祈今朝 第27話 あらすじ/ネタバレ

洛寧(らくねい)は洛埋名(らくまいめい)が洛家の惨劇の犯人だと信じ、復讐のために殺そうとします。洛埋名(らくまいめい)は昭言(しょうげん)に助けられ、昭言(しょうげん)は彼を部屋に運びます。昭言(しょうげん)は洛埋名(らくまいめい)を唯一の家族として大切に思っており、彼の死を望みません。洛埋名(らくまいめい)は昭言(しょうげん)に熱海の鍵を渡し、自分は地獄に堕ちても構わない、昭言(しょうげん)には幸せになってほしいと告げます。

洛埋名(らくまいめい)は昭言(しょうげん)の腕の中で息を引き取り、昭言は悲しみに暮れます。洛埋名(らくまいめい)は藏鋒(ぞうほう)に明繡と居十方への手紙を託し、機が熟したら渡すように頼んでいました。昭言は閑卿(しずか)と共に洛埋名の密室に行き、そこでかつて自分が埋名に贈った絵を見つけます。大切に保管されていた絵を見て、昭言はさらに心を痛めます。

昭言は埋名が熱海の血縛を解こうとしたのは自分のためだと理解します。埋名は何度も命を借りて生きながらえてきましたが、昭言にはたった一つの命しかありません。埋名は多くの罪を犯しましたが、彼を責める資格があるのは昭言だけでした。昭言は今後どうすべきか分からず、閑卿(しずか)は埋名の罪を償うために一緒に生きていくことを提案します。

洛家当主となった昭言は、ある決意をします。彼女は街の人々を前に、埋名と共に所有の財産を掌柜や伙計、死者遺族に分配することを宣言します。そして、恨みがあれば自分にぶつけるように、無辜の人々を傷つけないようにと訴えます。

昭言が人々の罵声や投石を受ける中、閑卿(しずか)は彼女を守ろうとします。洛寧(らくねい)は昭言を責め、昭言は彼女に跪いて謝罪し、二度と盈輝堡(えいきほう)に足を踏み入れないことを誓います。洛寧(らくねい)は昭言を冷酷無情な人喰い獣と断じ、二度と会わないと告げます。

昭言と閑卿(しずか)は客栈で越今朝(えつきんちょう)と会い、そこで石化現象が再び発生したことを知ります。彼らは衡道衆(こうどうしゅう)が関わっているのではないかと推測します。越今朝(えつきんちょう)は左冠人(さかんじん)に手紙を送り、正武盟に盈輝堡(えいきほう)の民の保護を依頼することにします。越今朝(えつきんちょう)は意外な手紙を受け取ります。手紙には越祈(えつき)の玉佩と、鎖河山への呼び出しが書かれていました。

越今朝(えつきんちょう)は再び共鳴術を使い、越祈(えつき)の位置を突き止めます。一行は居十方と明繡と合流し、鎖河山へ向かいます。道中、越今朝(えつきんちょう)は何度も共鳴術を試み、ついに鎖河山の具体的な場所を特定します。一行は鎖河山に到著し、小媛(しょうえん)は扁絡桓(へんらっかん)を負傷させたことに激怒し、彼らを攻撃しようとしますが、葛清霏(かつせいひ)に止められます。閑卿(しずか)たちは客室に案内され、越今朝(えつきんちょう)は越祈(えつき)と再会します。二人は抱き合って喜びます。その後、葛清霏(かつせいひ)は二人を赢旭危(えい きょくき)のもとへ連れて行き、彼は彼らの本当の身元を明かすと告げます。

第27話の感想

第27話は、悲しみと決意が交錯する、非常に重い内容でした。洛埋名の死は、昭言にとって大きな衝撃であり、彼女が今後どのように生きていくのか、気になるところです。また、昭言が洛家の財産を分配するという決断は、彼女が自分の罪を償おうとする強い意誌を感じさせます。

一方、越今朝と越祈(えつき)の再会は、物語に新たな展開をもたらす予感がします。二人はどのような運命を背負っているのか、そして赢旭危(えい きょくき)は彼らに何をもたらすのか、今後の展開が楽しみです。

つづく