西域の芒宛寨にいることを知り、閑卿(しずか)は明繡 (あけみ)と居十方を与青山に残して見張りをさせ、残りの者は芒宛寨へ向かいます。芒宛寨で朗莫(ろうばく)を発見した越今朝(えつきんちょう)たちは、彼が森の中で妖獣を捕獲しているところを目撃します。朗莫(ろうばく)はかつて妻の玉香(ぎょくこう)に啓元(けいげん)珠の珠を与えたことがあり、それが玉香(ぎょくこう)の体に溶け込んでしまったため、彼女の体調が悪化していました。彼は妻の命を救うために妖獣の内丹を探していたのです。

柷敔(きゅうき)と赢旭危(えい きょくき)の対立

柷敔(きゅうき)は啓元(けいげん)珠に宿る人間の感情に影響を受けたくないため、熱海の純粋な力で禺族(ぎょぞく)を癒したいと考えていました。しかし、赢旭危(えい きょくき)は禺族(ぎょぞく)を時間禁錮に閉じ込めるのが最善の方法だと主張します。2人は互いの方法を受け入れようとせず、対立が深まります。

朗莫(ろうばく)の罠

朗莫(ろうばく)は越今朝(えつきんちょう)たちを家に連れ帰り、妻の玉香(ぎょくこう)を紹介します。しかし、閑卿(しずか)は玉香(ぎょくこう)がすでに死んでいることに気づきます。扁洛桓(へんらくかん)は小媛(しょうえん)に、どんな理由があっても悪行は悪行であり、無辜の人々を犠牲にして信念を貫くことは許されないと言います。朗莫(ろうばく)は亡くなった妻を葬儀し、越今朝(えつきんちょう)たちもそれに同行します。しかし、朗莫(ろうばく)は越今朝(えつきんちょう)たちに襲いかかり、全員が迷薬を吸ってしまいます。扁洛桓(へんらくかん)は閑卿(しずか)を襲おうとしますが、閑卿(しずか)は迷薬の影響を受けていませんでした。

扁洛桓(へんらくかん)の正体

実は、越今朝(えつきんちょう)たちは朗莫(ろうばく)の言葉に矛盾点があることに気づいており、越祈(えつき)はすでに玉香(ぎょくこう)から啓元(けいげん)珠を取り除いていました。そのため、朗莫(ろうばく)は越今朝(えつきんちょう)たちと協力して扁洛桓(へんらくかん)をおびき出す芝居を打っていたのです。越祈(えつき)は扁洛桓(へんらくかん)に、なぜ自分を師匠だと認めようとしないのかと問います。扁洛桓(へんらくかん)は答えず、すぐに越祈(えつき)と越今朝(えつきんちょう)たちが薬の影響を受けていることに気づきます。越今朝(えつきんちょう)は小媛(しょうえん)と戦い、重傷を負います。越祈(えつき)は今朝の危機を見て神獣の力が覚醒し、扁洛桓(へんらくかん)を誤って傷つけてしまいます。

扁洛桓(へんらくかん)の指示

昏迷状態になる前の扁洛桓(へんらくかん)は、小媛(しょうえん)に越祈(えつき)と越今朝(えつきんちょう)を馭界枢に連れ帰るように指示します。閑卿(しずか)は越今朝(えつきんちょう)を殺すと脅して小媛(しょうえん)を従わせます。小媛(しょうえん)は仕方なく、越祈(えつき)と扁洛桓(へんらくかん)を連れて去ります。越今朝(えつきんちょう)は重傷を負って昏睡状態になり、閑卿(しずか)は治療にあたります。洛昭言(らくしょうげん)は、扁洛桓(へんらくかん)が芒宛寨にいることを知っていたのは洛埋名(らくまいめい)から情報を得たためではないかと疑い、洛埋名(らくまいめい)が扁洛桓(へんらくかん)に情報を漏らしたのではないかと考えます。

越今朝(えつきんちょう)の決意

目を覚ました越今朝は、洛家に行くことを提案します。もし洛埋名(らくまいめい)が本当に扁洛桓と共謀しているなら、馭界枢の場所を知っているかもしれません。彼は必ず越祈(えつき)を連れ戻すと誓います。

第24話感想

第24話は、緊迫感と感動が交錯する見ごたえのあるエピソードでした。特に、越祈(えつき)と越今朝が朗莫(ろうばく)と小媛(しょうえん)の罠に嵌り、扁洛桓との戦いが繰り広げられるシーンは、手に汗握る展開でした。

柷敔(きゅうき)と赢旭危(えい きょくき)の対立も、今後の物語の重要な要素となりそうです。2人の目的は同じでも、その方法が異なるため、衝突は避けられないでしょう。

つづく