祈今朝 第26話 あらすじ/ネタバレ

血縛の謎が解け、熱海は天命に従い自由に移動できるようになった。洛埋名(らくまいめい)は心中に様々な思惑を抱えながらも、朔漩(さくせん)に柷敔(きゅうき)が熱海の行方を知っているか尋ねる。朔漩(さくせん)は洛埋名(らくまいめい)の言葉の裏を感じ取るが、洛埋名(らくまいめい)は動じず、熱海の移動経路を記した古籍を提示し、取引を持ちかける。

洛埋名(らくまいめい)は熱海の钥環を葛清霏(かつせいひ)に渡し、約束通り衡道衆(こうどうしゅう)に保管させる。柷敔(きゅうき)も異議を唱えない。洛埋名(らくまいめい)は葛清霏(かつせいひ)の下山を拒否し、柷敔(きゅうき)に護送を依頼する。この行動には、裏に隠された深い意図があるようだ。一方、越今朝(えつきんちょう)は扁洛桓(へんらくかん)が越祈(えつき)に危害を加えないと知っていても、衡道衆(こうどうしゅう)と天晴之海の位置が特定できないため、相手からの接触を待つしかない。

洛埋名(らくまいめい)は洛家に戻ると、目の前に広がる惨状を目の当たりにする。一族は皆殺されており、洛埋名(らくまいめい)は異常なほど冷静さを保っている。洛埋名(らくまいめい)は閑卿(しずか)を呼び出すが、洛昭言(らくしょうげん)の大切なものに手を触れたとして激しく非難され、戦いの中で負傷する。洛埋名(らくまいめい)は200年にもわたる苦しみと不屈の思いを語り、洛昭言(らくしょうげん)の選択を確認するために戻ってきたと明かし、死を恐れないことを宣言する。

越祈(えつき)は馭界枢で目を覚ます。馴染みのある部屋と物品は、扁洛桓(へんらくかん)との思い出を瞬時に呼び起こす。扁洛桓(へんらくかん)との再会に、複雑な心境を抱く越祈(えつき)。扁洛桓(へんらくかん)は「祈」という字の由来を明かし、柷敔(きゅうき)が彼女への願いを込めてつけた名前だと説明する。そして、扁洛桓(へんらくかん)は越祈(えつき)を百尺泉台へ連れて行く。そこには、彼女の記憶が刻まれた星々が輝いていた。扁洛桓(へんらくかん)は彼女の記憶を消したことを認め、計画の駒として利用したことを告白するが、それは彼女を守るためだったと主張する。越祈(えつき)は真実を受け入れることができず、自分で答えを探すことを決意する。

葛清霏(かつせいひ)は越祈(えつき)の扁洛桓(へんらくかん)に対する疑念を目の当たりにして、彼が彼女を守るために受けた天罰と犠牲を明かす。扁洛桓(へんらくかん)は誓いを破り、共鳴術を使って越祈(えつき)を守り、天罰の苦痛に耐えてきたという。葛清霏(かつせいひ)の言葉に衝撃を受けた越祈(えつき)は、扁洛桓(へんらくかん)の苦悩と愛情を理解し始める。

一方、閑卿(しずか)は洛昭言(らくしょうげん)を盈輝堡(えいきほう)へ連れて行き、越今朝(えつきんちょう)と合流させようとするが、洛家の仇敵に襲撃される。洛昭言(らくしょうげん)を守るため、閑卿(しずか)は彼女を自分の妻だと偽り、事態を収拾しようとする。しかし、民衆の怒りは収まらず、洛昭言(らくしょうげん)は自らの責任を認めて名乗り出る。彼女は一族の怒りを鎮めるために命を捧げる覚悟を決める。その時、洛埋名(らくまいめい)が現れ、すべての罪を一身に背負う。洛埋名(らくまいめい)は洛家の水源の秘密と、双子の犠牲を明かす。怒り狂う一族から罰を受けようとする洛埋名(らくまいめい)を、洛寧(らくねい)が刺し殺す。その光景を目にした洛昭言(らくしょうげん)は、深い悲しみに暮れる。

第26話 感想

第26話では、物語が大きく動き、衝撃的な展開が続きました。特に印象に残ったのは、洛埋名の複雑な心情と行動です。彼は洛家への復讐に燃えながらも、洛昭言(らくしょうげん)の安否を気にかけており、その矛盾する思いに苦しんでいる様子が伝わってきました。また、扁洛桓(へんらくかん)が越祈(えつき)を守るために天罰を受けたという事実も衝撃的でした。彼の深い愛情と自己犠牲の精神に心を打たれました。

一方、越祈(えつき)は扁洛桓(へんらくかん)の真実を知り、複雑な感情を抱いています。彼の行動を許すことはできませんが、彼の苦悩も理解できるようになりました。今後の二人の関係がどうなるのか、気になるところです。

また、洛昭言(らくしょうげん)の決意も感動的でした。彼女は一族の怒りを鎮めるために、命を捧げる覚悟を決めたのです。彼女の強い意誌と優しさに胸を打たれました。

つづく